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ライトの場合(α)⑥ 尿道プラグ
しおりを挟む朝から気が重かった。
入院治療なんて初めてのことだし、またあの銀髪の医者の前に自分の性器をさらけ出し弄ばれるのかと思うと気が滅入る。その上あの可愛い顔をした少年のような看護師に朝から浣腸されるというオマケがついていた。
それでもハオと一緒に頑張ると決めたからには、耐え抜かなければならない。
宇宙の大爆発の影響は世界中に広がり、その全容は未だ掴めていないようだった。
「台に乗ってここに足を乗せてください。」
診察台の形状を見て俺は急に緊張が高まる。
ここに乗るのか・・・・?
股を大きく広げ性器を晒した状態で足を乗せる台がついている。
足や腕を固定するための金具がついていて、これから始まる治療の壮絶さが想像出来た。
怖い・・・
睾丸注射、というワードだけでかなりビビっているというのに、身体を固定される恐怖がさらに上乗せされる。
「ライトさん?大丈夫ですか?」
息を飲んで固まっている俺の様子を見て銀髪の医師が問う。
ここまで来たら逃げ出すわけにはいかない。俺は覚悟を決めて下着を下ろし、台の上に乗った。
医師は大きく曝け出されている俺の股間の目の前に座り、器具を用意している。
カチャカチャと金属が触れ合う音が、俺の不安をさらに大きくしていった。
「今日の治療は先日説明した通り、ライトさんの精子の量を増やして動きを活発にするためのものです。摂取したばかりの私の体液を肛門から注入します。その後は、説明した通りの流れです。」
摂取したばかりの体液。
綺麗な顔立ちのこの男が自慰行為に耽る様子を想像してしまい、慌てて打ち消す。
この量を射精したということか・・・?
横に設置されたワゴンの上に置いてあるシリンダーが目に止まり、その量に驚く。
「すぐに射精したくなると思いますので、射精を防ぐためにまずは尿道にプラグを入れますね。」
尿道プラグ・・・
その言葉に俺の身体は瞬時に恐怖で硬直する。
彼は俺の手足に固定用のベルトを装着した。もう逃げられない。
「それでは始めていきますね。」
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