15 / 51
15.大人の階段を上る※
しおりを挟む
「呪われた公爵家」とは我儘と贅を尽くし、領民に重い税を課していた公爵が1000年生きた森の魔女に呪いをかけられて、三代かけて領地更生と愛を知っていく物語である。
因みに僕が呼んだ絵本ではとても簡潔に纏められていて、原作で公爵家が三代も続いいることや魔女が1000年生きたこと等は語られていなかった。
恋人が出来て愛を知る物語が語られていて、領地や領民に関しては「更生した公爵様によって、領地は豊かになり領民も幸せに暮らしました。」っていう一文しか無かったと思う。
でも大人向けのこの物語はこの分厚い本が3冊に渡って綴られており、その半分がなんと大人向けの内容なのだ。
大人向けの内容ってなんだって?
この物語はね、公爵様が愛を知る物語なんだよね。愛を知る、そりゃあ、うん、偽りの愛とかね、体だけの関係とかね、ええと要するにだね、えっちぃ内容も盛りだくさんなのですよ。
それも、手淫や口茎に始まり、ど、同性同士のあれこれまで事細かく書いてあって、ドキドキしながらも僕はそれを全部読んだ。全部読んでしまった。
一応最後まで読んだけどこれってブレアに読み終わったことを伝えるべき?ブレアもこれ絶対読んでるよね?読み終わったってことはあんなシーンやこんなシーンも読んだよ!って伝える事になっちゃうよね?
かといって黙って本を戻すのも、私は大人な内容の箇所を全部読みました。恥ずかしいので黙って戻しますって事になるよね?
さて、僕はどうしたらいいのかな。
どっちに転んでも恥ずかしいのだけれども。
とりあえず大人向けの本って大人向けの内容で大半は埋め尽くされるんだね。うん、勉強になった。
いや僕もう大人だけどね?
忘れがちだけどブレアより年上なんだからね。
大人な僕が大人な内容の本を読んでもおかしくないって。いやむしろ普通でしょ。大人なのだから大人な内容の本なんて、普通に読んでて当たり前なんだよ。
「ふぅ。」
自分で自分を納得させながら何となく本を開く。
狙って開いた訳では無いけれど、たまたま公爵が愛を囁いてきた妙齢の美女とのベッドシーンだった。
あぁ、この人別に公爵の事愛してなかったんだよね。でも妙にベッドシーンが艶めかしくて、うわぁぁ、手を使いながら口って、うわぁー。わー。
ガチャ
「キーリー、そろそろ、」
「へ!?ぁああっ、何!?」
突然部屋に入ってきたブレアにびっくりしながら平静を装う。
「いや、そろそろ風呂でもどうかなと思ってって、キーリーはその本が本当に好きだなぁ?」
僕の手にある本を見てブレアはにやにやと言い寄ってくる。
「ちょっと、いやかなり僕の知ってる話より詳しいから、さ!ほらお風呂行くんでしょ、行こ行こ!」
僕は本をサイドテーブルに置いてブレアの背中を押した。
さすがにここに来てからの、毎日ブレアとのお風呂も慣れた。
ただ、ブレアも遠慮が無くなってきて、その、普通にブレアのブレアが、その、めちゃくちゃ主張してるんだよね。
あれって、いつもお風呂上がってベッドで眠るまで僕はいつも知らんぷりしてるけど、その後抜いてるのかな?
あのままって辛いよね?朝もギンギンに主張してる時があるけど、え、そのままじゃないよね?まさかね、あれは朝勃ちってやつだよね?
・・・ブレアもあの本みたいに手でしてあげたら喜ぶのかな?
ちらっと盗み見するといつもの如く、ブレアのブレアは天を仰いで主張をしている。
僕ってブレアのお嫁さんなんだよね。お嫁さんって事は夜の情事も、にはまだ無理すぎるけど、ちょっと手でやってあげることくらい出来るんじゃない?だって僕はブレアより大人なんだよ?よしっ!
「ブ、ブレア!」
「ん?どうした?」
あ、ヤバい。顔に熱が集まって、尻尾が忙しなく動いているのが自分でも分かる。
「あ、あ、あのっ!それっ!今日はっ、僕が抜いてあげるよ。」
「っ!・・・・・・・・・。」
・・・お風呂場に漂う謎の雰囲気と沈黙。
あれ?てっきり喜んでくれると思ってたんだけどこの沈黙は何。
「っ、やっぱり今の無し、」
「いやいやいやいやいやいや!是非とも!是非ともお願いしよう!」
沈黙に耐え兼ねて発言を取り消そうとしたら、ブレアが物凄い勢いでお願いしてきた。
さっきの無言は何だったんだろう?
とりあえずお願いされたので、ブレアをイスに座らせて、その前に膝をついた。
まじまじと見るのは初めてだ。
僕のよりも太くて長くて大きくて、血管が少し浮き出てる。少し反りながら天を仰いでるそれの先端からはぷくっと今にも垂れそうなくらいの密が溢れ出ていた。
匂いもなんだが独特で、生臭いというほど臭くは無いけど、なんだろう、僕は嫌じゃないかな。
「じゃぁ、触るね。」
「ああ。」
手でぎゅっと握ってみるとパンパンに膨れていて硬い。僕のこんなんにまでなった事あったっけって言うくらいパンパンで硬いのだ。
えっと、確かこの皮を上下に動かすんだよね。
「ぁあっ。」
「あ、ごめん!痛かった??」
「あ、いや、違うんだ。その、気落ちよくて、つい、だな。」
手で扱いてみた途端にブレアが声をあげるから咄嗟に手を離してしまったが、ブレアは反対に気持ちいいと言ってくれた。
「気持ちいい?じゃぁ、もっとやってあげる!」
因みに僕が呼んだ絵本ではとても簡潔に纏められていて、原作で公爵家が三代も続いいることや魔女が1000年生きたこと等は語られていなかった。
恋人が出来て愛を知る物語が語られていて、領地や領民に関しては「更生した公爵様によって、領地は豊かになり領民も幸せに暮らしました。」っていう一文しか無かったと思う。
でも大人向けのこの物語はこの分厚い本が3冊に渡って綴られており、その半分がなんと大人向けの内容なのだ。
大人向けの内容ってなんだって?
この物語はね、公爵様が愛を知る物語なんだよね。愛を知る、そりゃあ、うん、偽りの愛とかね、体だけの関係とかね、ええと要するにだね、えっちぃ内容も盛りだくさんなのですよ。
それも、手淫や口茎に始まり、ど、同性同士のあれこれまで事細かく書いてあって、ドキドキしながらも僕はそれを全部読んだ。全部読んでしまった。
一応最後まで読んだけどこれってブレアに読み終わったことを伝えるべき?ブレアもこれ絶対読んでるよね?読み終わったってことはあんなシーンやこんなシーンも読んだよ!って伝える事になっちゃうよね?
かといって黙って本を戻すのも、私は大人な内容の箇所を全部読みました。恥ずかしいので黙って戻しますって事になるよね?
さて、僕はどうしたらいいのかな。
どっちに転んでも恥ずかしいのだけれども。
とりあえず大人向けの本って大人向けの内容で大半は埋め尽くされるんだね。うん、勉強になった。
いや僕もう大人だけどね?
忘れがちだけどブレアより年上なんだからね。
大人な僕が大人な内容の本を読んでもおかしくないって。いやむしろ普通でしょ。大人なのだから大人な内容の本なんて、普通に読んでて当たり前なんだよ。
「ふぅ。」
自分で自分を納得させながら何となく本を開く。
狙って開いた訳では無いけれど、たまたま公爵が愛を囁いてきた妙齢の美女とのベッドシーンだった。
あぁ、この人別に公爵の事愛してなかったんだよね。でも妙にベッドシーンが艶めかしくて、うわぁぁ、手を使いながら口って、うわぁー。わー。
ガチャ
「キーリー、そろそろ、」
「へ!?ぁああっ、何!?」
突然部屋に入ってきたブレアにびっくりしながら平静を装う。
「いや、そろそろ風呂でもどうかなと思ってって、キーリーはその本が本当に好きだなぁ?」
僕の手にある本を見てブレアはにやにやと言い寄ってくる。
「ちょっと、いやかなり僕の知ってる話より詳しいから、さ!ほらお風呂行くんでしょ、行こ行こ!」
僕は本をサイドテーブルに置いてブレアの背中を押した。
さすがにここに来てからの、毎日ブレアとのお風呂も慣れた。
ただ、ブレアも遠慮が無くなってきて、その、普通にブレアのブレアが、その、めちゃくちゃ主張してるんだよね。
あれって、いつもお風呂上がってベッドで眠るまで僕はいつも知らんぷりしてるけど、その後抜いてるのかな?
あのままって辛いよね?朝もギンギンに主張してる時があるけど、え、そのままじゃないよね?まさかね、あれは朝勃ちってやつだよね?
・・・ブレアもあの本みたいに手でしてあげたら喜ぶのかな?
ちらっと盗み見するといつもの如く、ブレアのブレアは天を仰いで主張をしている。
僕ってブレアのお嫁さんなんだよね。お嫁さんって事は夜の情事も、にはまだ無理すぎるけど、ちょっと手でやってあげることくらい出来るんじゃない?だって僕はブレアより大人なんだよ?よしっ!
「ブ、ブレア!」
「ん?どうした?」
あ、ヤバい。顔に熱が集まって、尻尾が忙しなく動いているのが自分でも分かる。
「あ、あ、あのっ!それっ!今日はっ、僕が抜いてあげるよ。」
「っ!・・・・・・・・・。」
・・・お風呂場に漂う謎の雰囲気と沈黙。
あれ?てっきり喜んでくれると思ってたんだけどこの沈黙は何。
「っ、やっぱり今の無し、」
「いやいやいやいやいやいや!是非とも!是非ともお願いしよう!」
沈黙に耐え兼ねて発言を取り消そうとしたら、ブレアが物凄い勢いでお願いしてきた。
さっきの無言は何だったんだろう?
とりあえずお願いされたので、ブレアをイスに座らせて、その前に膝をついた。
まじまじと見るのは初めてだ。
僕のよりも太くて長くて大きくて、血管が少し浮き出てる。少し反りながら天を仰いでるそれの先端からはぷくっと今にも垂れそうなくらいの密が溢れ出ていた。
匂いもなんだが独特で、生臭いというほど臭くは無いけど、なんだろう、僕は嫌じゃないかな。
「じゃぁ、触るね。」
「ああ。」
手でぎゅっと握ってみるとパンパンに膨れていて硬い。僕のこんなんにまでなった事あったっけって言うくらいパンパンで硬いのだ。
えっと、確かこの皮を上下に動かすんだよね。
「ぁあっ。」
「あ、ごめん!痛かった??」
「あ、いや、違うんだ。その、気落ちよくて、つい、だな。」
手で扱いてみた途端にブレアが声をあげるから咄嗟に手を離してしまったが、ブレアは反対に気持ちいいと言ってくれた。
「気持ちいい?じゃぁ、もっとやってあげる!」
160
お気に入りに追加
346
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。
BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる