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白昼の衝撃
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「う……嘘ぉ」
無惨な姿に変わり果てた、橙色の土台と上に載っていたはずの生クリーム。
こんなぐちゃぐちゃになるくらいなら、少しくらい歪んでも気にせず前を見て歩けばよかった。
いや、最初から格好をつけずに、堂々とコンビニの袋だけ別に持って運べばよかった。
慣れないことをしたバチが当たったのだろうか。
今年一番のショックに打ちひしがれていると、惨状を生み出した原因の半分が顔を覗き込んできた。
「かぼちゃプリンがダメになったのがそんなに悲しいんですか?」
容赦なく図星を刺され、両手を顔の前でバタつかせ取り繕う。
「べ、別にそんなんじゃないからっ、食べ物無駄にしてもったいないなと思っただけで!」
「いつもオーガニック的なクソ不味そうなお弁当食べてる課長が、デザートなんて初めて見ました」
普段に増して乱れた言葉遣いに、開いた口が塞がらない。
最悪な相手に見つかってしまった。
きっとバカにして言いふらされる。
そう信じて疑わなかったけれど――。
「あたしのでよかったらあげますよ?」
続け様に振ってきた台詞は、青天の霹靂だった。
床に座り込んだまま、聞き間違いではないかと何度も瞼でシャッターを切る。
中腰で前屈みになった藤本さんは、ご機嫌とも不機嫌とも取れない真顔で私を見据えていた。
無惨な姿に変わり果てた、橙色の土台と上に載っていたはずの生クリーム。
こんなぐちゃぐちゃになるくらいなら、少しくらい歪んでも気にせず前を見て歩けばよかった。
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慣れないことをしたバチが当たったのだろうか。
今年一番のショックに打ちひしがれていると、惨状を生み出した原因の半分が顔を覗き込んできた。
「かぼちゃプリンがダメになったのがそんなに悲しいんですか?」
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「べ、別にそんなんじゃないからっ、食べ物無駄にしてもったいないなと思っただけで!」
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「あたしのでよかったらあげますよ?」
続け様に振ってきた台詞は、青天の霹靂だった。
床に座り込んだまま、聞き間違いではないかと何度も瞼でシャッターを切る。
中腰で前屈みになった藤本さんは、ご機嫌とも不機嫌とも取れない真顔で私を見据えていた。
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