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「孤児院の慰問、お疲れ様でした。子どもたちも喜んでいたようですし、何事もなく終わったことに、執事として安堵しております」
私が淹れる茶は完璧なはずです。
ポットとカップは魔法によって常に温かい状態を保ち、その間にポットに三グラムの茶葉を入れて熱湯一三〇ミリリットルを注いで三分蒸らします。
ポットの茶葉をひとかきし、茶こしで茶葉をこしながらカップに注げば終わりです。
最後の一滴、ゴールデンドロップまでしっかり入れましたから抜かりはありません。
シャリア・ブラックストンもさぞ感激することでしょう。
「あら、あまり期待していなかったけれど、あなたも美味しいお茶が淹れられるのね。いつも飲んでる味だわ」
「…………ありがとうございます」
高級茶葉を置いているだけあり、完璧な茶というものを知っていたということですか。
少々私のプライドに傷がつきましたが、ここは我慢しておくとしましょう。
彼女を驚かすチャンスは、これからいくらでもあるのですから。
「孤児院のモーラン院長からお話を伺ったのですが、孤児が増えている原因が判明いたしました。ブラックストン家が所有している炭鉱で頻発している事故、それが元凶と思われます。一度そこへご訪問なさるというのはいかかでしょう」
驚いた表情は、全く心当たりがなかったということでしょうか。
それとも、私が炭鉱へ誘ったことへの驚きでしょうか。
どちらにしても、この問題を解決するには炭鉱での事故を減らす他ありません。
「……残念だけど、わたしが炭鉱へ行ってもできることなんてないわ。お父様もわたしを炭鉱へ行くことを許可なさらないでしょうし」
「では、炭鉱での事故を減らすために、もう少し安全対策に資金を投入するようお伝えくだされば助かるのですが」
「どうしてあなたに指図されなければいけないのかしら。それにわたしが言ったところで、お父様が聞き入れるとは思えないわ」
窓を見つめる姿は、儚いと表現すればいいのでしょうか。
父親と確執があるとは聞いていませんし、私を雇うくらいなのですから、娘を大切にしていることは間違いないとは思うのですが。
しかし、今の彼女から感じるものは、私が考えているそれとはどうも違うようにしか見えません。
「ではこうしましょう。私がお父上に炭鉱の話を持っていきましょう。少々お時間をいただければ幸いなのですが」
その目は私を疑っているのですね。
私にそんなことができるはずがないと。
懐疑心を抱いているのは一目瞭然ですが、それ以上に冷たい何かを感じますね。
まだまだ信用が足りない、ということでしょう。
「これはあなたには関係ないでしょう。業務の範疇を超えているわ」
「いえいえ、執事としてシャリア様のお体を考えればこそ、孤児の問題は最優先で解決しなくてはいけないと判断したまでのことございます。もし、私の能力に不安をお持ちなのでしたら、結果で判断していただいて結構ですので」
「あなた、お父様をよく知らないのね。あの人は意見されるのが大嫌いな人なのよ。正論だろうと、あなたがいくら優秀だろうと、自分の意にそぐわない者は許せない人なの。あなたクビになりたいの?」
「ククククッ、誰も私をクビになどできませんよ。ものは試しです。私が本当に炭鉱への資金を増やせるか、クビにならないかお試しになるのはどうです?」
「全然楽しくないように見えるわよ。実際あなたには何の利点もないしやる意味もわからない。何を考えているの?」
利点ときましたか。
確かに彼女の言うことも一理ありますね。
このまま大人しく執事をしていれば安泰だというのに、藪をつついて蛇を出すという行為に合理性がないようにしか見えないのでしょうから。
今の彼女は私に対し、強い猜疑心を抱いているのでしょう。
「利点ならございます。あなたやお父上に私の有能さを証明できることです。私はあなたのお父上にお会いしたこともなければ直接雇われたわけでもありませんから。あくまで私は軍を介して雇われた身でしかございませんので。これではお二人から信頼は得られない。これは私のプライドの問題でもあるのです」
嘘は言っていません。
ただし、これは証明でも何でもなく、執事として孤児の問題が邪魔ということでしかありませんが。
シャリア・ブラックストンの体調を考えれば、是が非でも慰問の回数を減らさなくてはいけない。
本人に減らす力がないのなら、私が代行するしかないのですから。
「そこまで言うならやってみなさい。ただし、何があっても泣き言は聞かないから。全て自分の力でやるのが条件よ」
「ありがとうございます。早速作業に取り掛からせていただきます」
許可を得たのはいいですが、ブラックストン家当主、エドガー・ブラックストンという人物と接点がないのが問題でしょうか。
連絡先もわからなければ顔すらわからない。
ここはアレクシス・ヴィレン少将に話を持っていくのが得策でしょう。
私に執事の話を持ってきたのは少将なのですから。
では、ルルに思念波で伝えるのが一番早いでしょうか。
――――ルル、お願いがあるのですが、今すぐ軍本部に赴き、アレクシス・ヴィレン少将に伝言を頼みます。
ロイド・バーンがエドガー・ブラックストンとの面会を希望していると。
「…………はいはい。ボクの休暇はもう終わりってことね。この間まであの情報屋の素性を探ってたっていうのにさ。休みになったと思ったらすぐこれだから」
――――それはすみませんでしたね。
ですが、今回は本当に面会希望の伝言だけですので短時間で終わりますよ。
「わかったよ。ボクは使い魔だから逆らえないしね! あとね、あの情報屋が他の男との会話でブラックストンて言葉をだしてたのは確認できたから、それだけは報告しておいてあげる! じゃあね!」
口調は荒く不機嫌ではあるものの、しっかりその後も情報屋を探っていてくれたのですね。
よくできた使い魔だと誰かに自慢したいところですが、それができないのがもどかしいところです。
情報屋からブラックストン家の名が出るということは、シャーロット・エインズワースから情報を受けとっていたと見ていいでしょう。
おいたをするメイドには躾が必要ですが、まあ事が起きてからでも遅くはないでしょう。
「彼女には釘を刺しておいたといたというのに、予想より動きが早いのが気になるところですね。エドガー・ブラックストンと話をする前に、何も起こらないことを祈るだけです」
私が淹れる茶は完璧なはずです。
ポットとカップは魔法によって常に温かい状態を保ち、その間にポットに三グラムの茶葉を入れて熱湯一三〇ミリリットルを注いで三分蒸らします。
ポットの茶葉をひとかきし、茶こしで茶葉をこしながらカップに注げば終わりです。
最後の一滴、ゴールデンドロップまでしっかり入れましたから抜かりはありません。
シャリア・ブラックストンもさぞ感激することでしょう。
「あら、あまり期待していなかったけれど、あなたも美味しいお茶が淹れられるのね。いつも飲んでる味だわ」
「…………ありがとうございます」
高級茶葉を置いているだけあり、完璧な茶というものを知っていたということですか。
少々私のプライドに傷がつきましたが、ここは我慢しておくとしましょう。
彼女を驚かすチャンスは、これからいくらでもあるのですから。
「孤児院のモーラン院長からお話を伺ったのですが、孤児が増えている原因が判明いたしました。ブラックストン家が所有している炭鉱で頻発している事故、それが元凶と思われます。一度そこへご訪問なさるというのはいかかでしょう」
驚いた表情は、全く心当たりがなかったということでしょうか。
それとも、私が炭鉱へ誘ったことへの驚きでしょうか。
どちらにしても、この問題を解決するには炭鉱での事故を減らす他ありません。
「……残念だけど、わたしが炭鉱へ行ってもできることなんてないわ。お父様もわたしを炭鉱へ行くことを許可なさらないでしょうし」
「では、炭鉱での事故を減らすために、もう少し安全対策に資金を投入するようお伝えくだされば助かるのですが」
「どうしてあなたに指図されなければいけないのかしら。それにわたしが言ったところで、お父様が聞き入れるとは思えないわ」
窓を見つめる姿は、儚いと表現すればいいのでしょうか。
父親と確執があるとは聞いていませんし、私を雇うくらいなのですから、娘を大切にしていることは間違いないとは思うのですが。
しかし、今の彼女から感じるものは、私が考えているそれとはどうも違うようにしか見えません。
「ではこうしましょう。私がお父上に炭鉱の話を持っていきましょう。少々お時間をいただければ幸いなのですが」
その目は私を疑っているのですね。
私にそんなことができるはずがないと。
懐疑心を抱いているのは一目瞭然ですが、それ以上に冷たい何かを感じますね。
まだまだ信用が足りない、ということでしょう。
「これはあなたには関係ないでしょう。業務の範疇を超えているわ」
「いえいえ、執事としてシャリア様のお体を考えればこそ、孤児の問題は最優先で解決しなくてはいけないと判断したまでのことございます。もし、私の能力に不安をお持ちなのでしたら、結果で判断していただいて結構ですので」
「あなた、お父様をよく知らないのね。あの人は意見されるのが大嫌いな人なのよ。正論だろうと、あなたがいくら優秀だろうと、自分の意にそぐわない者は許せない人なの。あなたクビになりたいの?」
「ククククッ、誰も私をクビになどできませんよ。ものは試しです。私が本当に炭鉱への資金を増やせるか、クビにならないかお試しになるのはどうです?」
「全然楽しくないように見えるわよ。実際あなたには何の利点もないしやる意味もわからない。何を考えているの?」
利点ときましたか。
確かに彼女の言うことも一理ありますね。
このまま大人しく執事をしていれば安泰だというのに、藪をつついて蛇を出すという行為に合理性がないようにしか見えないのでしょうから。
今の彼女は私に対し、強い猜疑心を抱いているのでしょう。
「利点ならございます。あなたやお父上に私の有能さを証明できることです。私はあなたのお父上にお会いしたこともなければ直接雇われたわけでもありませんから。あくまで私は軍を介して雇われた身でしかございませんので。これではお二人から信頼は得られない。これは私のプライドの問題でもあるのです」
嘘は言っていません。
ただし、これは証明でも何でもなく、執事として孤児の問題が邪魔ということでしかありませんが。
シャリア・ブラックストンの体調を考えれば、是が非でも慰問の回数を減らさなくてはいけない。
本人に減らす力がないのなら、私が代行するしかないのですから。
「そこまで言うならやってみなさい。ただし、何があっても泣き言は聞かないから。全て自分の力でやるのが条件よ」
「ありがとうございます。早速作業に取り掛からせていただきます」
許可を得たのはいいですが、ブラックストン家当主、エドガー・ブラックストンという人物と接点がないのが問題でしょうか。
連絡先もわからなければ顔すらわからない。
ここはアレクシス・ヴィレン少将に話を持っていくのが得策でしょう。
私に執事の話を持ってきたのは少将なのですから。
では、ルルに思念波で伝えるのが一番早いでしょうか。
――――ルル、お願いがあるのですが、今すぐ軍本部に赴き、アレクシス・ヴィレン少将に伝言を頼みます。
ロイド・バーンがエドガー・ブラックストンとの面会を希望していると。
「…………はいはい。ボクの休暇はもう終わりってことね。この間まであの情報屋の素性を探ってたっていうのにさ。休みになったと思ったらすぐこれだから」
――――それはすみませんでしたね。
ですが、今回は本当に面会希望の伝言だけですので短時間で終わりますよ。
「わかったよ。ボクは使い魔だから逆らえないしね! あとね、あの情報屋が他の男との会話でブラックストンて言葉をだしてたのは確認できたから、それだけは報告しておいてあげる! じゃあね!」
口調は荒く不機嫌ではあるものの、しっかりその後も情報屋を探っていてくれたのですね。
よくできた使い魔だと誰かに自慢したいところですが、それができないのがもどかしいところです。
情報屋からブラックストン家の名が出るということは、シャーロット・エインズワースから情報を受けとっていたと見ていいでしょう。
おいたをするメイドには躾が必要ですが、まあ事が起きてからでも遅くはないでしょう。
「彼女には釘を刺しておいたといたというのに、予想より動きが早いのが気になるところですね。エドガー・ブラックストンと話をする前に、何も起こらないことを祈るだけです」
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