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早朝。捜査一課の刑事である武藤勇作は大型のトラックがちらほらと走る山道で車を走らせていた。乗っている車種はセダンで、勾配のある山道を走るには少し心もとなく、乗り心地の悪さがどうにも気に障っていた。
気に障るのはそれだけじゃない、山道を走っている目的もその一つだ。
「はぁ~。気乗りしねぇなぁ」
大阪と奈良をまたぐ山の中。その山中に建っている養護施設で死体が出たというのだ。
「こんな山の中、しかも療養のためかなんだか知らんが人里離れた施設だろ。絶対ただの事故。俺がやるようなヤマでもないだろうに」
「いやいや、それは見てみないとわかんないでしょ」
愚痴を垂れていると助手席に乗っていた部下。山口研吾が突っ込みを入れてきた。
「昔からドラマとかでもよくあるじゃないですか。山に連れ込んでグサッ! んで、死体を埋めちゃったり」
「埋められてねぇよ。なんでも15年くらい前に蒸発した養護施設職員が近くで見つかったらしい。死体も隠された形跡もなくその場に放置されてたっぽいんだと」
「へぇ、そんな状態でよく15年も見つかりませんでしたね」
スマホを覗きこみながら山口が言った。その姿を尻目に、山口に向かって怪訝な表情を作る。
「入口から道路周りは整備されているらしいが、そこ以外の部分は森になってるんだとよ。精神疾患を抱える児童を預かる施設だからあえて緑が多い場所を見繕ったらしい。おかげで仏さんは誰にも見つからず、ひっそりと風化していったってことだな」
「風化?」
「あぁ。さすがに時間が経ってるからな。肉なんざ全部なくなって骨だけになってるらしいぞ」
「うわ、やだなぁ。そういうこと言うのやめてもらえますか?」
「お前が聞いたんだろうが!」
失礼な態度をした山口に怒鳴りつけた。運転してなければついでに頭をはたいていたところだ。怒鳴られた山口はというと悪びれる様子もなく、憑りつかれたようにスマホをいじっている。
「なぁ、そんなにスマホ弄るの面白いか?」
「へ? なんすか急に」
「いや。今どきの若い奴っていうのはスマホにばっか集中してるだろ。こないだ駅を歩いていた時なんか。乗り降りで大量に人がいるっていうのにスマホ見て人にぶつかりまくってる奴がいたんだが。そんなに面白いもんなのか、それ」
俺も今年で36歳。全体で見たら若い方なんだろうが、中年期もすぐそこまで来ている年齢だ。スマートフォンなんてたいそうな名前が付いていても、携帯電話はただの携帯電話にしか見えなかった。
「別にスマホが面白いわけでもないっすけどね。ゲームとかSNS。男女の出会いを求めたりとかするのに便利だから手放せない感じですね」
「SNSとかはなんとなくしかわからんな。男女の出会いってのは掲示板とかか」
「何すか、掲示板って?」
「いや、掲示板にかきこんでだな……」
「あー。マッチングアプリとかありますね。相性いい相手を探してくれる奴とか」
「あん? 自分で探すんじゃないのか?」
「アプリが勝手に探してくれますよ。そういうのもあるかも知れないっすけど。まぁそういうの以外にも配信とかソシャゲとかあるんで目を離してる暇はあんまりないっていうか。」
配信? ソシャゲ?
ついさっきまで自分はまだ若者だと思っていたが訂正する。俺はじじいだ。山口と話すことで時代に取り残された気分になって、更に推定十数年は老け込んだと思う。
「お……もうすぐだぞ。スマホ閉じとけ」
国道から車が二台通れるか、という細い道に入ってしばらく走ると、目的の施設が見えてきた。道路以外の場所は背の高い木々が生い茂っていて、どこに地面があるのか判断がつきにくい。奥を見ようとすると距離感が狂ったような感覚がした。
なるほど。話にきいていただけだったが、確かに森の中だ。これなら死体が見つからなかったというのもわからない話ではない。
門をくぐり、数台分のスペースがある駐車場に車を止めた。周辺の景色とは対照的に、施設の外観は綺麗な物だった。外には門と外壁で外界から遮断されていて、反面施設自体は目に優しい柿のような色で塗装されていた。
児童施設ではあるが、精神疾患を抱えた子供たちを預かるためにこういう形なのだろう。知らずに見れば歪つだが、よく考えられた設計だ。
「あ、お疲れ様です。お待ちしてました」
「どうも。捜査一課の武藤です。こっちは部下の山口」
「山口です。どうも」
車から降りると警察の制服を身に着けた男がやってきて、会釈を交わす。挨拶もほどほどに「こちらです」と誘導されて、男の後ろをついていく。
「発見者は?」
「施設の職員です。今日の深夜、外に脱走した子がいたらしく、それに気づいた職員が周辺を捜索したところ発見したようです」
「脱走? なんで?」
山口が不思議そうに言うと、先導していた警察官がかぶりを振る。
「聞くには聞いたんですけど、まぁパッとしない証言ばかりで。なんせ相手は子供ですから、何をするのか想像がつかんのでしょう」
「まぁそれはいい。現場の様子は?」
「森の中。としか言えないですね。ただ、周辺と比べたら平坦な場所で転落などの可能性はありません。野生動物の報告もほとんどないので、動物に襲われたという可能性も低いと思われます。ですが鎖骨から後頭部にかけて打撲痕がありました」
