上 下
10 / 15

♡『交わり』 ※R-18

しおりを挟む

「流華・・・綺麗だよ。」



流華の恋人、蓮月要。



彼の大きくて優しい手に、

咲羅は生まれて初めて、

全てを捧げても良いと思えるような、

欲情を感じていた。



ベッドに戻されると、あっという間に上半身裸にされてしまった。



自分の体じゃないはずなのに、

誰かの前で裸になるというのは、

どうしてこんなにも恥ずかしいのだろう?



要の手は、男らしく大きくて、

骨や血管が浮いてゴツゴツしている。


咲羅は惚れ惚れとした眼差しで、

自分に触れてくる、彼の指を見つめた。



大人の男性の手だ。


この人の手に触れられたい。


身体中撫で回してほしい。



そんな欲求が毒みたいに、

身体の中をまわって、犯していく。



「あ・・・っ、」

触れられると身体に電気が走るような快感が走る。



くすぐったい、と


気持ちいい、の中間を行ったり来たりするような


不思議な感覚。




「要さ・・・ん・・っ」



今日会ったばかりの、流華の恋人に、

こんな欲求を抱くなんてイケナイことだ。




そう思えば思うほど、

欲求は勢いを増していく。



「今日の流華は、随分敏感だね、」


耳元で囁く要の吐息が、ゾワゾワと耳の奥深くに入り込んできた。


彼の低い声に、下半身がうずく。



こんなの・・・ダメだ・・・っ



違う世界にいると思うだけで、自分の殻を抜け出したような

妙な開放感がある。


不思議だ。


僕は僕でしかないと思っていたのに。



初恋の恋人に身体を許すことのできなかった僕が、

違う世界では初めて会った人の身体を求めているなんて。



「いつもより興奮してるね、」


制服のベルトに手をかけた要の指の動きを見つめていると、

これから与えられる快感を想って、ズクン、と下半身が脈打つ。



「どうして欲しい?」


耳元にかかる息がくすぐったい。


「要さん、触って・・っ」


自分にこんな淫らな一面があったなんて。



「いい子だね、咲羅、」

彼が僕の名前を呼んだ気がした。


熱に浮かされて、頭がぼんやりしている。



下着をずらすと、熱く硬いものが、勢いよく勃ち上がってきた。



「あ・・っ、要さ・・・ん・・・っ」


「今日の流華はどうしたのかな、可愛いね。」


指で先端を撫でるように擦られると、


すぐに快感がこみ上げてきた。



「あ・・・っ、だめ、、ぇ・・・」


甘い声。

本能が発している、快楽に溺れている流華の喘ぎ声。



「出ちゃう・・・・っ、あ、あ、・・・・ッ!!!!」



熱くて、腰が動いて、気持ち良くて、恥ずかしくて、

わけがわからなかった。



こんなに気持ち良いことを、どうして僕は拒んでいたんだろう。



絶頂に達した瞬間、頭が真っ白になって、

自分が流華でも咲羅でも、どうでもいいやという気持ちになっていた。





要の首に腕を回す。


自分の行動とは思えない。誰かが乗り移っているかのように、

ぼんやりとした意識で、彼に抱きついた。



「要さんのこと・・・僕も気持ちよくしたい・・・っ」


彼は一瞬驚いたように目を見開いて、

すぐに優しいキスをしてくれた。


「かわいいよ、流華。手加減できなくなりそうだ。」


言葉とは裏腹に、要は余裕の笑みを崩さない。


寝転んだままの流華を抱き上げると、

今度は要が下になる。



ベッドに並んだたくさんのクッションを背もたれに横になり、

下から流華の身体を堪能するように眺める。



要さん・・・



彼が下着の中から取り出したモノは、大きく欲望を主張していて、

咲羅は思わず息を飲んだ。



「流華・・・早くお前に包まれたいよ。」



要は自身の勃ち上がったモノを指で愛撫しながら、

もう片方の指で流華の秘部をクチュクチュといじり始めた。



「あ・・、そんなとこ・・っ」


怖くて思わず声が出てしまったけれど、

流華の秘部は柔らかく広がり、要の指をすんなりと受け入れてゆく。



要さんの・・指が・・・っ



男らしい彼の指が、自分の体内に入り込み、

広げられる感覚に、咲羅は興奮を抑えられない。



「要さん・・・っ、」



要は指を増やし、ズッポリと流華の内部に抜き差しして、

穴の感覚を楽しんでいるように見えた。



指だけでは物足りなくて、

もっと強い刺激が欲しくなり、

咲羅はおねだりするように熱い視線を要に送る。



広がりきった秘部から、指が引き抜かれ、

熱く立ち上がった要のペニスがあてがわれた。




「流華、おいで。」



怖い、よりも、

好奇心がまさっていた。


咲羅は立ち膝から、腰を徐々におろして行く。


要の先端を包み込むと、竿の部分も少しずつ飲み込んでいった。



「あ・・・あぁ・・・・・っ、」

流華の体は完全に開かれている。


簡単に、要のペニスを呑み込んでしまった。



太く硬い熱が、内側を広げて

奥へ入り込んでくる。



あぁ、

愛されるって、こんなに気持ちがイイことだったんだ・・・・



咲羅は、要の上で夢中で腰を振り、快感に溺れていく。




「あ・・・っ、や・・・ッ、かな・・め・・・ッ」



気持ちイイ。


太いモノで、内側を引きずり出されるような、

えぐられるような、感覚。


気持ちイイ。



「あぁ・・・流華、すごくイイよ。」


淫らに腰を振る流華を見ながら、

要はペニスを狭い穴にキュウキュウと締め上げられる感覚に、

ため息を吐いた。



「要さ・・んッ、要さん・・・っ」


ギシギシとベッドが軋む音と、


何度も名前を呼ぶ流華の甘い声が、


室内に響く。




「流華・・・可愛い。中を全部、俺で満たしてあげるよ。」



「わ・・っ、」

ぐるりと世界が反転する。



咲羅はベッドに押し倒されていることに気づいた。



繋がったまま、今度は上からより深く

奥へ侵入される。



「ンン・・・・・っ、あ、奥・・・・ダメ・・・っ」


体重をかけて、奥深くに打ち付けられる感覚に、

まるで火花が散ったように視界がチカチカと点滅する。




足を広げて、

恥ずかしいところを全部さらけ出して、

好きな人とお互いを貪り合う。



初めての快楽に、咲羅は言葉にならない

興奮を感じていた。




「要さん・・・っ、僕・・もう、ダメェ・・・・!!!」



「流華、、一番奥に出すよ、」




二人同時に果てる。




お腹の中に、要の熱が広がる感覚。



彼の綺麗な腹筋に、熱を全て吐き出すと、



咲羅は深いまどろみの中へ落ちていった。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

ヤクザに囚われて

BL
友達の借金のカタに売られてなんやかんやされちゃうお話です

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...