54 / 167
使い易ければ特に拘りはありません
しおりを挟む
太陽が街の真上を少し超えた頃、俺たちは今、詰所外の飲食店に来ている。
「もぅ朝ごはん通り越してお昼ぅぅぅ。」
俺の嘆きにミッキィとニールが苦笑する。
「団長よく頑張りました。再編成メンバーも声掛けたらすぐ集まってくれて良かったですね。」
「それもうほぼニールがやってくれたからじゃないですかぁ。俺1人だったら今日の仮眠時間は無かった・・・。」
「いやそれだと日勤メンバー間に合ってませんよぉ。」
そうなのだ。ここまで時間が掛かってしまったのは、食堂団員に本日のパトロール員が居たので、しかも日勤の奴も居たので急いでかわりを探して連絡していた。
大体の人が快く交代してもらえたから良かったけど。
「それにしてもニールに人事の才能があったとは。執務室に是非ともお誘いしたいです。俺もうよく分かんなくて・・・。」
正直な話、再編成は殆どニールにやって貰った。1~2年目って本当に分かってなくて。名前言われてもちんぷんかんぷんだったから、お任せしちゃってた。最後にリスト見せられたけど、正直分からなかったので速攻許可出した。
良いよね、そもそも人事は団長の仕事じゃありません!
「私で良ければ是非ともお誘いされたいです。」
「本当に?有言実行しちゃいますよ?」
「はい、是非是非♪」
「よっしゃぁ!ずっと欲しかった人事げっとぉぉぉ。」
「良かったですね、団長。でも先ずはレスト副団長に伺ってからですねぇ。」
俺とニールの会話を聞いてたミッキィが一言加えた。
「いやでも本当に、春先の入団試験までに人事欲しいって訴えてたんです。最近受験数多くて、書類のチェックだけで死ねるんですよ・・・。」
「最近って年2回だけじゃないですかぁ、入団試験って。」
「・・・ミッキィ、そんな事実を言ってはダメです。」
「まぁ皆ヒト族の団長が気になるんですよ。落ちても良いから一目見たい的な感じですかね?」
「俺は客寄せパンダですか。っていうか落ちるほど難しくもないですし・・・、はぁ。」
まさか、俺自身が受験数を増やしていたとは・・・。
「お待たせしましたー。」
その時頼んでいた食事が運ばれて来た。
ミッキィはチキンソテーに温野菜にスープと丸パン3つ。しかもチキンソテーはチキン丸々一羽分。
ニールは軟骨入り端肉ハンバーグステーキを2枚に具だくさんスープと堅パン1個分。
俺は甘くないパンケーキ1枚にベーコンエッグとサラダとスープ。
「団長もっと食べましょうよ?」
「いやいや。この量で充分ですって。むしろミッキィとニールの細い体のどこにそんなに入ってるの?」
ニールが俺の食べる量に不満を漏らすので俺もいつも不思議に思ってることを言う。
「まぁ、私たちの入ってるところは胃ですけれどぉ。ニールあんまり無理に食べさせると吐かれるから・・・。」
「せめてお肉を食べて下さいっ団長!」
「10連勤も折り返し地点を超えましたから、脂っこいもの食べても団長は吐きますよぉ。」
「え、団長って胃がおじいちゃんなのでは・・・?」
「2人して俺が会話に入ってないのに、俺の話しないでくださいよぅ。さ、食べよ食べよ♪」
俺はパンケーキに蜂蜜をかけて、その上にベーコンエッグを乗せて特製ソースをかけた。
「団長、それは、・・・ヤバくないですか?」
「え、美味しいですよ?甘辛な感じで。」
「ニール、団長は味覚破綻者だから、」
「ぁぁ、そうでしたね。」
ミッキィが残念な目で、ニールが信じられない、という目で見てくる。
破綻者とは酷すぎる。繕うことも出来ないというのか。いやさすがにそこまででは無い、と思う、うん。
「2人とも酷くない??普通に美味しいのに。もぐもぐ。」
一気に食べ終われるし、時短にもなるんだけどなぁ。
あ!いい事思いついた!
「だったらニール食べてみて下さいよ!きっと食べたらうまーってなるって!」
俺は1口分をフォークに刺してニールに差し出す。
「ぇぇぇ、これを、ですかぁ。ん~ええい!」
大分渋ったが俺の差し出したフォークをパクッと食べてくれた。
が、美味しい!という顔では無い。
「ぇぇと、そうですねぇ。甘くて、しょっぱいです。」
「ん、うん。そうですね。」
予想通りの何とも言えない感想に俺も微妙な返しをしてしまった。
「だぁかぁらぁ、団長は独特な味覚をしてるから中々理解されませんってば。」
「・・・ぅん。」
「団長の味覚音痴はアイデンティティですから大丈夫ですよぅ。」
「・・・それは貶してるの?褒めてるの?」
「アイデンティティ大事です♪」
「答えてくださいぃぃ。ニール助けて、ミッキィが苛めるよぅ、ぅぅぅー。」
こんな感じで俺たちのランチタイムは過ぎて行った。
「団長、ここです。私のお勧めの鍛冶屋っ」
ランチを食べた後、ミッキィに連れられて鍛冶屋に連れてきて貰っていた。
鍛冶屋などの武具屋特有の大きな扉を開けると、こじんまりとした、だけど天井が高い店内には、壁に数個の剣が飾られていて、店内の隅っこに置かれた筒には乱雑に鞘に収まった剣が5本ほど突っ込んである。
まっすぐ5歩程歩くと大きなカウンターにぶつかり、そのカウンター奥のスペースは広く取られており、そのまた奥に続くこれまた大きな両扉があった。右側の扉が少し開いている。
「親方ー!いませんかぁー!」
ミッキィがカウンター奥に向かって声を張り上げる。
暫くしてからのっしのっしと、大きな何かが近づく音がして、カウンター奥の両扉が開いた。
奥から現れたのは大きな馬耳のおじさんだった。
「よぅ、ダルメンティスの坊ちゃんじゃないか。久しぶりだな。」
声が凄く太くてダンディ!カッコイイ!馬なのに、めっちゃデカい!首太い!片手で俺の頭掴めちゃうんじゃない!?色は俺と同じで黒!いいね、親近感湧くねぇ!瞳も真っ黒だ、漆黒っていうのかな、カッコイイ。前髪が邪魔にならないように、タオル巻いて押さえてる感じが職人さんって感じが醸し出てる!身長は俺の2倍はあるんじゃない?って位に高い!だから店内の天井が高いのかな?
「お久しぶりです親方。今日は直してもらいたい剣がありまして。団長早速剣を、・・・団長?」
「あ、すみません。親方が格好良くて見入っちゃいました。ええと、これです、ここがガッツリ欠けてしまって」
カウンターに俺の双剣を出した。
欠けてる方と、そうでない方と、拾った欠片と。
「俺が格好良い?変わった坊主だなお前。」
そう言いながら出した欠片を手に取ってくるくると回しながら検分する。
「変わった色してんなぁ。黒って訳でもねぇしなぁ。・・・これは何が混ざってんだ?」
「え?・・・さぁ?それ、たまたま入った店でたまたま買ったものだから詳しくは知らなくて。」
「そうか。」
そう言って親方はまたくるくると検分し、欠けた部分を観察し、暫くうんうん唸った後、カウンターに手にしてた物を置いて俺に向き直った。
そして俺にこう言ったんだ。
「はっきり言おう。俺にこれは直せない。」
「もぅ朝ごはん通り越してお昼ぅぅぅ。」
俺の嘆きにミッキィとニールが苦笑する。
「団長よく頑張りました。再編成メンバーも声掛けたらすぐ集まってくれて良かったですね。」
「それもうほぼニールがやってくれたからじゃないですかぁ。俺1人だったら今日の仮眠時間は無かった・・・。」
「いやそれだと日勤メンバー間に合ってませんよぉ。」
そうなのだ。ここまで時間が掛かってしまったのは、食堂団員に本日のパトロール員が居たので、しかも日勤の奴も居たので急いでかわりを探して連絡していた。
大体の人が快く交代してもらえたから良かったけど。
「それにしてもニールに人事の才能があったとは。執務室に是非ともお誘いしたいです。俺もうよく分かんなくて・・・。」
正直な話、再編成は殆どニールにやって貰った。1~2年目って本当に分かってなくて。名前言われてもちんぷんかんぷんだったから、お任せしちゃってた。最後にリスト見せられたけど、正直分からなかったので速攻許可出した。
良いよね、そもそも人事は団長の仕事じゃありません!
「私で良ければ是非ともお誘いされたいです。」
「本当に?有言実行しちゃいますよ?」
「はい、是非是非♪」
「よっしゃぁ!ずっと欲しかった人事げっとぉぉぉ。」
「良かったですね、団長。でも先ずはレスト副団長に伺ってからですねぇ。」
俺とニールの会話を聞いてたミッキィが一言加えた。
「いやでも本当に、春先の入団試験までに人事欲しいって訴えてたんです。最近受験数多くて、書類のチェックだけで死ねるんですよ・・・。」
「最近って年2回だけじゃないですかぁ、入団試験って。」
「・・・ミッキィ、そんな事実を言ってはダメです。」
「まぁ皆ヒト族の団長が気になるんですよ。落ちても良いから一目見たい的な感じですかね?」
「俺は客寄せパンダですか。っていうか落ちるほど難しくもないですし・・・、はぁ。」
まさか、俺自身が受験数を増やしていたとは・・・。
「お待たせしましたー。」
その時頼んでいた食事が運ばれて来た。
ミッキィはチキンソテーに温野菜にスープと丸パン3つ。しかもチキンソテーはチキン丸々一羽分。
ニールは軟骨入り端肉ハンバーグステーキを2枚に具だくさんスープと堅パン1個分。
俺は甘くないパンケーキ1枚にベーコンエッグとサラダとスープ。
「団長もっと食べましょうよ?」
「いやいや。この量で充分ですって。むしろミッキィとニールの細い体のどこにそんなに入ってるの?」
ニールが俺の食べる量に不満を漏らすので俺もいつも不思議に思ってることを言う。
「まぁ、私たちの入ってるところは胃ですけれどぉ。ニールあんまり無理に食べさせると吐かれるから・・・。」
「せめてお肉を食べて下さいっ団長!」
「10連勤も折り返し地点を超えましたから、脂っこいもの食べても団長は吐きますよぉ。」
「え、団長って胃がおじいちゃんなのでは・・・?」
「2人して俺が会話に入ってないのに、俺の話しないでくださいよぅ。さ、食べよ食べよ♪」
俺はパンケーキに蜂蜜をかけて、その上にベーコンエッグを乗せて特製ソースをかけた。
「団長、それは、・・・ヤバくないですか?」
「え、美味しいですよ?甘辛な感じで。」
「ニール、団長は味覚破綻者だから、」
「ぁぁ、そうでしたね。」
ミッキィが残念な目で、ニールが信じられない、という目で見てくる。
破綻者とは酷すぎる。繕うことも出来ないというのか。いやさすがにそこまででは無い、と思う、うん。
「2人とも酷くない??普通に美味しいのに。もぐもぐ。」
一気に食べ終われるし、時短にもなるんだけどなぁ。
あ!いい事思いついた!
「だったらニール食べてみて下さいよ!きっと食べたらうまーってなるって!」
俺は1口分をフォークに刺してニールに差し出す。
「ぇぇぇ、これを、ですかぁ。ん~ええい!」
大分渋ったが俺の差し出したフォークをパクッと食べてくれた。
が、美味しい!という顔では無い。
「ぇぇと、そうですねぇ。甘くて、しょっぱいです。」
「ん、うん。そうですね。」
予想通りの何とも言えない感想に俺も微妙な返しをしてしまった。
「だぁかぁらぁ、団長は独特な味覚をしてるから中々理解されませんってば。」
「・・・ぅん。」
「団長の味覚音痴はアイデンティティですから大丈夫ですよぅ。」
「・・・それは貶してるの?褒めてるの?」
「アイデンティティ大事です♪」
「答えてくださいぃぃ。ニール助けて、ミッキィが苛めるよぅ、ぅぅぅー。」
こんな感じで俺たちのランチタイムは過ぎて行った。
「団長、ここです。私のお勧めの鍛冶屋っ」
ランチを食べた後、ミッキィに連れられて鍛冶屋に連れてきて貰っていた。
鍛冶屋などの武具屋特有の大きな扉を開けると、こじんまりとした、だけど天井が高い店内には、壁に数個の剣が飾られていて、店内の隅っこに置かれた筒には乱雑に鞘に収まった剣が5本ほど突っ込んである。
まっすぐ5歩程歩くと大きなカウンターにぶつかり、そのカウンター奥のスペースは広く取られており、そのまた奥に続くこれまた大きな両扉があった。右側の扉が少し開いている。
「親方ー!いませんかぁー!」
ミッキィがカウンター奥に向かって声を張り上げる。
暫くしてからのっしのっしと、大きな何かが近づく音がして、カウンター奥の両扉が開いた。
奥から現れたのは大きな馬耳のおじさんだった。
「よぅ、ダルメンティスの坊ちゃんじゃないか。久しぶりだな。」
声が凄く太くてダンディ!カッコイイ!馬なのに、めっちゃデカい!首太い!片手で俺の頭掴めちゃうんじゃない!?色は俺と同じで黒!いいね、親近感湧くねぇ!瞳も真っ黒だ、漆黒っていうのかな、カッコイイ。前髪が邪魔にならないように、タオル巻いて押さえてる感じが職人さんって感じが醸し出てる!身長は俺の2倍はあるんじゃない?って位に高い!だから店内の天井が高いのかな?
「お久しぶりです親方。今日は直してもらいたい剣がありまして。団長早速剣を、・・・団長?」
「あ、すみません。親方が格好良くて見入っちゃいました。ええと、これです、ここがガッツリ欠けてしまって」
カウンターに俺の双剣を出した。
欠けてる方と、そうでない方と、拾った欠片と。
「俺が格好良い?変わった坊主だなお前。」
そう言いながら出した欠片を手に取ってくるくると回しながら検分する。
「変わった色してんなぁ。黒って訳でもねぇしなぁ。・・・これは何が混ざってんだ?」
「え?・・・さぁ?それ、たまたま入った店でたまたま買ったものだから詳しくは知らなくて。」
「そうか。」
そう言って親方はまたくるくると検分し、欠けた部分を観察し、暫くうんうん唸った後、カウンターに手にしてた物を置いて俺に向き直った。
そして俺にこう言ったんだ。
「はっきり言おう。俺にこれは直せない。」
14
お気に入りに追加
773
あなたにおすすめの小説
応募資格は、「治癒師、十三歳、男限定???」
若松だんご
BL
【お知らせ】
このたび、pixivさまで開催されていた、「ゆるキュンBLマンガ原作コンテスト3」で佳作を受賞しました。
しかーし!
書籍化、コミック化などの展開はありませんので、こちらに投稿している分は、非公開などせずにこのまま置いておきます。
―――――――――――
――俺のお仕えする殿下のお身体を診てあげてほしい。
治癒師のじいちゃんの弟子として暮らしていたリュカ。そのじいちゃんの患者だったオッサンから、仕事の依頼が来た。なんでも、オッサンの仕える相手は、皇太子殿下で。体が弱ってるのに、治療を嫌がってるらしい。……ガキかよ。
――殿下と同い年のキミなら。キミにならきっと殿下もお心を開いてくれると思うんだ。
なんかさ。そう言われちゃったら、頑張るしかないじゃん? でも。
なんで、「治癒師、十三歳、男限定」なんだ???
疑問に思いつつも、治癒師として初仕事に胸踊らせながら皇宮を訪れたリュカ。
「天女みたいだ……」
皇宮の庭園。そこにたたずむ一人の少年。少年の目はとんでもなく青くて透き通ってて、湖面のようで、夏の空のようで宝石のようで……。見惚れるリュカ。だけど。
「必要ない」
少年、ルーシュン皇子は、取り付く島もない、島影すら見えないほど冷たくリュカを突き放す。
……なんだよ。こっちはせっかく、わざわざここまで来てやったのに!
リュカの負けず魂に火がつく。
こうなったら、なにが何でも診てやらあっ! たとえそれが茨の道でも、危険な道でも、女装の道でも……って、え? 女装ぉぉぉっ!? なんでオレ、皇子の「閨事指南の姫」なんかにされてるわけっ!?
「いやなら、治療を降りてもいいんだぞ?」
居丈高にフフンと鼻を鳴らす皇子。
ええい、ままよ! こうなったら、意地だ! ヤケだ! 皇子の面倒、とことん診てやらあっ!
素直になれない皇子と、感情一直線治癒師の中華(っぽいかもしれない)物語。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
ようこそ異世界縁結び結婚相談所~神様が導く運命の出会い~
てんつぶ
BL
「異世界……縁結び結婚相談所?」
仕事帰りに力なく見上げたそこには、そんなおかしな看板が出ていた。
フラフラと中に入ると、そこにいた自称「神様」が俺を運命の相手がいるという異世界へと飛ばしたのだ。
銀髪のテイルと赤毛のシヴァン。
愛を司るという神様は、世界を超えた先にある運命の相手と出会わせる。
それにより神の力が高まるのだという。そして彼らの目的の先にあるものは――。
オムニバス形式で進む物語。六組のカップルと神様たちのお話です。
イラスト:imooo様
【二日に一回0時更新】
手元のデータは完結済みです。
・・・・・・・・・・・・・・
※以下、各CPのネタバレあらすじです
①竜人✕社畜
異世界へと飛ばされた先では奴隷商人に捕まって――?
②魔人✕学生
日本のようで日本と違う、魔物と魔人が現われるようになった世界で、平凡な「僕」がアイドルにならないと死ぬ!?
③王子・魔王✕平凡学生
召喚された先では王子サマに愛される。魔王を倒すべく王子と旅をするけれど、愛されている喜びと一緒にどこか心に穴が開いているのは何故――? 総愛されの3P。
④獣人✕社会人 案内された世界にいたのは、ぐうたら亭主の見本のようなライオン獣人のレイ。顔が獣だけど身体は人間と同じ。気の良い町の人たちと、和風ファンタジーな世界を謳歌していると――?
⑤神様✕○○ テイルとシヴァン。この話のナビゲーターであり中心人物。
孤独な蝶は仮面を被る
緋影 ナヅキ
BL
とある街の山の中に建っている、小中高一貫である全寮制男子校、華織学園(かしきのがくえん)─通称:“王道学園”。
全学園生徒の憧れの的である生徒会役員は、全員容姿や頭脳が飛び抜けて良く、運動力や芸術力等の他の能力にも優れていた。また、とても個性豊かであったが、役員仲は比較的良好だった。
さて、そんな生徒会役員のうちの1人である、会計の水無月真琴。
彼は己の本質を隠しながらも、他のメンバーと各々仕事をこなし、極々平穏に、楽しく日々を過ごしていた。
あの日、例の不思議な転入生が来るまでは…
ーーーーーーーーー
作者は執筆初心者なので、おかしくなったりするかもしれませんが、温かく見守って(?)くれると嬉しいです。
学生のため、ストック残量状況によっては土曜更新が出来ないことがあるかもしれません。ご了承下さい。
所々シリアス&コメディ(?)風味有り
*表紙は、我が妹である あくす(Twitter名) に描いてもらった真琴です。かわいい
*多少内容を修正しました。2023/07/05
*お気に入り数200突破!!有難う御座います!2023/08/25
*エブリスタでも投稿し始めました。アルファポリス先行です。2023/03/20
【完結】お嬢様の身代わりで冷酷公爵閣下とのお見合いに参加した僕だけど、公爵閣下は僕を離しません
八神紫音
BL
やりたい放題のわがままお嬢様。そんなお嬢様の付き人……いや、下僕をしている僕は、毎日お嬢様に虐げられる日々。
そんなお嬢様のために、旦那様は王族である公爵閣下との縁談を持ってくるが、それは初めから叶わない縁談。それに気付いたプライドの高いお嬢様は、振られるくらいなら、と僕に女装をしてお嬢様の代わりを果たすよう命令を下す。
異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました
あいえだ
BL
俺は病気で逝ってから生まれ変わったらしい。ど田舎に生まれ、みんな俺のことを伝説の竜騎士って呼ぶんだけど…なんだそれ?俺は生まれたときから何故か一緒にいるドラゴンと、この大自然でゆるゆる暮らしたいのにみんな王宮に行けって言う…。王宮では竜騎士イケメン二人に愛されて…。
完結済みです。
7回BL大賞エントリーします。
表紙、本文中のイラストは自作。キャライラストなどはTwitterに順次上げてます(@aieda_kei)
花交わし
nionea
BL
虎猫族(こびょうぞく)と犬狼族(けんろうぞく)は、友好関係を強固にするため、族長の血筋同士で婚姻関係を結ぶ事にした。
山を二つ隔てた距離を嫁入り行列は粛々と進む。
たどり着いた先で待つ運命を、担がれたまま進む花嫁達はまだ知らない。
※見た目耳と尻尾だけ獣な感じの獣人のお話
※同性同士でもお薬で体を作り変えて子供が出来る和風ファンタジー世界
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる