BOYS

♤『車の中の情事』（SIDE 椎堂 獅）※R-18 ボーカル（俺様）Xボーカル（ツンデレ）

～～～～登場人物～～～～




♤椎堂　獅（しどう　れお）　２４歳　

ロックバンド「ジュネス」のボーカル。フランスと日本のハーフ。金髪、青い瞳。
筋肉質で胸板が厚くがっしりとした体、１９０センチの長身。
女遊びが激しい俺様男。いつも偉そうな態度。声がでかい。
雷の弟で、アイドルの陸が好きだったが靡かず、同じ顔の雷にちょっかいをかけているうちに
本気になってしまう。



♤八神　雷（やがみ　らい）１９歳　

ロックバンドSAWのボーカル。
赤髪のウルフヘア、黒のインナーカラー。肩下１０センチの長髪。
小柄だが声量がものすごい。きつい印象を与える目力があるが、童顔で可愛い顔立ちなのがコンプレックス。八重歯がかわいい。
性格はキレやすく攻撃的。舐められないように肩肘を張って生きている。
人見知り、ツンデレ、天邪鬼だが、根はとても繊細、純粋で傷つきやすい。寂しがり屋。









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♤『車の中の情事』（SIDE 椎堂 獅）




合宿の時に連れて行ったソフトクリーム屋が、雷のお気に入りだった。


休みが合うと、俺の車でよくそのあたりまでドライブする。



お互いの休日がぴったり合ったので、午後から店まで車を走らせて

ソフトクリームを買ってやった。



まるで子守しているみたいだな。


嬉しそうにソフトクリームを手にして、車に戻る雷を見ながら思う。




子どもはあんないやらしいことしねえよな。


昨夜の燃え上がった情事を思い出す。


ズクン、と下半身が疼いた。



雷の身体。

助手席に座る彼を、舐め回すように見つめる。


どんどんエロさが増している。





近くの林の中に車を止める。


この後連れて行けとせがまれた、動物園の場所を確認するのを忘れていた。

面倒なので、カーナビに名称をそのまま打ち込む。



「お前、口にいっぱいつけてんぞ。ったく、ガキじゃねぇんだから。」


雷は助手席で静かにソフトクリームを頬張っていた。

唇の周りいっぱいにつけたクリームを、指で拭ってやる。


雷の目は食べるのに夢中だ。聞いちゃいねぇ。



「あ、ガキか。」


「ガキじゃねぇよ・・・！」



言いながらソフトを頬張る雷は、最高に可愛い。



「だからついてるっつーの、おら、」


彼の唇に触れると、赤い舌がチラリと見えた。



子どもの無邪気さと大人の妖艶さが共存する、彼の危ういバランス。



初めて抱いてから、毎日のように彼の中に欲望を吐き出しているというのに、


俺の性欲は止まることがなかった。




彼の唇に触れている指を、口の中に突っ込む。




驚いた顔をしてこちらを見た雷の顔に一瞬浮かんだ怒りと拒絶の色は、

みるみるうちに淫らなものに変わっていく。



この数週間で、随分とエロい身体になったもんだ。




「なぁ、この可愛い口で、しゃぶってくれよ。」



「んゥ・・・ッ、れ・・・お・・っ」




口に含ませた中指と人差し指を、

いやらしい仕草で、喉の奥まで突っ込んだ。



「そんなエロい顔でアイスなんか食べてるお前が悪い。」



ベルトを外して下着から、ペニスを取り出す。



昨夜も彼の奥深くまで堪能したというのに、

熱は冷めることを知らない。



ふやけた顔で俺のモノを見つめる、雷の熱い視線。



彼のシートベルトを外して、手に俺のペニスを握らせる。



「しゃぶれよ、雷。」



雷は大人しく俺の言葉に従い、身を屈めると、

俺のペニスを口に咥えた。



小さな口いっぱいに、俺のモノを頬張る。



「あ～、イイぜ、もっと舌使え。」


素直に言うことを聞かない天邪鬼な彼を、従わせる。


その征服感に、俺のモノはさらに大きさを増す。



赤くいやらしい舌をチロチロと動かしながら、俺の先端を舐める。


とても上手とは言えない彼の口技。

その拙さにかえって欲情が煽られていく。



腰を使って喉の奥まで突っ込むと、ゲホゲホと彼が咳き込んだ。



あ～たまんねぇ。ぶち込みてぇ。


本来の攻撃的な性格が顔を出す。



慣らさずに一番奥まで突っ込んだら、こいつはどんな風に鳴くだろうか？



このまま喉の奥に射精してやろうかと思ったが、

一発目の一番快感が伴う体液を、彼の腹の中に注ぎたいという本能が打ち勝った。



「雷、ケツ出せ。突っ込ませろよ。」



運転席のシートを倒して横になり、雷を上に跨がせる。


すっかり従順になった彼は、エロい目で息を荒げながら、下着を膝まで下げた。



「奥まで入れるぞ、力抜いてろ。」



言うと同時に、雷の最奥まで突き上げる。



「うぁ・・ッ！！！あぁぁッ！！！」



彼のイイ声が響く。

悲鳴のような辛そうな声が、俺の欲望を満たしていく。



痛めつけてやりたい。

めちゃくちゃに犯して、わけがわからなくなったこいつを見たい。


俺が欲しいと懇願させて、すべてを支配したい。



この乱暴な感情は、一体どこから来るのだろう。





彼はすぐに射精した。

俺の腹に、白濁した液体がパタパタと広がっていく。



彼の尻を乱暴に鷲掴みすると、穴を広げて最奥まで棒を激しく突き立てる。



「うぁぁッ、あ～ッ、れ・・・おぉ・・・ッ！！激し・・・ッ・・・あ」



雷の小さな穴の一番奥に射精したい。


それしか考えられないほどに、俺は溺れていた。



雷の中に、射精したくて、たまらない。



「あ～～ッ、イイ・・！雷・・ッ、奥に出すぞ・・・あ～！！あ！！！」



夢中で腰を振り、彼の最奥に熱い体液を放った。





♢♢♢♢♢♢♢♢♢



「こんなとこで何考えてんだよ・・・っ、獅の馬鹿・・・ッ」



頬を膨らませて、助手席で拗ねた顔をしている雷は、

今になって恥ずかしくなり、顔が合わせられないらしい。




少しずつ彼のことがわかっていく。



「雷、今夜も俺の部屋に泊まるか？」



彼の顔を見なくてもわかる。


彼は耳まで真っ赤にしながら、心にもない憎まれ口を叩くんだろう。



そして今夜もまた、俺は彼と一緒に愛欲に溺れ、肌を重ね合う。




「もう面倒くせえから一緒に暮らすってのはどうだ？」


人生で初めての提案。




「な・・・、絶対ぇ無理・・・・！」




衝動的にこちらを振り返った彼は、目を潤ませながらそう呟いた。