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夜の海を眺める余裕なんか全く無い※

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「いやいや、高いのは転落防止の為でしょ。」

俺が至極当然のことを言う間もイルの手は俺のシャツの中に入ってお腹を撫でなでしている。

「ほら、こうやってさぁ、夜の海見ながら後ろからさぁ?ね?」

「・・・何言ってんの?俺、明日も朝から元気に街巡りたいの。だから駄目。」

「ガイこそ何言ってるの。明日にはもう帰るじゃん。だから今日しか出来ないんだよ?ね?」

「俺は明日の朝も元気に海産物食べてから帰りたいの。ぐったりしたままピグに乗るのなんて嫌なの。」

そんなやり取りをしながらもイルの手は止まらない。

イルの大きな暖かい手で撫でなでされるのは正直に言うと気持ちいい。
気持ちいいんだけど、えっちなんて帰ってからも出来る、でも旅行は明日までなのだ。
だったら優先するのは明日の体調と体力。
それに領主邸で1回ヤられてるし!

俺の意思とは関係無しに、イルの手は次第に上に上がって行き、俺の胸を柔く大きく揉み始める。

「っ、」

イルの手、大きくて暖かくて気持ちいい。

って流されちゃ駄目なんだってば、俺。

「ガイ、好きだよ。ちゅっ。」

イルは後ろら抱え込む格好で首筋にちゅっちゅとキスを落として行く。

このキスがまた、ゾワゾワする位の絶妙な魔力加減で堪らなくなってくる。

「ん、イルっ、終わり、も、寝るっ。」

「やぁだ。」

そう言ってイルは俺の耳にもキスをしてきて、俺は必死にお腹や腕に回ってる手を剥がそうとするんだけど剥がせなくて。

ぁぁー、これは諦めさせるの無理だ。

そう感じた俺は、1回だけで早く終わらせれば明日への体力は残るはず!とクルッとイルの方を向いた。

「イル、っ1回だけなら、いいよ?」

「~~ガイっ!!」

わ、凄い尻尾の激振り具合。

イルは耳がピーンと立って毛がボワッと広がり、尻尾が今まで見た事ない位にブンブン振られてる 。

うん、イルが嬉しいと俺も何となく嬉しい、かも。

イルに両手を伸ばしてキスを強請ると、とても嬉しそうな顔でキスをしてくれる。

舌を絡めて、唾液を混ぜ合って、唾液と一緒にイルの魔力が、ポカポカと感じて気持ちがいい。

1回だけと言ったのに、気持ちよさにもっともっとと唇を押し付けてしまう。

キスをしているうちに俺のシャツのボタンは外され、脱がされる。
それに気付いた俺も同じようにイルのシャツのボタンに手をかけて脱がしていく。

キスは止めずに全部脱がして、手でイルの腹筋を確かめた。

う、相変わらずトレーニングしてるとこ見た事ないのに腹筋凄いな。
それに比べて俺のお腹は最近少し硬くなってきた程度である。何故だ、絶対俺の方がトレーニングしてるのに。

そんな事を考えてるうちにズボンは脱がされ、パンツも剥ぎ取られ、片脚を持ち上げられて俺のそこにはイルの先走りで濡れた先っぽをくちゅくちゅと擦り付けられていた。

「え、待って、も、入れちゃうの?」

いつもだったらもっと色んな所撫でられたりとか、イルの指で解されたりとか、挿入れるまでこれでもかと焦らしたり何かしらあるのに今日はすぐにでも俺の中に突っ込んで来ようとしてて、いつもと違うイルに少し焦ってしまう。

「ん?ああ、海、見ながらしようね?」

先程の会話の話の事では無かったのだけど、イルは勘違いしてかは分からないが、クルッと俺を窓に向かわせて、後ろからぐちゅっと先端を何度か擦り付けて来てから挿入れてきた。

「ん゙っ。ぁ、待って、んんっ」

「ふふ、ガイ、海が綺麗だね。」

そう言いながらもじゅずっ、ぐちゅっと少しづつ押し入ってくる。

ま、待って、なんでまともに慣らして無いのにぃぃぃっ!まだ、先っちょだけだけど、イルの魔力が気持ちよくて、でもすぐ外だから声出すと他の人にも聞かれちゃうかもだし、でも声出して快感を少しでも逃がしたいぃ、え、待って?今日はずっとここでやるの?

「ぁっ、ぃ、イルっ、ここやぁ、んっ、ベッドが、ぃぃ、んっ、」

「ん、もーちょっと、後半分位で全部入るから、はぁぁぁ、ガイの中暖かくて気持ち良くて最高だよ。ふふふっ。」

俺とイルの接合部からぐちゅ、じゅずっと卑猥な水音が響いて、イルがずずっと押し入って来て、少しだけ出ていってまたずずっと押し入ってきて、それを繰り返してどんどんどんどん入って来ているのが分かる。

あああああ、気持ちいい、ヤバい、立ちながら後ろからされるのなんて初めてだから今までと違う所が擦れて押されて圧迫されて、ヤバいこれ、気持ちいい、何これ気持ちいいって感じちゃったら気持ちいいが止まんない!

イルは後ろから腕を回して胸やお腹などを撫で回しながら、「好き、ガイ、大好き」と言いながら項や耳の後ろにちゅっちゅとキスをしながらも、腰は止まることなくずんずんと俺に押し入ってくる。

やがて奥に届いたのかブチュっと奥に当たる感覚がした瞬間にビリビリっと電気が走り抜ける快感が広がった。

「~~っ!!っはぁ、ぁ、んんっ、」

「おっと、そんなに気持ちよかった?」

気持ちよさに足がガクガクしちゃって、危うく膝から力が抜けそうになった所をイルの腕が支えてくれた。

「ぅ、ぁっ、」

イルが俺の奥に入ったまんまでピクピクしてるのを感じてしまう、それが焦らしてるようにも感じてしまい、無意識にきゅうっと締めてしまってたみたいで、更に俺は感じてしまってどうしようも無い。

「ふふっ、ガイ可愛い、きゅうきゅう締め付けちゃって。ん、立ってるの難しくなっちゃったし、ベッドに行こっか。」

よいしょっと、イルは俺に入ったままぐいっと俺を持ち上げて、器用に抜けないように俺をベッドまで運び始めた。

へぁっ!!?
待ってこれ、歩く振動がぁ!変なところ擦れてるっ!
時々奥にぐちゅって、待ってぇ、これ、へん!変になっちゃう!
しかも後ろから抱かれてるから俺はイルに抱きつけないし、安定してるけどなんだか不安定で、中が変な感じに擦れるし、押されるし、気持ちいいしで訳わかんなくなりそぉっ。

「~~~~~っ!!!」

果たして俺はベッドに辿り着くまでに何回イキそうになっただろうか。
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