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双方合意したけれど※

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俺はイルの膝に跨って、腕はイルの首に絡めたまま、また唇を押し付ける。

「ぷはぁ、ね?しよ?最近忙しくてゆっくり出来なかったでしょ?もうそろそろ、ね?」
「いや、まだ、ちょっと、」

そうなのだ。イルはやっぱり挿入れてくれなくて。
俺は挿入れて欲しいのに、心配症だかなんだか知らないけど、いやイルは心配性し過ぎて、俺の体に負担がかかるからって、一向に挿入してくれないんだ。

もう1年経つのにぃぃいいい!
しかも、春の発情期も薬で凌いで居たのだ。

・・・・・・俺はもう元気なのに、解せぬ。

「ねぇ、俺もう大丈夫だよ?イルのコレ、中で感じたい、なぁ~?」

イルの主張し始めたソレの先端を指先でくりくり撫で回しながら上目遣いでイルに強請る。

イルのふわふわの尻尾が大きくゆっくりふわん、ふわんと左右に揺れていて、嬉しいけど悩んでいる状態が一目で分かる。

「で、でもまだ」
「イルぅ。ね、1回だけでいいから感じたいなぁ?中で奥ぐりぐりして?ね?」
「またガイの体が耐えられないかもっ」
「1回なら大丈夫だよ!それとも何?もうずっと俺はイルに抱いて貰えないの?」

俺が魔力酔いしたのもイルが慎重になる原因だったらしい。そんなのすっっっごい前なのに!

「イル、ねぇ、抱いて?・・・っはんっむっ」
「ちゅ、じゅっる、ちゅぱっ、・・・ガイが誘ったんだからね?1回だけだよ?」

俺がダメ押しのお強請りが効いたのか、イルは俺にキスをした後、横抱きにしてベッドまで運んだ。

ちゅっちゅ、ちゅぱ、じゅる、ちゅぱっ

ベッドに仰向けに寝かされて、覆い被さって深い深いキスをされる。最初は啄むような軽いキス、薄く開いた唇の隙間からイルの舌が割入って来て、舌同士を絡め合う。ゆっくり丹念に絡めあって、イルは俺の上顎を執拗に責めてくる。

「ふ、ん、ん、ふはぁ、あ、んぅ。」

あまりの気持ち良さに喉奥から声が漏れる。腰にジンジンと緩い快感が生まれてどんどん蓄積していく。

「ん、はぁ、あんっ、んぅ」
「はっ、ガイ、可愛い。」

唇が離れて、イルの両手が俺のシャツの中に入って弄る。脇腹、お腹、お臍に胸。さわさわと優しく撫でられる感覚も体の奥で快感を生んでいく。

「ん、はぁ、イルぅ。」
「ん、ちょっと待って。」

そう言ってイルはベッドサイドテーブルの引き出しから薬を取り出してそれをコクっと飲み込んだ。

「・・・え、薬?なんで?それ、抑制剤だよね?」
「俺が、暴走しないように。大丈夫、興奮はもうしてるし?」

そ、それって興奮しすぎてヤり過ぎるのを防ぐ為って事?何それ、嬉しいけどちょっと複雑。

「ほら、不満な顔しないで?」

そう言ってイルは俺の手を自分のそれに触れさせてきた。

うっわ、凄い、太くてガチガチ、あ、俺これからこれを挿入れて貰うんだ・・・はぁ、久1年ぶり位かな。

「はぁ、はぁ、はぁ、」
「ふふふ、興奮して来ちゃったね。」

ちゅっちゅっちゅっとイルは俺にキスを降らせながら自分と俺に衣服を手早く脱がせた。

一糸纏わぬ俺の姿を、イルの興奮を隠さない瞳で見つめられる。

はぁぁぁぁ、その目好きぃぃぃ。

「ふ、ガイ。もう涎垂らしちゃってるね、ここもほら、触って欲しいってぷっくりしてるよ。ふふ、大丈夫、沢山、触ってあげるからね。」
「っ!!は、あんっ、あっ!あっ!」

イルは俺の胸の突起にしゃぶりつき、右手は俺のだらし無く涎を垂らしているそれを、左手は後ろの窄みをクチュクチュと弄ってくる。

上と前と後ろの刺激に、口から溢れる声が止まらない。
ゾワゾワ生まれてくる快感にイルの頭を抱えて耐えようとするが、ゆるゆると生まれる快感はどんどん溜まっていき、与えられる刺激に段々と耐えられなくなっていく。
腰が勝手に揺れ始めた頃、イルは突然口を離して、後ろの手も離した。俺のモノの先端だけ、ぐちゅぐちゅと弄っている。

「緊張と興奮で体が固くなっちゃってるみたいだから1回ヌいておこっか。」
「へ?ぁっ、待っ!んんっんぁっ、ぁーっ、ひぁああんっ!」

イルは俺の先端だけ口に含んで、舌で撫でたり突っついたりして俺を責め立ててくる。
俺はもっと奥まで咥えて欲しくて、無意識に腰を押し付けようとしてしまっていて、それをイルに腰を抑えて止められてしまった。

「ぁっ、ぁっ、イルッ、もっと奥までぇ!」

俺はもどかさに耐えられなくて、イルに強請る。
イルはいつも通り、そのまま奥まで咥えてくれる訳もなく、左手で空いてる部分を柔らかく包んでしこしこと上下に扱いてくる。

イルの舌の動きと、手の動きと強さが、絶妙に俺の快感から少しだけズレていて、気持ちがいいけどもどかしくて、でも気持ちよくて、俺はイルの頭を抱えてイケそうでイケない感覚に必死に耐える。

「あああ、もうやらこれぇ!、んっ早くいっ、イかせてぇぇ!っ、っ、ひああああああ!!」

散々焦らされた後に、強烈な快感が襲ってくる。

イルは唇を隙間なく俺のに当てて、圧を強めにぐちゅぐちゅじゅぶじゅぶと音を立てて扱き、休みなく舌で俺の先端をぐりぐりと弄ぶ。

ダメ、これはダメ!イっちゃう!イっちゃう!これはダメなやつ、あ、あ、イルの口に出ちゃう!それはダメぇ!

「イルッ!ダメっ、離して!イっちゃう!だめぇ、出ちゃうからっ、あ、っダメ、だめぇ、んぁっん゙ぁっ、ぁぁぁあああっ!!!!」

もちろんイルが俺の発言通りに口を離してくれる訳もなく、俺はイルの口の中に盛大に精液を放ってしまった。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、!?待ってやら、吸わないで、やぁぁあん゙っ」

じゅるじゅるじゅる、ちゅぽんっ

イったばかりで敏感になっている俺のを、先程吐き出したものを残らず吸い出そうとじゅるじゅる吸いながら、音を立てて離れていった。

俺は快感に放り投げだされた体と息を鎮めるように、はぁはぁと肩で息をしながらぐったりと両手足をベッドに投げ出した。

「うん、しっかり体から力が抜けたね!」

そう言ってイルはルンルンで、ベッドサイドテーブルにあるローションを両手に広げて温め始めた。

「ゆっくり、ゆーっくりじっくり楽しもうね。」


あ、俺は早まったかもしれない。
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