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第四章、愛は指先にのせて。
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「だって『俺のこと好き? 好き?』とか聞かれんやん、キモいやろそんな奴」
「ナウナ~ウイ(どう考えても両思いにゃ)」
「前ヤキモチ妬いてくれたしな、くっついても嫌がらんし、好かれてるような気もするけど」
「ナウナウ~イ(そうそう、あの姉ちゃんもお前にメロメロだにゃ)」
「けどそれは俺に世話になってるお礼で仕方なくっていうのもあるかもしれんし」
「ナウクニャーイ!!(にゃんでそうにゃるねん!!)」
連日繰り返される恋愛相談に、若干イラつき始める雄猫、推定一歳であった。
アキがするりと志鬼の腕から抜け出し、フローリングの床に着地した時、ローテーブルに置いてあったスマートフォンが再び振動した。
「……非通知?」
持ち上げた画面に表示された文字。
このタイミングでかかってきた電話に、志鬼は先ほど感じた嫌な気分を膨らませながら通話ボタンを押した。
「……もしもし」
それは、悪魔からの招待状だった。
「ナウナ~ウイ(どう考えても両思いにゃ)」
「前ヤキモチ妬いてくれたしな、くっついても嫌がらんし、好かれてるような気もするけど」
「ナウナウ~イ(そうそう、あの姉ちゃんもお前にメロメロだにゃ)」
「けどそれは俺に世話になってるお礼で仕方なくっていうのもあるかもしれんし」
「ナウクニャーイ!!(にゃんでそうにゃるねん!!)」
連日繰り返される恋愛相談に、若干イラつき始める雄猫、推定一歳であった。
アキがするりと志鬼の腕から抜け出し、フローリングの床に着地した時、ローテーブルに置いてあったスマートフォンが再び振動した。
「……非通知?」
持ち上げた画面に表示された文字。
このタイミングでかかってきた電話に、志鬼は先ほど感じた嫌な気分を膨らませながら通話ボタンを押した。
「……もしもし」
それは、悪魔からの招待状だった。
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