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セフレ
しおりを挟む仕事が終わって部屋に戻ると、扉の前で水崎 一臣が待っていた。
色素が薄い茶色のサラサラヘア、本心が見えない深緑色の瞳。
2つ下の後輩で、あっという間に戦士として名を上げた天才肌の彼が、私は少し苦手だった。
全て見透かすような彼の瞳に、いつもドギマギする。
「水崎君、お疲れ様。どうしたの?」
「先輩水くさいなぁ。俺いつも言ってたじゃないですか。篠田先輩が困ったときは、いつでも俺が助けますって。」
「・・・水崎君?」
彼の行動はいつも先読みできない。
扉の前で壁ドンされ怯んでいると、彼は私の耳元に唇を近づける。
「俺が慰めてあげる。前からずっと先輩のこと欲しいって思ってたから。」
耳打ちされハッとして彼を見ると、妖艶な笑みを浮かべながらこちらを見下ろしていた。
「司令官よりずっとイイ所に連れってってあげるよ。」
(い・・・いやらしい・・・・・♡フェロモンダダ漏れ・・・・っ・・・)
♢♢♢
彼は、女の身体を知り尽くしている。
「水崎・・・君・・・っ・・・」
先週橘さんに抱かれたばかりだというのに、私は自分のふしだらさに罪悪感を抱きつつも、年下男の身体のヨさによがり狂う。
「茉由ちゃんは、ココが好きなんだ?」
「あ・・っ・・・やだ・・そこぉ・・ッ・・・」
「気持ちイイねぇ。良いんだよ、もっと気持ちよくなって・・ね?」
「や・・・っ・・・あ・・・あ・・・ダメぇ・・・」
Gスポットと言われる部分を執拗に責める彼の指に、私の脚は淫らに開いていった。
クチュクチュとわざといやらしい音を立て、辱める。
「あはは、指だけでこんなにイっちゃってたら、俺の挿れたらどうなっちゃうんだろ。」
羞恥心を煽るのが天才的に巧い。一体どれほどの経験値があるのだろう。
指だけで散々イカされた私は、彼がベルトを外す音だけで達してしまいそうなほど興奮している。
「コレが欲しいんだよねぇ?茉由ちゃんは。」
下着から取り出したソレは、血管を浮かせゴツゴツとした凶器のように大きく膨れ上がっていた。
(すごい・・っ・・・これ・・・本当に挿れちゃうの・・・?)
あまりの大きさにごくりと息を飲む。
彼は私の反応に満足したように、笑みを浮かべた。
「お願いします、挿れてください。でしょ?」
「水崎・・く・・・・ん・・・」
「興奮しちゃって声も出ない?俺のコレで、イキ狂わせてあげるよ。」
グッと押し広げ、体内に侵入してくるその質量。
あまりの快楽に私は我を失い、獣のような声を上げながら何度も絶頂を味わった。
「俺らセフレになろうよ。ね?」
一晩中愛し合い、翌朝目が覚めた時、彼はにっこり笑ってそう言った。
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