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♡『医者同士』(SIDE 真田 義紀)※R-18 救命救急医X脳外科医 リバ

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~~~~登場人物~~~~


♡真田 義紀(さなだ よしき) 救命救急医

桜浜総合病院の救命救急医。
短髪黒髪。鋭い目つき。いつも不機嫌そうな、万年寝不足男。
口が悪く、愛想がない。仕事に厳しく、暴言を吐くことも。
香とは同期で仲が良い。お互いを高め合う仲。


♡桜浜 香(さくらはま こう) 

桜浜院長の長男で、桜浜総合病院に勤務する腕の良い脳神経外科医。
切れ長の瞳、まつ毛が長く、女性のような繊細な顔だち。薄い唇。色白で線が細い。茶髪。
よく読み方を間違えられ、香(カオル)先生と呼ばれるため、院内では香(カオル)先生で通っている。
物静かで、いつも冷静。涼しい顔で激務をこなす。いつ眠っているのか、休憩しているところを誰も見たことがない。優男だが、そこ知れぬ体力の持ち主。見た目に反して中身は男らしく潔い。
車が趣味で、青のスポーツカーに乗っている。スピード狂な一面も。



♡桜浜 小津(さくらはま おつ)

桜浜総合病院の心臓外科医。院長の次男。
黒髪、顎まで長さのあるウェーブヘア。
パワー系で男らしく、筋トレが趣味のワイルド系。
筋肉を鍛えすぎて腕が太く、手術着は特注。
髪の色も、顔立ちも全く似ていないので、香と兄弟とは思われない。
兄貴にしか興味がない相当なブラコン。





~~~~~~~~~~



♡『医者同士』(SIDE 真田 義紀)




救命救急医の仕事はキツイ。

昼も夜も無いし、家に帰れないのは当たり前。

食事の時間は治療の合間だからどうしても早食いになるし、自炊生活なんてのは夢のまた夢だ。

仕事を終えて、仮眠室で横になっていたら、手術を終えたらしい医師たちが廊下を通り過ぎていく。


脳外科の連中だ。

15時間に及ぶ手術が終わって、患者がICUへ運ばれていく。



「やっぱりここに居た。義紀、仕事あがったか?」

「香、手術終わったみたいだな。お疲れさん。」


「無事に終わったよ。今夜は帰るか?」


スラリと伸びた手足、長身細身。
同じ年齢とは思えない、肌や髪の艶。

こいつの体力は化け物級だ。

この優男のどこにそんな体力が蓄えてあるのか。


医学部の同期で、脳外科医の桜浜 香。


俺が勤務するこの病院、桜浜総合病院の院長の息子。

学生時代から切磋琢磨して技術を磨いてきた仲間だ。


「今夜は帰ろうと思う。さすがにな。」


もう5日も自宅に帰っていない。

職場でシャワーは浴びれるし、仮眠室で眠ることも出来るが、
自宅の柔らかなベッドで眠りたいという欲がピークを迎えていた。





香の車に乗って、帰宅する。

彼とは同じマンションで部屋が隣同士だ。

晩飯を一緒に食べようということになり、夜中まで営業している中華屋に寄ってテイクアウトした。


2人で過ごす時は、俺の部屋に居ることが多い。

香の弟の小津が、香の部屋の合鍵を持っていて、いつ訪ねてくるか分からないからだ。


2人きりで過ごしたい時、香は俺の部屋に来る。


「先にシャワー浴びるか?」


ご飯より前に、重だるい身体の疲れをとりたかった。


「ああ、そうしようか。」


もう若くないな、と実感する。




シャワーだけでもかなり生き返る。

温かいお湯が身体中の血行をよくして、疲労感を洗い落としてくれるようだった。


バスルームの扉が開いて、香が入ってくる。


「あー、今髪洗ってるから待っ・・」


言っている途中で、香が俺の唇に噛み付いた。


「ん・・ッ、ちょっ、と、待てって。こう・・ッ・・」


彼の下半身が、俺の太腿に押し当てられる。


そうか、と思い当たった。



俺たちが初めてお互いの性処理をし合ったのも、こんな夜だった。



俺は夜勤続きで疲れ切っていて、香は長時間の大変な手術の後。


お互いアドレナリンが出まくって興奮が冷めやらず、扱きあって3回も射精してしまった。




「義紀・・ッ、頼む、触ってくれ・・ッ」


香のこんな顔、他の誰も見たことがないだろうな。


妙な優越感に胸が高鳴る。


爽やかなイケメン香先生が、こんな淫らな表情をするなんて。

誰も想像できないだろう。



香の顔を見たら、ペニスがすぐに硬く勃ち上がった。


お互いの性器の先っぽを合わせて、しごき合う。



これほどの色男だったら、女なんて選り取りみどりだろう。


それなのに、俺に性処理を求めてくるのは、特別な感情があるからなのでは?なんて期待してしまう。



ただの友情の延長線上。

医者同士だから分かり合えることも多い。


期待する自分にそう言い聞かせる。



俺は学生時代からずっと、香のことが好きだった。



「はぁ・・ッ、義・・紀・・っ、イク・・」


「出せよ・・・、香、」



ぶるん、と大きくペニスを揺らして、

香は大量の精液を吐き出した。


遠くまで勢いよく白濁が飛び散る。



「あ・・ぁ・ッ、香・・・出る・・ッ、」


俺のモノを握る香の手にギュッと力が入り、俺も射精してしまった。



興奮がおさまらない。

疲れ切っている時は、頭が冴え渡っていて、身体もやたらと興奮してしまう。


先端から精液が垂れている香の性器は、何度見てもいやらしく、俺の欲情を煽った。



香の細身の身体。


彼の中に無理矢理突っ込んでしまいたいという乱暴な欲求が身体を襲う。


好きだから、彼と繋がりたい。



そう思っているのは、俺だけなんだろうか?




彼の美しい手で扱いてもらうのももちろん気持ちイイし、射精には事欠かないのだが、

雄の本能か、奥深くに突っ込んでかき回したいという欲望を抑えるのが辛い。




「義紀・・ッ、足りない・・ッ」



「・・・・俺もだよ。」




言うと同時に口付けた。






♢♢♢♢♢♢♢♢♢




翌朝、インターホンの音で目が覚めた。



うっかりドアを開けると、そこには小津の姿があった。



「小津、おはよう・・・」


「兄貴、来てるよな?」



香と小津は兄弟だ。


なのにこの修羅場感は一体何なんだ。



ため息を吐き出す。

これは面倒なことになった。


「義紀、どうした?」


タイミング悪く、香が下着姿で俺の寝室から出てくるものだから、

俺は頭が痛くなった。



「兄貴・・・!」


「小津、こんな朝早くからどうしたんだ?」



香は鈍いので、小津の気持ちには全く気付いていない。



「兄貴・・・こいつと付き合ってんのかよ?」


小津はまるで恋人に浮気された女のように、香に詰め寄る。



俺たちは付き合っているわけじゃない。



なんと説明すべきか、俺にはお手上げだった。




「小津、黙っていて悪かった。義紀と俺は、恋人同士なんだ。」



「な・・・っ、なんで・・え~!?」



コントかよ、と思ってしまうような小津の反応。



小津の声と、俺の心の声が見事に重なった。




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