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白昼の衝撃
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「未國社長からでした。うちのシステム、試験的に導入してみたいって」
おおおっ、とバンザイした部長の反応たるや、受験に成功した中高生のようだった。
「そんなにはしゃがないでくださいよ、まだお試し段階ですから」
「君が試験まで持っていってダメになった話はないだろう、これはもう決定だ!」
ここまで喜びを露にする部長は初めてだ。
部長がリラックスしているのもあるだろうが、私自身の人の見方が変わったのもあるかもしれない。
「しかし社長自ら電話をしてくるとは、猫宮くん繋がりが役立ったのもあるかね。なら、わしとも仲良くしてくれるだろうか?」
「さあ? それは自分で聞いてください」
くすりと笑いながら返事をすると、部長も冗談混じりに「冷たいなぁ」と答えた。
本格的に導入となれば人手もいる。
使えそうな社員を数名選んで、私がプロジェクトリーダーになって率いる。
稼働させるのは銀行の休日なので、来週の土曜辺りどうだろう。
未國さんとのやり取りを反芻しながら、過去の経験を元に今後の流れを組み立てていると、右手に持ったままのスマートフォンが再度震えた。
なにか言い忘れたのだろうかと、画面も確認せず急いで電話を取った。
「はい、どうされました――」
「……誰と間違えてるんだい」
電話口から聞こえたのは、想像していた声ではなかった。
立て続けに連絡があったので、また未國さんからだと勘違いしていたのだ。
おおおっ、とバンザイした部長の反応たるや、受験に成功した中高生のようだった。
「そんなにはしゃがないでくださいよ、まだお試し段階ですから」
「君が試験まで持っていってダメになった話はないだろう、これはもう決定だ!」
ここまで喜びを露にする部長は初めてだ。
部長がリラックスしているのもあるだろうが、私自身の人の見方が変わったのもあるかもしれない。
「しかし社長自ら電話をしてくるとは、猫宮くん繋がりが役立ったのもあるかね。なら、わしとも仲良くしてくれるだろうか?」
「さあ? それは自分で聞いてください」
くすりと笑いながら返事をすると、部長も冗談混じりに「冷たいなぁ」と答えた。
本格的に導入となれば人手もいる。
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なにか言い忘れたのだろうかと、画面も確認せず急いで電話を取った。
「はい、どうされました――」
「……誰と間違えてるんだい」
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