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睡魔とは勝とうとしてはイケナイ魔物
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温泉自体は乳白色で、温泉を触ってもサラサラしているけど、肌に残るようなトロッとした感じもあって、しっとりしてる気がする。温度は人肌より少し温かい位だ。
「はぁー。温泉気持ちいいねぇ。」
俺はイルに後ろから抱き抱えられて、イルの膝の間に座っている状態なので、ええと、その、イルの主張しているそれが腰に触れているんだけども、それは完全に無視している。
「岩のままだと滑りやすいから浅い所は板張りにしても良いかもね?」
「ガイ、さっき危なかったもんね。」
「ちょっと初めてで浮かれちゃっただけだし。」
「ふふふ。そういう子も多いと思うから安全対策は大事だよね?」
「寒かったから早く入りたかったんですー!それに大人でも浮かれちゃう時はあるんですー!」
そうなのだ。
冬ももうすぐそこまで来てるからか、空気が冷たくて俺は早くお湯に浸かりたくてちょっと駆け足したらツルッと滑ってしまったのだ。決して浮かれただけじゃない。もう少し早めに来てれば良かったんだけど、色々あってこんなに冬間近になっちゃったのが原因なのだ。
運良くすぐ後ろにイルが居たから支えてもらったけど、岩場に尻もちって相当痛いし、怪我の恐れもあるからしっかり対策していかないと。
「そろそろ出ないと家に帰るの遅くなっちゃうね。ってちょっとイル!?」
俺は体も温まったし出ようと思ったんだけど、俺の腰から下腹に回された手に力が入れられて立ち上がれない。
「んー、もうちょっと。どうせ人払いしてるんだしもう少し、ね?」
「ダメです、俺は出ます!帰るー!」
「はは、もうちょっと、もうちょっとだけ。」
なんかスイッチ入ってる!?
今日泊まりじゃないんだから、これから帰るんだから!それに、声が聞こえる位置にはみんな居るんだよ!お願いだから辞めてくれ!
こうなったら!
「うりゃぁ!」
バシャッ!
俺は両手でお椀を作って温泉水を掬って、そのまま頭の後ろにあるイルの顔めがけてお湯をかけた。
が、イルの両腕は力が緩まない。
っていうか、イルのそれをグイグイ押し付けて来てる!?
「ガーイー?顔にお湯かけたら耳に入っちゃうでしょー?」
「イルが離してくれないのが悪い!」
「でもお湯かけるのは良くないよね~?」
そう言って腕を緩めて俺の胸を揉んできた。
「それこそ良くない!俺は出るって言ってんだ!」
でも腕は緩んだ!
俺の次の手はこうだ!
俺はイルの腕を掴んで、温泉の中から思い切り足を蹴り上げて、その勢いで滅茶苦茶イルにお湯をかけてやろうと考えた。
「がばっごぽっ」
バシャバシャ
勢いよく足を蹴りあげたから、反対に顔が思いっきり温泉に沈んでしまった。
「え、ガイ、自爆した??」
「ごほっ、がはっ、はぁはぁ。はぁ、いや?」
「うん?」
俺は突然の奇行に慌てたイルに助けてもらった。
ちらっと確認したけどイルの顔は全然濡れてなかった。何故だ。俺は顔が温泉に浸かったのに。
「温泉で泳いじゃダメだよ?」
「え、常識でしょ?」
「うん?」
「ん?」
俺が泳いで逃れようとしたと思ったのかな。
俺、泳いだことないんだけど。
「はー。ちょっと飲んじゃった。喉がイガイガする。」
「ガイは時々思いもよらない行動をするよね。」
「いや、俺はイルの顔にここぞとばかりに温泉をかけて差し上げようと思いましてね?」
「へーえ?」
おっと、拘束が緩んでる今のうちに逃げないと。
俺は慌てて立ち上がろうとしたのだが、時すでに遅し。
「そっかぁ。ガイは俺とまだお湯の掛け合いっこしたかったんだねぇ。俺もガイとイチャイチャしたかったから同じだね。」
「同じじゃないし!俺はもう出たいの!」
またイルの腕の中に捉えられてしまった。
必死でバシャバシャと水しぶきを上げながらイルの腕から逃れようとするが、力適わず全く抜け出せない。
「イルは俺が敵わないと思って諦めたら流されると思ってやってるよね??」
「んー?どうかなぁ?」
コレは絶対思ってる!
俺は必死でバシャバシャと抵抗をする。
「ゴホン!お前らいい加減出ろ。帰るぞ。」
その時、義母様の声が響いた。少しお怒りモードだ。
そりゃそうだ。俺たちが温泉から出たら帰る予定なんだもの。俺だって早く帰りたいもの。
「義母様、すぐ出ます!すぐ帰りましょう!」
俺がそう言うと、頭の上で「ちぇ」という声が小さく聞こえた。
義母様が居なくなってから俺たちは温泉から出る。
ちょっとフラついてしまって、イルに支えられる。
ぬるめの温度だったから長く入って居られたけど、コレ気づいたらのぼせちゃってるって事も有り得そう。
「長く入れる温度だけど、長く入ってると逆に危ないかもね。」
「やっぱり俺のぼせてる?」
「少しね。早く服着て、水分補給しよう。」
そう言って着替え小山で急ぐ。
俺はちらっとイルの股間を観察した。
うん、まだまだ元気にガン勃ち中!
襲われなくて良かった!!外で、しかもあんな固い岩場で抱かれるとか嫌だもん!
義母様が救世主だったよ本当に!
あれ?温泉だけど、体を癒す場所だけど恋人とか夫夫用の施設も必要かな?
あったらイルみたいに隙があったら抱きたい人にとっては凄い便利だよね?
そう簡単に今みたいに貸切なんて出来ないし。
夜の街とは違う方向で、健全さをアピールして売り出したら結構いいんじゃない?だってメインは温泉だし!
「ガイ?暑いのはわかるけど、服着ないと今度は体が冷めちゃうよ?」
「イル、頑張って領地経営して行こうね!」
「うん、その前に服。」
「あ、はい。」
裸のまま、頭の中で色んな想像をしている俺にイルが服を着せる。手馴れたものであっという間に俺は着衣状態になった。
今日は元々終わったら帰る予定だったから宿の準備は無い。もちろん義母様も俺もそのつもり。
温泉で軽くのぼせてしまった俺は、水分補給をして馬車に乗ったら眠気もMAXになってしまった。
頑張って起きていようとしていたんだけど、気がついたら自室のベッドで目が覚めた。
「はぁー。温泉気持ちいいねぇ。」
俺はイルに後ろから抱き抱えられて、イルの膝の間に座っている状態なので、ええと、その、イルの主張しているそれが腰に触れているんだけども、それは完全に無視している。
「岩のままだと滑りやすいから浅い所は板張りにしても良いかもね?」
「ガイ、さっき危なかったもんね。」
「ちょっと初めてで浮かれちゃっただけだし。」
「ふふふ。そういう子も多いと思うから安全対策は大事だよね?」
「寒かったから早く入りたかったんですー!それに大人でも浮かれちゃう時はあるんですー!」
そうなのだ。
冬ももうすぐそこまで来てるからか、空気が冷たくて俺は早くお湯に浸かりたくてちょっと駆け足したらツルッと滑ってしまったのだ。決して浮かれただけじゃない。もう少し早めに来てれば良かったんだけど、色々あってこんなに冬間近になっちゃったのが原因なのだ。
運良くすぐ後ろにイルが居たから支えてもらったけど、岩場に尻もちって相当痛いし、怪我の恐れもあるからしっかり対策していかないと。
「そろそろ出ないと家に帰るの遅くなっちゃうね。ってちょっとイル!?」
俺は体も温まったし出ようと思ったんだけど、俺の腰から下腹に回された手に力が入れられて立ち上がれない。
「んー、もうちょっと。どうせ人払いしてるんだしもう少し、ね?」
「ダメです、俺は出ます!帰るー!」
「はは、もうちょっと、もうちょっとだけ。」
なんかスイッチ入ってる!?
今日泊まりじゃないんだから、これから帰るんだから!それに、声が聞こえる位置にはみんな居るんだよ!お願いだから辞めてくれ!
こうなったら!
「うりゃぁ!」
バシャッ!
俺は両手でお椀を作って温泉水を掬って、そのまま頭の後ろにあるイルの顔めがけてお湯をかけた。
が、イルの両腕は力が緩まない。
っていうか、イルのそれをグイグイ押し付けて来てる!?
「ガーイー?顔にお湯かけたら耳に入っちゃうでしょー?」
「イルが離してくれないのが悪い!」
「でもお湯かけるのは良くないよね~?」
そう言って腕を緩めて俺の胸を揉んできた。
「それこそ良くない!俺は出るって言ってんだ!」
でも腕は緩んだ!
俺の次の手はこうだ!
俺はイルの腕を掴んで、温泉の中から思い切り足を蹴り上げて、その勢いで滅茶苦茶イルにお湯をかけてやろうと考えた。
「がばっごぽっ」
バシャバシャ
勢いよく足を蹴りあげたから、反対に顔が思いっきり温泉に沈んでしまった。
「え、ガイ、自爆した??」
「ごほっ、がはっ、はぁはぁ。はぁ、いや?」
「うん?」
俺は突然の奇行に慌てたイルに助けてもらった。
ちらっと確認したけどイルの顔は全然濡れてなかった。何故だ。俺は顔が温泉に浸かったのに。
「温泉で泳いじゃダメだよ?」
「え、常識でしょ?」
「うん?」
「ん?」
俺が泳いで逃れようとしたと思ったのかな。
俺、泳いだことないんだけど。
「はー。ちょっと飲んじゃった。喉がイガイガする。」
「ガイは時々思いもよらない行動をするよね。」
「いや、俺はイルの顔にここぞとばかりに温泉をかけて差し上げようと思いましてね?」
「へーえ?」
おっと、拘束が緩んでる今のうちに逃げないと。
俺は慌てて立ち上がろうとしたのだが、時すでに遅し。
「そっかぁ。ガイは俺とまだお湯の掛け合いっこしたかったんだねぇ。俺もガイとイチャイチャしたかったから同じだね。」
「同じじゃないし!俺はもう出たいの!」
またイルの腕の中に捉えられてしまった。
必死でバシャバシャと水しぶきを上げながらイルの腕から逃れようとするが、力適わず全く抜け出せない。
「イルは俺が敵わないと思って諦めたら流されると思ってやってるよね??」
「んー?どうかなぁ?」
コレは絶対思ってる!
俺は必死でバシャバシャと抵抗をする。
「ゴホン!お前らいい加減出ろ。帰るぞ。」
その時、義母様の声が響いた。少しお怒りモードだ。
そりゃそうだ。俺たちが温泉から出たら帰る予定なんだもの。俺だって早く帰りたいもの。
「義母様、すぐ出ます!すぐ帰りましょう!」
俺がそう言うと、頭の上で「ちぇ」という声が小さく聞こえた。
義母様が居なくなってから俺たちは温泉から出る。
ちょっとフラついてしまって、イルに支えられる。
ぬるめの温度だったから長く入って居られたけど、コレ気づいたらのぼせちゃってるって事も有り得そう。
「長く入れる温度だけど、長く入ってると逆に危ないかもね。」
「やっぱり俺のぼせてる?」
「少しね。早く服着て、水分補給しよう。」
そう言って着替え小山で急ぐ。
俺はちらっとイルの股間を観察した。
うん、まだまだ元気にガン勃ち中!
襲われなくて良かった!!外で、しかもあんな固い岩場で抱かれるとか嫌だもん!
義母様が救世主だったよ本当に!
あれ?温泉だけど、体を癒す場所だけど恋人とか夫夫用の施設も必要かな?
あったらイルみたいに隙があったら抱きたい人にとっては凄い便利だよね?
そう簡単に今みたいに貸切なんて出来ないし。
夜の街とは違う方向で、健全さをアピールして売り出したら結構いいんじゃない?だってメインは温泉だし!
「ガイ?暑いのはわかるけど、服着ないと今度は体が冷めちゃうよ?」
「イル、頑張って領地経営して行こうね!」
「うん、その前に服。」
「あ、はい。」
裸のまま、頭の中で色んな想像をしている俺にイルが服を着せる。手馴れたものであっという間に俺は着衣状態になった。
今日は元々終わったら帰る予定だったから宿の準備は無い。もちろん義母様も俺もそのつもり。
温泉で軽くのぼせてしまった俺は、水分補給をして馬車に乗ったら眠気もMAXになってしまった。
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