「打撲痕?」
仏は骨だけのはずだ。そう思って聞き返すと警察官は頷いた。
「打撲痕といっても骨に、です。鎖骨と後頭部の計二か所。強い衝撃でへし折られたような痕跡があったんです。ひびとかではなく完全に割れてしまっていて、転倒した程度ではあんな折れ方はしないだろうから――」
「それで俺が呼ばれたって訳か」
「そうです。詳しいことは司法解剖に回してからになりますが。他殺の可能性があるのなら、一課の人にも確認してもらわないといけないですから」
「なるほどね」
簡単な状況を聞きながら15分ほど歩くと、代り映えのしない場所に警察関係者たちが集まっているのが見えた。会釈を交わして、その中に入ると風化して擦り切れてしまった白衣を身にまとった白骨死体が横たわっていた。手を合わせ、軽くお辞儀をしてから死体を注視する。
白骨ときいてグロテスクなものを想像していたが、血肉は完全に落ちきっていて、何も知らなければ理科室に置かれている骨格標本だと思うぐらいだ。
うつ伏せの状態で倒れている死体は手を上げた状態だった。ここに来る途中に聞いた通り、後頭部には一センチほどのガタついた穿孔痕を中心に、放射状にひびが伸びている。顔を地面に近づけて鎖骨周辺を見てみると。これも聞いた通り、鎖骨は損傷が酷くて完全に割れてしまっていて、周辺に小粒の破片が土に紛れて散らばっていた。
物色していると刑事が一人こちらに来て、隣にしゃがみこんだ。
「どうですか?」
「確かに、他の部位と比べても特別損傷がひどい場所があるな。近くに凶器となりうるものは?」
「ありません。あるのは石やら折れた枝ぐらいで、他殺であるならば犯人が持ち帰ったかもしれませんね」
「いや、その線は薄いかもな。もし自前で道具を用意しているのならそれは計画的ということだ。その場合、何かしらの方法でここに呼び出して殺害したってことになるが、わざわざこんな人気のないところに呼び出す割に死体はそのまま放置なんて、行動が矛盾してる」
「じゃあ、事故ってことなんですかね」
「それも可能性が低い。仮に転倒や落下したとしてもこんなピンポイントに、しかも骨に穴が開くほどの衝撃がかかるなんて考えにくい。恐らく――」
気に障るのはそれだけじゃない、山道を走っている目的もその一つだ。
「はぁ~。気乗りしねぇなぁ」
大阪と奈良をまたぐ山の中。その山中に建っている養護施設で死体が出たというのだ。
「こんな山の中、しかも療養のためかなんだか知らんが人里離れた施設だろ。絶対ただの事故。俺がやるようなヤマでもないだろうに」
「いやいや、それは見てみないとわかんないでしょ」
愚痴を垂れていると助手席に乗っていた部下。山口研吾が突っ込みを入れてきた。
「昔からドラマとかでもよくあるじゃないですか。山に連れ込んでグサッ! んで、死体を埋めちゃったり」
「埋められてねぇよ。なんでも15年くらい前に蒸発した養護施設職員が近くで見つかったらしい。死体も隠された形跡もなくその場に放置されてたっぽいんだと」
「へぇ、そんな状態でよく15年も見つかりませんでしたね」
スマホを覗きこみながら山口が言った。その姿を尻目に、山口に向かって怪訝な表情を作る。
「入口から道路周りは整備されているらしいが、そこ以外の部分は森になってるんだとよ。精神疾患を抱える児童を預かる施設だからあえて緑が多い場所を見繕ったらしい。おかげで仏さんは誰にも見つからず、ひっそりと風化していったってことだな」
「風化?」
「あぁ。さすがに時間が経ってるからな。肉なんざ全部なくなって骨だけになってるらしいぞ」
「うわ、やだなぁ。そういうこと言うのやめてもらえますか?」
「お前が聞いたんだろうが!」
失礼な態度をした山口に怒鳴りつけた。運転してなければついでに頭をはたいていたところだ。怒鳴られた山口はというと悪びれる様子もなく、憑りつかれたようにスマホをいじっている。
「なぁ、そんなにスマホ弄るの面白いか?」
「へ? なんすか急に」
「いや。今どきの若い奴っていうのはスマホにばっか集中してるだろ。こないだ駅を歩いていた時なんか。乗り降りで大量に人がいるっていうのにスマホ見て人にぶつかりまくってる奴がいたんだが。そんなに面白いもんなのか、それ」
俺も今年で36歳。全体で見たら若い方なんだろうが、中年期もすぐそこまで来ている年齢だ。スマートフォンなんてたいそうな名前が付いていても、携帯電話はただの携帯電話にしか見えなかった。
「別にスマホが面白いわけでもないっすけどね。ゲームとかSNS。男女の出会いを求めたりとかするのに便利だから手放せない感じですね」
「SNSとかはなんとなくしかわからんな。男女の出会いってのは掲示板とかか」
「何すか、掲示板って?」
「いや、掲示板にかきこんでだな……」
「あー。マッチングアプリとかありますね。相性いい相手を探してくれる奴とか」
「あん? 自分で探すんじゃないのか?」
「アプリが勝手に探してくれますよ。そういうのもあるかも知れないっすけど。まぁそういうの以外にも配信とかソシャゲとかあるんで目を離してる暇はあんまりないっていうか。」
配信? ソシャゲ?
ついさっきまで自分はまだ若者だと思っていたが訂正する。俺はじじいだ。山口と話すことで時代に取り残された気分になって、更に推定十数年は老け込んだと思う。
「お……もうすぐだぞ。スマホ閉じとけ」
国道から車が二台通れるか、という細い道に入ってしばらく走ると、目的の施設が見えてきた。道路以外の場所は背の高い木々が生い茂っていて、どこに地面があるのか判断がつきにくい。奥を見ようとすると距離感が狂ったような感覚がした。
なるほど。話にきいていただけだったが、確かに森の中だ。これなら死体が見つからなかったというのもわからない話ではない。
門をくぐり、数台分のスペースがある駐車場に車を止めた。周辺の景色とは対照的に、施設の外観は綺麗な物だった。外には門と外壁で外界から遮断されていて、反面施設自体は目に優しい柿のような色で塗装されていた。
児童施設ではあるが、精神疾患を抱えた子供たちを預かるためにこういう形なのだろう。知らずに見れば歪つだが、よく考えられた設計だ。
「あ、お疲れ様です。お待ちしてました」
「どうも。捜査一課の武藤です。こっちは部下の山口」
「山口です。どうも」
車から降りると警察の制服を身に着けた男がやってきて、会釈を交わす。挨拶もほどほどに「こちらです」と誘導されて、男の後ろをついていく。
「発見者は?」
「施設の職員です。今日の深夜、外に脱走した子がいたらしく、それに気づいた職員が周辺を捜索したところ発見したようです」
「脱走? なんで?」
山口が不思議そうに言うと、先導していた警察官がかぶりを振る。
「聞くには聞いたんですけど、まぁパッとしない証言ばかりで。なんせ相手は子供ですから、何をするのか想像がつかんのでしょう」
「まぁそれはいい。現場の様子は?」
「森の中。としか言えないですね。ただ、周辺と比べたら平坦な場所で転落などの可能性はありません。野生動物の報告もほとんどないので、動物に襲われたという可能性も低いと思われます。ですが鎖骨から後頭部にかけて打撲痕がありました」
「打撲痕?」
仏は骨だけのはずだ。そう思って聞き返すと警察官は頷いた。
「打撲痕といっても骨に、です。鎖骨と後頭部の計二か所。強い衝撃でへし折られたような痕跡があったんです。ひびとかではなく完全に割れてしまっていて、転倒した程度ではあんな折れ方はしないだろうから――」
「それで俺が呼ばれたって訳か」
「そうです。詳しいことは司法解剖に回してからになりますが。他殺の可能性があるのなら、一課の人にも確認してもらわないといけないですから」
「なるほどね」
簡単な状況を聞きながら15分ほど歩くと、代り映えのしない場所に警察関係者たちが集まっているのが見えた。会釈を交わして、その中に入ると風化して擦り切れてしまった白衣を身にまとった白骨死体が横たわっていた。手を合わせ、軽くお辞儀をしてから死体を注視する。
白骨ときいてグロテスクなものを想像していたが、血肉は完全に落ちきっていて、何も知らなければ理科室に置かれている骨格標本だと思うぐらいだ。
うつ伏せの状態で倒れている死体は手を上げた状態だった。ここに来る途中に聞いた通り、後頭部には一センチほどのガタついた穿孔痕を中心に、放射状にひびが伸びている。顔を地面に近づけて鎖骨周辺を見てみると。これも聞いた通り、鎖骨は損傷が酷くて完全に割れてしまっていて、周辺に小粒の破片が土に紛れて散らばっていた。
物色していると刑事が一人こちらに来て、隣にしゃがみこんだ。
「どうですか?」
「確かに、他の部位と比べても特別損傷がひどい場所があるな。近くに凶器となりうるものは?」
「ありません。あるのは石やら折れた枝ぐらいで、他殺であるならば犯人が持ち帰ったかもしれませんね」
「いや、その線は薄いかもな。もし自前で道具を用意しているのならそれは計画的ということだ。その場合、何かしらの方法でここに呼び出して殺害したってことになるが、わざわざこんな人気のないところに呼び出す割に死体はそのまま放置なんて、行動が矛盾してる」
「じゃあ、事故ってことなんですかね」
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