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人ってびっくりすると思いもよらない音が喉から出るんだよ?
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「あー、えーと、丁重に辞退します。」
「だから辞退が出来ないんだって言ってるだろう。諦めろ。」
俺は黒い人、殿下と同じようなやり取りを繰り返している。
「えーと、俺一人では決定出来ないので義母様と義父様にご相談を。」
「だから既に決定事項なんだって言ってるし、お前のおかあさまは今持ってきた手紙を読んでる最中だろう?」
なんでこうなってしまったのか。
俺には全くもって理解ができない、いや理解したくない。
王様の側近の中のとある1人がふと口にした言葉が「騎士団長はそういえば以前、第2王子殿下をお救いになられてますよね。その時の褒美も辞退されてますし、龍の狩場の被害がこれまでと比べて極端に少ないのも団長の功績であれば、やはり辞退されたとしても何かしらはないとこちらの立場としても。」という言葉らしい。
その時は周りが「まぁ本人が辞退してるんだから無理に押し付けてもね?」みたいな意見が大半で終わったらしいのだが。
ところがつい最近、海沿いの街の護岸と港湾工事を終えたその地の領主に今後の発展の期待を込めた褒美を贈ろう、という事になったのだがその工事の指揮を務めた青年が「大きな功績を出している騎士団団長様は何一つ褒美を受け取っていないのに、こちらが褒美を受け取れるものだろうか。」と言い出したらしい。
いや、誰だよそいつ。俺のことはいいから褒美受け取りなよ。工事って1人で出来るものでも無いんだし、街の為にもさぁ。
その青年はその町の領主が運営してる学校の首席卒業者で、後継のいなかった領主夫妻の養子になっていて、ってそんな情報要らないよ。俺からしたらなんの関わりもない赤の他人だよ。なんで俺の事気にしたんだよ、俺はいいんだよ、だって職務だもの。お給料が対価ですよ、それで充分なんですけれど。
それにさぁ、その街って南の国との貿易で使ってる港町でしょ?義母様の弟さん?だっけ、が嫁いでちょっと国として交流のある街なら港湾工事はかなり重要じゃない?俺は職務。あっちは今後の未来の発展に重要な工事の完成。ほらぁ、重要度が全然違うのにぃぃぃ。
「はぁ~、どうやったら辞退出来るんですかぁ。」
「だから出来ないんだ。いい加減言わせるな。」
「マシューお義兄様ぁ~。」
俺は殿下のお付で着いてきたマシュー義兄様に助けを求めたが「ごめんね、今日は私は殿下の付き人だから」と呆気なく振られてしまった。
「そうか。ふむ、これは断れないな。」
義母様が手紙を読み終えて殿下に向き直った。
義母様がそういうって事はそうなんですね。
「殿下、この内容承知した。すぐ返事を書くから今しばらくお待ち願いたい。」
「ああ。」
殿下は簡単に義母様に返事をすると俺に向き直った。
「残念だったな。参加決定だ。今回は終わったらその後夜会もあるからな?」
「あああ、不参加でお願いし」
「却下だ。」
そんな被せ気味で拒否しなくても~。
「殿下。お待たせした。これを。」
「ああ、急かして悪かったな。では当日待っているぞ。」
「嵐が去っていった・・・。」
「まぁ、丁度いいじゃないか。この際この時に色々公表してしまおうか。全部終わらせて夜会を楽しもう。美味しい料理が沢山出るぞ?ダンスの演奏もうちとは比べ物にならないしな、見学する気持ちで気軽に参加すればいいんだよ。」
「義母様もしかして夜会好き?」
「ああ、嫌いじゃないな。特に王宮主催の物は規模が違うからな。色々な物が色々すごいぞ。そうだ、衣装もまた仕立てなくちゃだな。すぐ手配しよう。ふ、ガイウス今からそんなに緊張しなくても大丈夫。今回は病み上がりという事にして事前にダンスには誘われないようにしておくから。」
「お心遣いありがとうございます。」
ダンスが嫌だなぁっていう心が義母様に筒抜けだった。あはは。まぁ、今の俺じゃ不意の接触も怖いもの。壁の花に、いや端っこの観葉植物に、いやぁ、壁紙かな!壁紙になりきろうかな。うん、美味しい物食べてその後は壁紙になりきろう!
俺がそんな事を考えてる間に、義母様はお針子さんたちが明日来るように、イルも一緒に採寸するように手配していた。仕事が早いです義母様。
「ああ、あと、うちでは他の目が無いから構わないが、外で殿下とあの口調は辞めなさい。」
「はい、心得ております。」
本当は騎士団詰所内でも殿下とあの口調はダメなんだよね。次から気をつけよう。次があったら、ね。
まぁ、次回は場所も雰囲気も違うんだし大丈夫。
「ふふ、本当に綺麗な黒髪だねぇ。瞳は真っ黒かと思いきや光の当たり様によっては琥珀色に輝くし、不思議な色だね。さて、衣装の希望は?」
俺の髪を優しく撫でて瞳を覗き込んだ後に衣装の希望を聞かれたが「特にないです」って答えたらイルと2人でなんかひらひら衣装にされそうな気配を感じたので「シンプルなのが良いです」って答えておいた。
「なるべく希望に添える様に努力しよう」って返ってきたけど、努力する気ないよね、それ。
次の日から慌ただしく準備が始まった。
まず1日かけて採寸と衣装の打ち合わせ。
総勢10名でやってきたお針子さんたちは、俺の手首に着いているブレスレットを見て即座に「ご婚約おめでとうございます」とお祝いの言葉を言ってくれた。
嬉しいやら恥ずかしいやらで居たたまれなかったけど、直ぐに始まった採寸と衣装の打ち合わせでそんな気持ちはすぐどこかに飛んで行った。
と言っても採寸の後はイルと義母様とお針子さんであーだこーだ言っているのを俺はそばで聞き流す。時々意見を聞かれるので答えるだけ。
それでもそれを1日かけてやれば相当疲れるのだ。夕飯の頃には俺はグッタリしてたけど、イルと義母様はその後も衣装のことで話し合っていたらしい。
好きだねぇ、2人とも。
そのあとは数日かけて授与式の練習とか受け答えとか、夜会のあるある話を聞いたりとか、マナー講習とか。
そういえば肝心の褒美って何貰えるんだろう?当日まで秘密なのかな?
「義母様、そういえば褒美って具体的に何ですかね?当日まで秘密だったりするんですか?」
「いや、既に決まっているが、伝えてなかったか?」
「はい、俺は何も聞いてません。」
それを聞いていたエイデン義兄様が俺を見て義母様を見る。
「母さん、それ1番先に伝えなくちゃいけない事だよ。」
へ?もしかしてそんなすごいもの貰えるの?
「ああ、ごめんガイウス。伝えたつもりになっていた。褒美の内容なんだがな。」
「はい。」
俺はドキドキしながら義母様の次の言葉を待った。
「子爵位と領地。後は当日のお楽しみと書いてあった。」
「・・・・・・ん゙ぇ??」
「だから辞退が出来ないんだって言ってるだろう。諦めろ。」
俺は黒い人、殿下と同じようなやり取りを繰り返している。
「えーと、俺一人では決定出来ないので義母様と義父様にご相談を。」
「だから既に決定事項なんだって言ってるし、お前のおかあさまは今持ってきた手紙を読んでる最中だろう?」
なんでこうなってしまったのか。
俺には全くもって理解ができない、いや理解したくない。
王様の側近の中のとある1人がふと口にした言葉が「騎士団長はそういえば以前、第2王子殿下をお救いになられてますよね。その時の褒美も辞退されてますし、龍の狩場の被害がこれまでと比べて極端に少ないのも団長の功績であれば、やはり辞退されたとしても何かしらはないとこちらの立場としても。」という言葉らしい。
その時は周りが「まぁ本人が辞退してるんだから無理に押し付けてもね?」みたいな意見が大半で終わったらしいのだが。
ところがつい最近、海沿いの街の護岸と港湾工事を終えたその地の領主に今後の発展の期待を込めた褒美を贈ろう、という事になったのだがその工事の指揮を務めた青年が「大きな功績を出している騎士団団長様は何一つ褒美を受け取っていないのに、こちらが褒美を受け取れるものだろうか。」と言い出したらしい。
いや、誰だよそいつ。俺のことはいいから褒美受け取りなよ。工事って1人で出来るものでも無いんだし、街の為にもさぁ。
その青年はその町の領主が運営してる学校の首席卒業者で、後継のいなかった領主夫妻の養子になっていて、ってそんな情報要らないよ。俺からしたらなんの関わりもない赤の他人だよ。なんで俺の事気にしたんだよ、俺はいいんだよ、だって職務だもの。お給料が対価ですよ、それで充分なんですけれど。
それにさぁ、その街って南の国との貿易で使ってる港町でしょ?義母様の弟さん?だっけ、が嫁いでちょっと国として交流のある街なら港湾工事はかなり重要じゃない?俺は職務。あっちは今後の未来の発展に重要な工事の完成。ほらぁ、重要度が全然違うのにぃぃぃ。
「はぁ~、どうやったら辞退出来るんですかぁ。」
「だから出来ないんだ。いい加減言わせるな。」
「マシューお義兄様ぁ~。」
俺は殿下のお付で着いてきたマシュー義兄様に助けを求めたが「ごめんね、今日は私は殿下の付き人だから」と呆気なく振られてしまった。
「そうか。ふむ、これは断れないな。」
義母様が手紙を読み終えて殿下に向き直った。
義母様がそういうって事はそうなんですね。
「殿下、この内容承知した。すぐ返事を書くから今しばらくお待ち願いたい。」
「ああ。」
殿下は簡単に義母様に返事をすると俺に向き直った。
「残念だったな。参加決定だ。今回は終わったらその後夜会もあるからな?」
「あああ、不参加でお願いし」
「却下だ。」
そんな被せ気味で拒否しなくても~。
「殿下。お待たせした。これを。」
「ああ、急かして悪かったな。では当日待っているぞ。」
「嵐が去っていった・・・。」
「まぁ、丁度いいじゃないか。この際この時に色々公表してしまおうか。全部終わらせて夜会を楽しもう。美味しい料理が沢山出るぞ?ダンスの演奏もうちとは比べ物にならないしな、見学する気持ちで気軽に参加すればいいんだよ。」
「義母様もしかして夜会好き?」
「ああ、嫌いじゃないな。特に王宮主催の物は規模が違うからな。色々な物が色々すごいぞ。そうだ、衣装もまた仕立てなくちゃだな。すぐ手配しよう。ふ、ガイウス今からそんなに緊張しなくても大丈夫。今回は病み上がりという事にして事前にダンスには誘われないようにしておくから。」
「お心遣いありがとうございます。」
ダンスが嫌だなぁっていう心が義母様に筒抜けだった。あはは。まぁ、今の俺じゃ不意の接触も怖いもの。壁の花に、いや端っこの観葉植物に、いやぁ、壁紙かな!壁紙になりきろうかな。うん、美味しい物食べてその後は壁紙になりきろう!
俺がそんな事を考えてる間に、義母様はお針子さんたちが明日来るように、イルも一緒に採寸するように手配していた。仕事が早いです義母様。
「ああ、あと、うちでは他の目が無いから構わないが、外で殿下とあの口調は辞めなさい。」
「はい、心得ております。」
本当は騎士団詰所内でも殿下とあの口調はダメなんだよね。次から気をつけよう。次があったら、ね。
まぁ、次回は場所も雰囲気も違うんだし大丈夫。
「ふふ、本当に綺麗な黒髪だねぇ。瞳は真っ黒かと思いきや光の当たり様によっては琥珀色に輝くし、不思議な色だね。さて、衣装の希望は?」
俺の髪を優しく撫でて瞳を覗き込んだ後に衣装の希望を聞かれたが「特にないです」って答えたらイルと2人でなんかひらひら衣装にされそうな気配を感じたので「シンプルなのが良いです」って答えておいた。
「なるべく希望に添える様に努力しよう」って返ってきたけど、努力する気ないよね、それ。
次の日から慌ただしく準備が始まった。
まず1日かけて採寸と衣装の打ち合わせ。
総勢10名でやってきたお針子さんたちは、俺の手首に着いているブレスレットを見て即座に「ご婚約おめでとうございます」とお祝いの言葉を言ってくれた。
嬉しいやら恥ずかしいやらで居たたまれなかったけど、直ぐに始まった採寸と衣装の打ち合わせでそんな気持ちはすぐどこかに飛んで行った。
と言っても採寸の後はイルと義母様とお針子さんであーだこーだ言っているのを俺はそばで聞き流す。時々意見を聞かれるので答えるだけ。
それでもそれを1日かけてやれば相当疲れるのだ。夕飯の頃には俺はグッタリしてたけど、イルと義母様はその後も衣装のことで話し合っていたらしい。
好きだねぇ、2人とも。
そのあとは数日かけて授与式の練習とか受け答えとか、夜会のあるある話を聞いたりとか、マナー講習とか。
そういえば肝心の褒美って何貰えるんだろう?当日まで秘密なのかな?
「義母様、そういえば褒美って具体的に何ですかね?当日まで秘密だったりするんですか?」
「いや、既に決まっているが、伝えてなかったか?」
「はい、俺は何も聞いてません。」
それを聞いていたエイデン義兄様が俺を見て義母様を見る。
「母さん、それ1番先に伝えなくちゃいけない事だよ。」
へ?もしかしてそんなすごいもの貰えるの?
「ああ、ごめんガイウス。伝えたつもりになっていた。褒美の内容なんだがな。」
「はい。」
俺はドキドキしながら義母様の次の言葉を待った。
「子爵位と領地。後は当日のお楽しみと書いてあった。」
「・・・・・・ん゙ぇ??」
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