13 / 24
2章 我が家
オレは母との話し合いを思い出す 1
しおりを挟む
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
母から『キャンディッドが何故オレの娘なのか』などを聞くことになった際、彼女は「一つだけ先に聞かせて」と言ってきた。それが――
「フォリーはどうしたの? 今日は実家に帰ったの?」
――だった。
一番されたくない質問をされてしまったが、オレとフォリーは婚約して一緒に村を出たのだ、母が気にするのも当然だろう。そして、隠し通すべきことでもない。
しかし、フォリーのことだけを説明するのは少々面倒だったため、どうせ後で聞かれるのだからと、オレは自分がこの十五年間をどう過ごしたのかを、先に全て説明することにした。
◇
「貴方も色々と大変だったのね」
オレの十五年間の話を聞いた母の第一声はそれだった。
自分のことばかり考えて好き勝手していたオレは、母が貴方もと言ったことで、家族も大変だったのだと思い知る。
「まさかフォリーが、貴方や家族、この村まで捨ててしまうとは……」
「…………」
できれば触れられたくない話題だが、母がいの一番に質問してきた内容だ、触れないわけがなかった。
そして、母たちに苦労をさせていたであろうことに気付き、後悔の念に駆られる今のオレはすぐに反応できなかったが、できるだけ平常心を心掛けて口を開く。
「オレも村を出て、広い世界に身を投じ、知らないことを沢山知ったよ。だから、それも仕方のないことなのかもしれない……ね」
別段、フォリーを庇いたかったわけではない。オレも村を出て確かに変わった。その自覚があるからこそ、大きな世界を見てしまうと人は変わるのだ、と肯定したかった……のかもしれない。
「それならそれで、意固地にならずに冒険者になった時点で、素直に帰ってくれば良かったのに」
「当時のオレは、本当に姉ちゃんを守れる強い男になることが全てだったから、どんな理由であれ、それを覆して帰ることはできなかったんだ。――まぁ、他人からすればちっぽけかもしれないけれど、オレにとっては譲れない大きな目標だったからね」
「そんなことないわ。とても立派な志よ」
「……ありがとう」
偉そうなことを言ってみたが、オレは志半ばでその目標を捨ててしまったのだ。それを聞いた後でも、母はオレを立派だと言ってくれた。
悔しさや虚しさもあるが、母の言葉はやはり嬉しい。
それから暫く、オレの話した十五年に対し、母があれやこれやと質問してくる。特に、オレが成長期を迎えた十八歳を過ぎてからの質問が多かったように思う。
オレとしても、惨めだった成長期前の話をさせられるより、明確な目的もなく何となく生活していたが、体が成長してそれなりに活動できていた十八歳以降の方が話し易かったのもあり、それは有難かった。
「クラージュのことをもっと聞きたいのだけれど、キャンディッドをあまり長い間一人で放っておくのも可愛そうだし、そろそろ私の方の話をしないといけないわよね」
自分語りをしていたオレは、すっかり自分のことばかり考えてしまっていたが、そもそもキャンディッドのことを聞くのが目的だったのだ。更に言えば、彼女が放っておかれているなど、オレは全く考えていなかった。
むしろ、なぜあの少女は一人なのだろうか、と疑問に思う。
大体にして、キャンディッドの母でありオレの姉であるラフィーネがいるはずだ。オレはまだ姉と再会していないが、彼女が自分の娘の面倒を見ているはずなのだが……。
「母さん、キャンディッドの面倒は、姉ちゃんが見てるんじゃないの?」
「ああ、それも含めて説明するわ」
「えっ、説明が必要なの?」
「取り敢えず、ラフィーネはここにいないわ。理由も説明するから、それを前提で聞いてちょうだい」
「あーそう、分かった」
買い物に行くような時間でもないしどうしたんだろう、という程度にオレは軽く考えていた。
「ちょっと面倒で複雑は話だから、要点を掻い摘んで話すわ。質問は全部聞き終わってからにしてね」
笑顔が標準装備のような母が、キリッとした顔をしているのだ、これは真剣に聞かなくてはならない、とオレは感じ、真剣な声で「分かった」と答えたのだ。
すると、母は一つ頷くと語り始める。
◇
「取り敢えずこんなこんな感じよ」
「…………」
母の話しを聞いた直後、オレは何の反応もできなかった。
「私は少しキャンディッドの様子を見てくるわ」
「あ、ああ……」
聞かされた内容が濃密過ぎて混乱するオレに、母は気を遣ってくれたのだろう、席を外してくれたのだ。
せっかくなので、オレはこの時間に頭の中を整理することにした。何故なら――
『クラージュの父親は、このクラシーク天帝国の現天帝様なの。まぁ、庶子だから公言することは許されていないのだけれどね』
――そんな訳の分からない言葉から、母の語りは始まったのだ。オレとしては、初っ端から意味不明過ぎていきなり頭の中が大混乱だった。
一先ず冷めたお茶を口に含み、ゆっくり嚥下しながら気持ちを落ち着かせてみる。
「うん、少しは落ち着いたぞ」
自分に言い聞かせるように言葉にしたオレは、両腕を組み双眸を伏せた。
どれくらいの時間そうしていたのだろうか、思考の海に潜りこんでいたオレの肩を、母がゆっくりと揺すったことで、意識を現実に戻す。
最初に目に映ったのは、心配そうな表情の母の顔であったが、オレが瞼を持ち上げたことで、母はひと安心したらしい。すぐにいつもの笑顔に戻っていた。
だが、オレとしてはまだ分からないことも多い。それでもそれなりに整理できたことで、オレも笑みを返してみる。
「少しは整理できた?」
定位置であるソファーに腰を下ろした母は、落ち着いた声で問いかけてきた。
「まだ完全ではないし、要点だけでは分からない部分もあったから、少し質問させてもらうよ」
「それなら……」
母はそう言うと、もぞもぞと何やら取り出し、オレに手渡してくれた。
「これは私がクラージュに向けて書いた、手紙の入った封書よ」
「封書?」
「クラージュが全然戻ってこないから、私に何かあったときのために、先ほど話した内容を書き留めておいたの。それも事細かに書いておいたから、大概のことであればそれを読めば分かるはずよ」
「それは助かる」
十五年も帰ってこない息子のために、こんな物まで用意していてくれたのか。本当に有り難い。
「じゃあ、これを読んでも細かい疑問が解消できなければ再度質問するから、取り敢えずオレが特に疑問に思っていることだけ確認したい」
「分かったわ」
「まず、オレは天帝の子で、『特別な力』を持っている可能性があるってことだよね?」
「そうそう。それはクラージュが初めて夢精した日に可能性を感じて、あくまで可能性がある前提で話したのだけれど、クラージュの話を聞いた限り、可能性ではなく確実に受け継いでいるわね」
「あっ、そうなんだ」
まぁ、天帝の血を引いた者の中に稀に発現する『特別な力』の条件、ってのがオレに当て嵌まってたから、もしかしたら……と思ったけど。
それより、初めて夢精した日とか、随分と嫌なことを言うな。
って、思い出しちゃったよ……。
初めて夢精して、隠し事はいけないと思って母に告げたとき、例の女性に対する接し方を教わったんだよな――
『貴方は精通をしたから、もう子どもを作れる体になったのよ』
『女性に触れたり、ましてや抱きしめたりしたら子どもができてしまうから、絶対に自分から女性に触れては駄目よ』
『女性から触れてきても、極力距離を取りなさい』
――ってやつだ。
そういえば、あの日から毎朝必ず夢精して、起きたら股を洗って下着を取り替えるのが日課になってたよな……って、これはどうでもいい記憶だ。
そんなことより、当時の母のあの表情……。遠い昔のことなのに、あのとき母が物悲しそうな顔をしていたのを、なぜか今でも鮮明に思い出せる。
オレの精通がもっと遅ければ、『特別な力』を持たない単に発育の遅い子どもだったはずが、『特別な力』の素養を持つ可能性があると分かり、母は何らかの感情を抱いたのだろう。だからあんな表情をしたのだ。
それと、母から教わった女性に対する接し方。あれは、俺にとってトラウマとなっていた。
律儀に言いつけを守った挙げ句、俺は当時婚約者であったフォリーとの接触を避け、フラれた一つの要因にもなっていたのだ。
それがなくても、チビガリで全く強くなれなかったのだから、結果的にフラれる運命は変わらなかっただろう。だが、それでもトラウマであることに違いはない。
それに、フォリーに限らず女性に対してずっと距離を置いていた所為で、女性に嫌悪感とまではいわないが、ガッチリ苦手意識があるのだ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「苦い顔をして、どうしたの?」
「……あ、いや、なんでもない」
夕食の支度ができたようで、母はオレを呼びにきてくれたようだ。
オレは母との遣り取りを思い出し、自分自身の嫌な記憶まで思い出してしまい、少々苦い気持ちになっているときだったので、変な顔をしてしまっていたらい。
取り敢えず考えるのは後に回して、今は娘を含めた家族の団欒を優先するとしよう。
母から『キャンディッドが何故オレの娘なのか』などを聞くことになった際、彼女は「一つだけ先に聞かせて」と言ってきた。それが――
「フォリーはどうしたの? 今日は実家に帰ったの?」
――だった。
一番されたくない質問をされてしまったが、オレとフォリーは婚約して一緒に村を出たのだ、母が気にするのも当然だろう。そして、隠し通すべきことでもない。
しかし、フォリーのことだけを説明するのは少々面倒だったため、どうせ後で聞かれるのだからと、オレは自分がこの十五年間をどう過ごしたのかを、先に全て説明することにした。
◇
「貴方も色々と大変だったのね」
オレの十五年間の話を聞いた母の第一声はそれだった。
自分のことばかり考えて好き勝手していたオレは、母が貴方もと言ったことで、家族も大変だったのだと思い知る。
「まさかフォリーが、貴方や家族、この村まで捨ててしまうとは……」
「…………」
できれば触れられたくない話題だが、母がいの一番に質問してきた内容だ、触れないわけがなかった。
そして、母たちに苦労をさせていたであろうことに気付き、後悔の念に駆られる今のオレはすぐに反応できなかったが、できるだけ平常心を心掛けて口を開く。
「オレも村を出て、広い世界に身を投じ、知らないことを沢山知ったよ。だから、それも仕方のないことなのかもしれない……ね」
別段、フォリーを庇いたかったわけではない。オレも村を出て確かに変わった。その自覚があるからこそ、大きな世界を見てしまうと人は変わるのだ、と肯定したかった……のかもしれない。
「それならそれで、意固地にならずに冒険者になった時点で、素直に帰ってくれば良かったのに」
「当時のオレは、本当に姉ちゃんを守れる強い男になることが全てだったから、どんな理由であれ、それを覆して帰ることはできなかったんだ。――まぁ、他人からすればちっぽけかもしれないけれど、オレにとっては譲れない大きな目標だったからね」
「そんなことないわ。とても立派な志よ」
「……ありがとう」
偉そうなことを言ってみたが、オレは志半ばでその目標を捨ててしまったのだ。それを聞いた後でも、母はオレを立派だと言ってくれた。
悔しさや虚しさもあるが、母の言葉はやはり嬉しい。
それから暫く、オレの話した十五年に対し、母があれやこれやと質問してくる。特に、オレが成長期を迎えた十八歳を過ぎてからの質問が多かったように思う。
オレとしても、惨めだった成長期前の話をさせられるより、明確な目的もなく何となく生活していたが、体が成長してそれなりに活動できていた十八歳以降の方が話し易かったのもあり、それは有難かった。
「クラージュのことをもっと聞きたいのだけれど、キャンディッドをあまり長い間一人で放っておくのも可愛そうだし、そろそろ私の方の話をしないといけないわよね」
自分語りをしていたオレは、すっかり自分のことばかり考えてしまっていたが、そもそもキャンディッドのことを聞くのが目的だったのだ。更に言えば、彼女が放っておかれているなど、オレは全く考えていなかった。
むしろ、なぜあの少女は一人なのだろうか、と疑問に思う。
大体にして、キャンディッドの母でありオレの姉であるラフィーネがいるはずだ。オレはまだ姉と再会していないが、彼女が自分の娘の面倒を見ているはずなのだが……。
「母さん、キャンディッドの面倒は、姉ちゃんが見てるんじゃないの?」
「ああ、それも含めて説明するわ」
「えっ、説明が必要なの?」
「取り敢えず、ラフィーネはここにいないわ。理由も説明するから、それを前提で聞いてちょうだい」
「あーそう、分かった」
買い物に行くような時間でもないしどうしたんだろう、という程度にオレは軽く考えていた。
「ちょっと面倒で複雑は話だから、要点を掻い摘んで話すわ。質問は全部聞き終わってからにしてね」
笑顔が標準装備のような母が、キリッとした顔をしているのだ、これは真剣に聞かなくてはならない、とオレは感じ、真剣な声で「分かった」と答えたのだ。
すると、母は一つ頷くと語り始める。
◇
「取り敢えずこんなこんな感じよ」
「…………」
母の話しを聞いた直後、オレは何の反応もできなかった。
「私は少しキャンディッドの様子を見てくるわ」
「あ、ああ……」
聞かされた内容が濃密過ぎて混乱するオレに、母は気を遣ってくれたのだろう、席を外してくれたのだ。
せっかくなので、オレはこの時間に頭の中を整理することにした。何故なら――
『クラージュの父親は、このクラシーク天帝国の現天帝様なの。まぁ、庶子だから公言することは許されていないのだけれどね』
――そんな訳の分からない言葉から、母の語りは始まったのだ。オレとしては、初っ端から意味不明過ぎていきなり頭の中が大混乱だった。
一先ず冷めたお茶を口に含み、ゆっくり嚥下しながら気持ちを落ち着かせてみる。
「うん、少しは落ち着いたぞ」
自分に言い聞かせるように言葉にしたオレは、両腕を組み双眸を伏せた。
どれくらいの時間そうしていたのだろうか、思考の海に潜りこんでいたオレの肩を、母がゆっくりと揺すったことで、意識を現実に戻す。
最初に目に映ったのは、心配そうな表情の母の顔であったが、オレが瞼を持ち上げたことで、母はひと安心したらしい。すぐにいつもの笑顔に戻っていた。
だが、オレとしてはまだ分からないことも多い。それでもそれなりに整理できたことで、オレも笑みを返してみる。
「少しは整理できた?」
定位置であるソファーに腰を下ろした母は、落ち着いた声で問いかけてきた。
「まだ完全ではないし、要点だけでは分からない部分もあったから、少し質問させてもらうよ」
「それなら……」
母はそう言うと、もぞもぞと何やら取り出し、オレに手渡してくれた。
「これは私がクラージュに向けて書いた、手紙の入った封書よ」
「封書?」
「クラージュが全然戻ってこないから、私に何かあったときのために、先ほど話した内容を書き留めておいたの。それも事細かに書いておいたから、大概のことであればそれを読めば分かるはずよ」
「それは助かる」
十五年も帰ってこない息子のために、こんな物まで用意していてくれたのか。本当に有り難い。
「じゃあ、これを読んでも細かい疑問が解消できなければ再度質問するから、取り敢えずオレが特に疑問に思っていることだけ確認したい」
「分かったわ」
「まず、オレは天帝の子で、『特別な力』を持っている可能性があるってことだよね?」
「そうそう。それはクラージュが初めて夢精した日に可能性を感じて、あくまで可能性がある前提で話したのだけれど、クラージュの話を聞いた限り、可能性ではなく確実に受け継いでいるわね」
「あっ、そうなんだ」
まぁ、天帝の血を引いた者の中に稀に発現する『特別な力』の条件、ってのがオレに当て嵌まってたから、もしかしたら……と思ったけど。
それより、初めて夢精した日とか、随分と嫌なことを言うな。
って、思い出しちゃったよ……。
初めて夢精して、隠し事はいけないと思って母に告げたとき、例の女性に対する接し方を教わったんだよな――
『貴方は精通をしたから、もう子どもを作れる体になったのよ』
『女性に触れたり、ましてや抱きしめたりしたら子どもができてしまうから、絶対に自分から女性に触れては駄目よ』
『女性から触れてきても、極力距離を取りなさい』
――ってやつだ。
そういえば、あの日から毎朝必ず夢精して、起きたら股を洗って下着を取り替えるのが日課になってたよな……って、これはどうでもいい記憶だ。
そんなことより、当時の母のあの表情……。遠い昔のことなのに、あのとき母が物悲しそうな顔をしていたのを、なぜか今でも鮮明に思い出せる。
オレの精通がもっと遅ければ、『特別な力』を持たない単に発育の遅い子どもだったはずが、『特別な力』の素養を持つ可能性があると分かり、母は何らかの感情を抱いたのだろう。だからあんな表情をしたのだ。
それと、母から教わった女性に対する接し方。あれは、俺にとってトラウマとなっていた。
律儀に言いつけを守った挙げ句、俺は当時婚約者であったフォリーとの接触を避け、フラれた一つの要因にもなっていたのだ。
それがなくても、チビガリで全く強くなれなかったのだから、結果的にフラれる運命は変わらなかっただろう。だが、それでもトラウマであることに違いはない。
それに、フォリーに限らず女性に対してずっと距離を置いていた所為で、女性に嫌悪感とまではいわないが、ガッチリ苦手意識があるのだ。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「苦い顔をして、どうしたの?」
「……あ、いや、なんでもない」
夕食の支度ができたようで、母はオレを呼びにきてくれたようだ。
オレは母との遣り取りを思い出し、自分自身の嫌な記憶まで思い出してしまい、少々苦い気持ちになっているときだったので、変な顔をしてしまっていたらい。
取り敢えず考えるのは後に回して、今は娘を含めた家族の団欒を優先するとしよう。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる