24 / 35
10-2
しおりを挟む
「月下宅周辺に森田が潜んでいたのなら、例え買い物であっても森田に発見されているはずです。あの住宅地周辺は人も少ない。人を殺してまで追いかけてくる男がそんな機会を逃すとは思えない」
「いえ、恐らく森田さんは月下さんを捕まえてはいません」
きっぱりと言い放った私に山口は「えっ」と声を漏らした。
「どうしてそう思うんですか?」
「襲われた時のやりとりです。会話にはなっていなかったんですけど、彼は独り言のように呟いていたんです」
「呟くって、いったい何を?」
「私が聞き取れたのは。『誰かが月下香を狙っている』ということ。そして、森田さんは『彼女を守っている』と取れる発言でした」
「つまり、森田は月下を襲うのではなく、誰かから守るために追いかけていたということですか?」
「彼の言葉を素直に受け取るのなら、そういうことになります」
山口は腕を組んで、唸り声を上げた。
「仮に森田が彼女を守っていたとして、なんで月下は逃げていたんでしょうか。普通、守られているのなら逃げるんじゃなくて、手の届く範囲にいるものじゃないですか?」
「そうなんですよね……」
森田の言葉通りなら、月下の行動に疑問が残る。山口が言うように、森田から逃げる必要などないはずなのだ。
「実は店主が悪者で、森田さんが助けにきたとか」
あてずっぽうで答えてみるが、山口は首を横に振る。
「事件の瞬間だけじゃなく、残っている防犯カメラの映像をすべて確認しましたが。月下が映っていたのはあの夜だけです。それに、映像以外で接点があったとして、わざわざ自分から悪者である店に入り込むなんて矛盾してるでしょう」
「わ、わかってます。言ってみただけですよ」
「やっぱり森田の発言は妄言なんじゃないですか。月下の態度を見ると筋が通ってないですよ」
ばっさりと切り捨てる山口に、今度は私が唸り声を漏らした。
確かに、森田の発言と行動は一致していない。森田から逃げていた月下を見ても、守る側ではなくて襲っている側だ。だが、私は月下の態度が引っ掛かっていた。
店に逃げ込んだ後、私と出会った月下はとても穏やかだった。困っている私を見捨てないほど余裕があったのだ。自分の身が危険に晒されていた人間が、すぐさまそんな行動を取れるのだろうか。少なくとも、実際に危険な目に遭った私には、そんな心の余裕はないだろうと感じた。
ならば、森田の発言も少しは信憑性を帯びる。誰かの庇護にある状態なら心に余裕があるのも納得できるからだ。そう考えると同時に、森田から逃亡していた月下の映像が頭をよぎる。
駄目だ。これじゃあ堂々巡りだ。
「何をうんうん唸ってるんだお前ら」
山口を二人で頭を捻っていると、廊下から武藤の声が聞こえた。
「二人とも、順調に快復してるようだな。で、何を話してたんだ?」
「はぁ……」
これ以上素人である私の頭を動かしても拉致があかない。専門家に意見を求めてみよう。そう思って山口に話したことを武藤に説明した。森田の発言。月下の行動。さっきまで話していた内容をすべて武藤に伝えると、彼は「なるほどな」と頷いた。
「何かわかりました」
「そうだな……さっぱりわからん」
臆面する様子もなく、武藤はきっぱりと言ってのけた。
「そもそも証拠でもなんでもないただの言葉だからな。受け取り方でなんとでも考えられる。それだけじゃあ何もわからん」
「そうですかぁ」
「ただまぁ、そういう話は刑事をしているとよく耳にするぞ。殺そうと思っていなかった。相談するつもりだった。仲がいいと思っていた。こういうのがな」
「あぁ、ニュースとかでよく聞きますね」
「だろう。それを踏まえて客観的に考えると……森田は月下に付きまとう男から身を挺して守っている。だから月下本人に危害を加えるつもりはない。だが、月下の対応から見るに、森田の行動に恐怖を感じている。ってところか。森田の凶悪さがはっきりしただけで状況は対して変わらんな。だが、月下の様子は確かに気になる」
「私と話した時のことですね」
「あぁ。衣笠さんの思う通り、人は危機的状況に陥るとどんな人間でも少なからずパニック状態になる。つまりどれだけ落ち着いていると思っていたとしても、正常な判断が取れなくなってるんだ。だが、月下の対応には別段違和感を感じない。数時間前に逃亡劇をしているのに関わらず、だ」
「じゃあ、武藤さんも森田の発言を信じてるんすか?」
「そこまでは言ってない。だが月下の態度は被害者のそれじゃないって話だ。本当は俺たちが勘違いしているだけなのか。それとも、こういう状況に慣れているのか」
武藤は顎先を指で撫でて少し考え込んでいたが、看護師が病室に入って来ると、入れ違いに部屋を出る。廊下に出る直前、武藤がこちらに振り向いた。
「とにかくお前たちは安静にしていろよ。治るもんも治らんぞ」
念を押された私たちは同じように頷くと、武藤が部屋を出ていった。看護師さんが体温計を取り出して山口の看病をしようとしていたので私も自分の病室に戻ってからベッドにねころがっていると、いつのまにか寝てしまっていた。
目を覚ますと部屋の電気は消えていて、窓の外も暗くなっていた。寝なおそうかと布団を頭まで被ったが、嫌に目が冴えて眠れそうになかった。
病室は個室を用意してもらっていた。寝ているベッドがもう一つ横に置けるくらい広い部屋を手配してもらったのはとても有難いのだが、ただ寝ているだけだと話し相手が欲しくもなる。といっても時間が時間なだけに他の人はもう寝ているだろうか。目を閉じて睡魔がやってくるのを待っていたが、どうにも眠れそうにないので観念して起き上がる。飲み物でも買いに行こう。
大きな音を立てないようにスライド式の扉をゆっくり開けると、廊下も真っ暗だった。壁を求めて腕を伸ばしてみると手が見えなくなるくらいの暗闇。これは自販機まで行くのが大変そうだ。
窓の外から僅かに入り込む街灯を頼りに壁を見つけて前に進む。おっかなびっくり進んでいると目線の奥に光が差し込んでいるのが見えた。光がある方に向かうと、自販機が唸るような機械音を鳴らして闇を照らしていた。小銭を入れて、ペットボトルに入った冷た~いお茶を購入してから、キャップを外して飲み口を口につけると、口内に入り込んでくる冷気が意識を覚醒させてくれる。うまい。
「ん……」
自販機横に設置されてあったベンチに腰掛けると、廊下に張り付けられたラバーシートが鳴った気がした。
「誰かいるんですかー?」
声を掛けてみるが返事はなかった。いやいや、そういうのはやめてくれ……。私はホラーが苦手なんだ。病院で真っ暗闇というだけで結構ギリギリだったのに、返事のない足音なんてトイレにいけなくなる。
物音を殺し、暫く様子を見ていたが変化はない。しかし気のせいとも思えなかったので、ベンチから立ち上がり音が鳴ったと思われる方向に向かった。
「あの~すいません~。誰かいませんか~」
声をかけながら歩いているが、返事は全く返ってこない。これで誰もいなかったら、私の頭がおかしいみたいじゃないか。誰かいたらそれはそれで困るんだけど。
これだけ話しかけているのに無視して誰かが立ち尽くしていたら、幽霊よりも立派なホラーだ。そうならないように祈りつつ、曲がり角までやってきた。頭だけ出して角を確認してみるが、視界の先は真っ暗で何も見えたもんじゃない。
「いえ、恐らく森田さんは月下さんを捕まえてはいません」
きっぱりと言い放った私に山口は「えっ」と声を漏らした。
「どうしてそう思うんですか?」
「襲われた時のやりとりです。会話にはなっていなかったんですけど、彼は独り言のように呟いていたんです」
「呟くって、いったい何を?」
「私が聞き取れたのは。『誰かが月下香を狙っている』ということ。そして、森田さんは『彼女を守っている』と取れる発言でした」
「つまり、森田は月下を襲うのではなく、誰かから守るために追いかけていたということですか?」
「彼の言葉を素直に受け取るのなら、そういうことになります」
山口は腕を組んで、唸り声を上げた。
「仮に森田が彼女を守っていたとして、なんで月下は逃げていたんでしょうか。普通、守られているのなら逃げるんじゃなくて、手の届く範囲にいるものじゃないですか?」
「そうなんですよね……」
森田の言葉通りなら、月下の行動に疑問が残る。山口が言うように、森田から逃げる必要などないはずなのだ。
「実は店主が悪者で、森田さんが助けにきたとか」
あてずっぽうで答えてみるが、山口は首を横に振る。
「事件の瞬間だけじゃなく、残っている防犯カメラの映像をすべて確認しましたが。月下が映っていたのはあの夜だけです。それに、映像以外で接点があったとして、わざわざ自分から悪者である店に入り込むなんて矛盾してるでしょう」
「わ、わかってます。言ってみただけですよ」
「やっぱり森田の発言は妄言なんじゃないですか。月下の態度を見ると筋が通ってないですよ」
ばっさりと切り捨てる山口に、今度は私が唸り声を漏らした。
確かに、森田の発言と行動は一致していない。森田から逃げていた月下を見ても、守る側ではなくて襲っている側だ。だが、私は月下の態度が引っ掛かっていた。
店に逃げ込んだ後、私と出会った月下はとても穏やかだった。困っている私を見捨てないほど余裕があったのだ。自分の身が危険に晒されていた人間が、すぐさまそんな行動を取れるのだろうか。少なくとも、実際に危険な目に遭った私には、そんな心の余裕はないだろうと感じた。
ならば、森田の発言も少しは信憑性を帯びる。誰かの庇護にある状態なら心に余裕があるのも納得できるからだ。そう考えると同時に、森田から逃亡していた月下の映像が頭をよぎる。
駄目だ。これじゃあ堂々巡りだ。
「何をうんうん唸ってるんだお前ら」
山口を二人で頭を捻っていると、廊下から武藤の声が聞こえた。
「二人とも、順調に快復してるようだな。で、何を話してたんだ?」
「はぁ……」
これ以上素人である私の頭を動かしても拉致があかない。専門家に意見を求めてみよう。そう思って山口に話したことを武藤に説明した。森田の発言。月下の行動。さっきまで話していた内容をすべて武藤に伝えると、彼は「なるほどな」と頷いた。
「何かわかりました」
「そうだな……さっぱりわからん」
臆面する様子もなく、武藤はきっぱりと言ってのけた。
「そもそも証拠でもなんでもないただの言葉だからな。受け取り方でなんとでも考えられる。それだけじゃあ何もわからん」
「そうですかぁ」
「ただまぁ、そういう話は刑事をしているとよく耳にするぞ。殺そうと思っていなかった。相談するつもりだった。仲がいいと思っていた。こういうのがな」
「あぁ、ニュースとかでよく聞きますね」
「だろう。それを踏まえて客観的に考えると……森田は月下に付きまとう男から身を挺して守っている。だから月下本人に危害を加えるつもりはない。だが、月下の対応から見るに、森田の行動に恐怖を感じている。ってところか。森田の凶悪さがはっきりしただけで状況は対して変わらんな。だが、月下の様子は確かに気になる」
「私と話した時のことですね」
「あぁ。衣笠さんの思う通り、人は危機的状況に陥るとどんな人間でも少なからずパニック状態になる。つまりどれだけ落ち着いていると思っていたとしても、正常な判断が取れなくなってるんだ。だが、月下の対応には別段違和感を感じない。数時間前に逃亡劇をしているのに関わらず、だ」
「じゃあ、武藤さんも森田の発言を信じてるんすか?」
「そこまでは言ってない。だが月下の態度は被害者のそれじゃないって話だ。本当は俺たちが勘違いしているだけなのか。それとも、こういう状況に慣れているのか」
武藤は顎先を指で撫でて少し考え込んでいたが、看護師が病室に入って来ると、入れ違いに部屋を出る。廊下に出る直前、武藤がこちらに振り向いた。
「とにかくお前たちは安静にしていろよ。治るもんも治らんぞ」
念を押された私たちは同じように頷くと、武藤が部屋を出ていった。看護師さんが体温計を取り出して山口の看病をしようとしていたので私も自分の病室に戻ってからベッドにねころがっていると、いつのまにか寝てしまっていた。
目を覚ますと部屋の電気は消えていて、窓の外も暗くなっていた。寝なおそうかと布団を頭まで被ったが、嫌に目が冴えて眠れそうになかった。
病室は個室を用意してもらっていた。寝ているベッドがもう一つ横に置けるくらい広い部屋を手配してもらったのはとても有難いのだが、ただ寝ているだけだと話し相手が欲しくもなる。といっても時間が時間なだけに他の人はもう寝ているだろうか。目を閉じて睡魔がやってくるのを待っていたが、どうにも眠れそうにないので観念して起き上がる。飲み物でも買いに行こう。
大きな音を立てないようにスライド式の扉をゆっくり開けると、廊下も真っ暗だった。壁を求めて腕を伸ばしてみると手が見えなくなるくらいの暗闇。これは自販機まで行くのが大変そうだ。
窓の外から僅かに入り込む街灯を頼りに壁を見つけて前に進む。おっかなびっくり進んでいると目線の奥に光が差し込んでいるのが見えた。光がある方に向かうと、自販機が唸るような機械音を鳴らして闇を照らしていた。小銭を入れて、ペットボトルに入った冷た~いお茶を購入してから、キャップを外して飲み口を口につけると、口内に入り込んでくる冷気が意識を覚醒させてくれる。うまい。
「ん……」
自販機横に設置されてあったベンチに腰掛けると、廊下に張り付けられたラバーシートが鳴った気がした。
「誰かいるんですかー?」
声を掛けてみるが返事はなかった。いやいや、そういうのはやめてくれ……。私はホラーが苦手なんだ。病院で真っ暗闇というだけで結構ギリギリだったのに、返事のない足音なんてトイレにいけなくなる。
物音を殺し、暫く様子を見ていたが変化はない。しかし気のせいとも思えなかったので、ベンチから立ち上がり音が鳴ったと思われる方向に向かった。
「あの~すいません~。誰かいませんか~」
声をかけながら歩いているが、返事は全く返ってこない。これで誰もいなかったら、私の頭がおかしいみたいじゃないか。誰かいたらそれはそれで困るんだけど。
これだけ話しかけているのに無視して誰かが立ち尽くしていたら、幽霊よりも立派なホラーだ。そうならないように祈りつつ、曲がり角までやってきた。頭だけ出して角を確認してみるが、視界の先は真っ暗で何も見えたもんじゃない。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
カフェ・シュガーパインの事件簿
山いい奈
ミステリー
大阪長居の住宅街に佇むカフェ・シュガーパイン。
個性豊かな兄姉弟が営むこのカフェには穏やかな時間が流れる。
だが兄姉弟それぞれの持ち前の好奇心やちょっとした特殊能力が、巻き込まれる事件を解決に導くのだった。
警狼ゲーム
如月いさみ
ミステリー
東大路将はIT業界に憧れながらも警察官の道へ入ることになり、警察学校へいくことになった。しかし、現在の警察はある組織からの人間に密かに浸食されており、その歯止めとして警察学校でその組織からの人間を更迭するために人狼ゲームを通してその人物を炙り出す計画が持ち上がっており、その実行に巻き込まれる。
警察と組織からの狼とが繰り広げる人狼ゲーム。それに翻弄されながら東大路将は狼を見抜くが……。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
強制憑依アプリを使ってみた。
本田 壱好
ミステリー
十八年間モテた試しが無かった俺こと童定春はある日、幼馴染の藍良舞に告白される。
校内一の人気を誇る藍良が俺に告白⁈
これは何かのドッキリか?突然のことに俺は返事が出来なかった。
不幸は続くと言うが、その日は不幸の始まりとなるキッカケが多くあったのだと今となっては思う。
その日の夜、小学生の頃の友人、鴨居常叶から当然連絡が掛かってきたのも、そのキッカケの一つだ。
話の内容は、強制憑依アプリという怪しげなアプリの話であり、それをインストールして欲しいと言われる。
頼まれたら断れない性格の俺は、送られてきたサイトに飛んで、その強制憑依アプリをインストールした。
まさかそれが、運命を大きく変える出来事に発展するなんて‥。当時の俺は、まだ知る由もなかった。
伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のX。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
泉田高校放課後事件禄
野村だんだら
ミステリー
連作短編形式の長編小説。人の死なないミステリです。
田舎にある泉田高校を舞台に、ちょっとした事件や謎を主人公の稲富くんが解き明かしていきます。
【第32回前期ファンタジア大賞一次選考通過作品を手直しした物になります】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる