209 / 228
第六章、金色の庭を越えて。
4
しおりを挟む
その後、あゆらは志鬼と相談し、杏奈と鈴子にすべてを話した。
杏奈は幸蔵の冷徹を裏づけるため、自身が暴力を振るわれている様を隠し撮りし、鈴子は美鈴が自殺ではないと訴える署名や運動をネットにも広げた。
あゆらは志鬼とともに、美鈴の友人で、清志郎の被害者であった和美に会い、清志郎を告発する段取りを決めた。
ボイスレコーダーに録音した清志郎や幸蔵の話、そしてここまでに至った経緯を述べたあゆらや和美、杏奈の声を一斉にSNSで拡散。
それと同時に大手の週刊誌に情報を流し、警察へと足を運ぶ。
常にスキャンダルを求めている週刊誌は飛びつき、岸本家や帝家に反対派の警察組織は叩き潰すよい機会だと喜んで食いつくだろう。
来るべきその時は、皮肉にも清志郎のバイオリンのコンテスト当日だった。
杏奈は幸蔵の冷徹を裏づけるため、自身が暴力を振るわれている様を隠し撮りし、鈴子は美鈴が自殺ではないと訴える署名や運動をネットにも広げた。
あゆらは志鬼とともに、美鈴の友人で、清志郎の被害者であった和美に会い、清志郎を告発する段取りを決めた。
ボイスレコーダーに録音した清志郎や幸蔵の話、そしてここまでに至った経緯を述べたあゆらや和美、杏奈の声を一斉にSNSで拡散。
それと同時に大手の週刊誌に情報を流し、警察へと足を運ぶ。
常にスキャンダルを求めている週刊誌は飛びつき、岸本家や帝家に反対派の警察組織は叩き潰すよい機会だと喜んで食いつくだろう。
来るべきその時は、皮肉にも清志郎のバイオリンのコンテスト当日だった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

読書のすすめ
たかまちゆう
青春
図書委員である宮本さんのところへ、ある日クラスメイトの吉見さんが頼み事をしにきた。
学年一の秀才、羽村君に好かれるため、賢くなれそうな本を教えてほしい、と。
苦手なタイプの子だなと思いつつ、吉見さんの熱意に押されて応援し始める宮本さんだったが――。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。


彼の記憶に僕は居ない
あさみ
青春
大親友だった奏太と幸大がある日交通事故にあった、奏太がトラックにぶつかりそうなのを幸大が背中を押し奏太を助けとうとしたが奏太は足を引かれ、幸大はまともにトラックの衝突を正面からくらったので記憶が無くなってしまった、その記憶を思い出させようと奏太、しかし、本当は・・・
見上げた青に永遠を誓う~王子様はその瞳に甘く残酷な秘密を宿す~
結城ひなた
青春
高校のクラスメートの亜美と怜は、とある事情で恋人のふりをすることになる。
過去のとある経験がトラウマとなり人に対して壁を作ってしまう亜美だったが、真っ直ぐで夢に向かってひたむきに頑張る怜の姿を見て、徐々に惹かれ心を開いていく。
そして、紆余曲折を経てふたりは本当の恋人同士になる。だが、ふたりで出かけた先で交通事故に遭ってしまい、目を覚ますとなにか違和感があって……。
二重どんでん返しありの甘く切ない青春タイムリープストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる