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17.僕のムキムキ計画
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「はぁ、はぁ、はぁ、」
「はっ、キーリー、大丈夫か?」
「うん。」
僕は射精した後、くったりと体の力が抜けてしまってブレアに凭れかかっていた。
やばい、これは気持ちいいかも。何かが込上がってくる時は、その感覚から逃げ出したいような、すぐ出してしまいたいような、ずっと続けて欲しいような相反する気持ちがあって、出そうだけど出せなくて、焦らされて我慢してやっと昂りを解き放った時の開放感が今までに感じたことの無い快感でとにかく気持ち良かった。
今は開放感で力が抜けてくったりと体重をブレアに預けている。
これがいわゆる賢者タイム・・・賢者?かどうかは分かんないけど、でも確かにされてる最中はもっともっととか快感だけを追うような靄がかかった意識に支配されてた気がするけど、今はなんか頭がスッキリしてる気がする。体はくったりだけど。なるほどこれが賢者なのか・・・。
そして僕は大事なことに気が付いてしまった。
あれ、この後体洗って湯船に入るの?と。
多分、おそらく、いやほぼ確実に、僕にその体力は残っていない。
あまりの脱力感に立って歩けるかも不安だ。
射精ってこんなに体力使うものなのかと思い知った。
あれ、そしたら2回も出したブレアって相当疲れたんじゃない?と思うが、ブレアは僕と違ってしっかりとイスに座って何かに凭れかかることも無い。
なんで?
「ふぁ~。」
上がっていた呼吸が落ち着いてくると、今度は睡魔が襲ってきて欠伸が出てしまった。
ダメなのは分かってるんだけど、このままブレアの上で眠ってしまいたい。
「体、洗わないと。」
自分で自分に決意表明して、せめて僕とブレアのでぐちゃぐちゃに汚れたお腹をどうにかしないとと、グッと体に力を入れるがそれはブレアに邪魔をされてしまった。
「いや、キーリーは疲れただろう?私に洗わせてくれ。」
「え、でも、」
ブレアも疲れてるんじゃ?と思ったがささっと僕が落ちないように片腕で支えながら、石鹸で泡を作って僕たちを泡で包み込んでいく。
今まで名残惜しく絡み合ってた尻尾も綺麗にする為に解いたのが少し寂しかったのは秘密だ。
頭も一緒に泡で包まれ、シャーっとシャワーで流されて、あっという間に洗うのを終えてしまった。そのまま湯船へ抱っこで連れていかれる。
ブレアは僕と違ってまだまだ体力がありそうだ。
「ブレア、僕は1回出しただけでクタクタなのに、ブレアは2回も出したのに元気?だね?」
湯船に浅く使って、ブレアの膝の上で素直に疑問を口にした。
「ははは、キーリーはそもそもこういう事に慣れて居ないのだろう?何回かやれば慣れるし、体力もつくだろう。」
「慣れと体力かぁ。」
確かにそもそも僕とブレアでは体力が違いすぎる気がする。筋肉量が見るからに違うものね。
「へへへ、僕、ブレアと大人の階段登っちゃった。」
ブレアの処理を自分で宣言して成し遂げた事で、少し気持ちが大胆になった僕は、へへへと笑いかける。
「まだ1段目だけどな?」
「へ?」
まだ1段目?そんなもの?
「半分位じゃない?」
「まだまだ。2人で様々なことを体験しような?」
「ひぇ~。」
そういえば、本にはあんな事やこんな事、そんな事まで!?って内容も載っていた。
え、あれを全部やるつもりなの・・・?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
翌日、僕は自分が思ってるより体力がものすごく無かったことに気が付いた。
「キーリー、大丈夫か?」
「っ大丈夫!」
乗馬ってただ乗ってるだけだと思ってたけど、全然そんな事無いんだね。
ブレアと相乗りしたのにも関わらず、振動を逃がすように馬の動きに合わせて動く、というのが難しくて、ブレア曰く、体幹があまり無い、らしくて最初は出来てたんだけど結構早く疲れちゃって、じゃぁピクニックがてらに少し歩こうかとなって馬を降りたのだけど、登り坂でも無いのに早々に僕は息が上がってしまった。
あまりにも僕がはぁはぁと息切れするので今は木陰で小休憩中だ。
おかしい。この前の集落の人に混じって収穫のお手伝いや小麦俵を運んだ時はここまで疲れなかったよ?
「僕、この前の収穫のお手伝いの時にはこんなに疲れなかったのに。」
自分の体力の無さに情けなくてボソッと零すと、ブレアが何故か申し訳なさそうに口を開いた。
「あ、あー、この前のあれな。運んで貰った小麦俵は子供が運ぶ用の小さなやつなんだ。」
「……うそだ。」
衝撃の事実に口が閉まらない。
あれが子供が運ぶ用の小さなやつ??結構重かったのに!?
「僕ってもしかして、ひ弱なの……?」
「あー、キーリーがひ弱という訳ではなくて、ここの奴らが骨太で筋肉が厚いやつが多いから、種族の関係もあるし、そこまで気にすることではないと思うぞ?」
「いや、でもでもあと数日で僕成人なのに、子供用って、ちょっと、それに、昨日も今日もすぐバテちゃうし、僕もう立派な大人になるのに!」
まさかここに来て子供扱いされていたとは!!
想像してなかった扱いに呆然としたけれど、物は考えようだ!
「決めた!僕、これから鍛える!ブレアみたいにムキムキになる!」
僕は決意表明をして拳を握り立ち上がった。
「・・・え?」
「・・・え?ダメなの?」
ブレアの返事に僕は意気消沈した。
「はっ、キーリー、大丈夫か?」
「うん。」
僕は射精した後、くったりと体の力が抜けてしまってブレアに凭れかかっていた。
やばい、これは気持ちいいかも。何かが込上がってくる時は、その感覚から逃げ出したいような、すぐ出してしまいたいような、ずっと続けて欲しいような相反する気持ちがあって、出そうだけど出せなくて、焦らされて我慢してやっと昂りを解き放った時の開放感が今までに感じたことの無い快感でとにかく気持ち良かった。
今は開放感で力が抜けてくったりと体重をブレアに預けている。
これがいわゆる賢者タイム・・・賢者?かどうかは分かんないけど、でも確かにされてる最中はもっともっととか快感だけを追うような靄がかかった意識に支配されてた気がするけど、今はなんか頭がスッキリしてる気がする。体はくったりだけど。なるほどこれが賢者なのか・・・。
そして僕は大事なことに気が付いてしまった。
あれ、この後体洗って湯船に入るの?と。
多分、おそらく、いやほぼ確実に、僕にその体力は残っていない。
あまりの脱力感に立って歩けるかも不安だ。
射精ってこんなに体力使うものなのかと思い知った。
あれ、そしたら2回も出したブレアって相当疲れたんじゃない?と思うが、ブレアは僕と違ってしっかりとイスに座って何かに凭れかかることも無い。
なんで?
「ふぁ~。」
上がっていた呼吸が落ち着いてくると、今度は睡魔が襲ってきて欠伸が出てしまった。
ダメなのは分かってるんだけど、このままブレアの上で眠ってしまいたい。
「体、洗わないと。」
自分で自分に決意表明して、せめて僕とブレアのでぐちゃぐちゃに汚れたお腹をどうにかしないとと、グッと体に力を入れるがそれはブレアに邪魔をされてしまった。
「いや、キーリーは疲れただろう?私に洗わせてくれ。」
「え、でも、」
ブレアも疲れてるんじゃ?と思ったがささっと僕が落ちないように片腕で支えながら、石鹸で泡を作って僕たちを泡で包み込んでいく。
今まで名残惜しく絡み合ってた尻尾も綺麗にする為に解いたのが少し寂しかったのは秘密だ。
頭も一緒に泡で包まれ、シャーっとシャワーで流されて、あっという間に洗うのを終えてしまった。そのまま湯船へ抱っこで連れていかれる。
ブレアは僕と違ってまだまだ体力がありそうだ。
「ブレア、僕は1回出しただけでクタクタなのに、ブレアは2回も出したのに元気?だね?」
湯船に浅く使って、ブレアの膝の上で素直に疑問を口にした。
「ははは、キーリーはそもそもこういう事に慣れて居ないのだろう?何回かやれば慣れるし、体力もつくだろう。」
「慣れと体力かぁ。」
確かにそもそも僕とブレアでは体力が違いすぎる気がする。筋肉量が見るからに違うものね。
「へへへ、僕、ブレアと大人の階段登っちゃった。」
ブレアの処理を自分で宣言して成し遂げた事で、少し気持ちが大胆になった僕は、へへへと笑いかける。
「まだ1段目だけどな?」
「へ?」
まだ1段目?そんなもの?
「半分位じゃない?」
「まだまだ。2人で様々なことを体験しような?」
「ひぇ~。」
そういえば、本にはあんな事やこんな事、そんな事まで!?って内容も載っていた。
え、あれを全部やるつもりなの・・・?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
翌日、僕は自分が思ってるより体力がものすごく無かったことに気が付いた。
「キーリー、大丈夫か?」
「っ大丈夫!」
乗馬ってただ乗ってるだけだと思ってたけど、全然そんな事無いんだね。
ブレアと相乗りしたのにも関わらず、振動を逃がすように馬の動きに合わせて動く、というのが難しくて、ブレア曰く、体幹があまり無い、らしくて最初は出来てたんだけど結構早く疲れちゃって、じゃぁピクニックがてらに少し歩こうかとなって馬を降りたのだけど、登り坂でも無いのに早々に僕は息が上がってしまった。
あまりにも僕がはぁはぁと息切れするので今は木陰で小休憩中だ。
おかしい。この前の集落の人に混じって収穫のお手伝いや小麦俵を運んだ時はここまで疲れなかったよ?
「僕、この前の収穫のお手伝いの時にはこんなに疲れなかったのに。」
自分の体力の無さに情けなくてボソッと零すと、ブレアが何故か申し訳なさそうに口を開いた。
「あ、あー、この前のあれな。運んで貰った小麦俵は子供が運ぶ用の小さなやつなんだ。」
「……うそだ。」
衝撃の事実に口が閉まらない。
あれが子供が運ぶ用の小さなやつ??結構重かったのに!?
「僕ってもしかして、ひ弱なの……?」
「あー、キーリーがひ弱という訳ではなくて、ここの奴らが骨太で筋肉が厚いやつが多いから、種族の関係もあるし、そこまで気にすることではないと思うぞ?」
「いや、でもでもあと数日で僕成人なのに、子供用って、ちょっと、それに、昨日も今日もすぐバテちゃうし、僕もう立派な大人になるのに!」
まさかここに来て子供扱いされていたとは!!
想像してなかった扱いに呆然としたけれど、物は考えようだ!
「決めた!僕、これから鍛える!ブレアみたいにムキムキになる!」
僕は決意表明をして拳を握り立ち上がった。
「・・・え?」
「・・・え?ダメなの?」
ブレアの返事に僕は意気消沈した。
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