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♡『嫉妬』(SIDE 羽山 柊)※R-18 内科医X薬剤師 同級生

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~~~~登場人物~~~~


♡羽山 柊(はやま しゅう) 29歳 薬剤師

短い茶髪。優等生気質だが、劣等感が強い。潔癖症。
少々歪んだ性格の持ち主で、自分のことが大嫌い。
内科研修医の篠に、学生時代から想いを寄せている。
いつでも篠の味方。篠のことばかり考えており、篠の世話を焼くのが大好き。



♡篠 直人(しの なおと) 29歳 内科医師

ボサボサの黒髪。黒縁メガネ。小柄で白衣がぶかぶか。
童顔で学生に見えるが、内科の新米医師。
ドジっ子でいつも何かしらやらかしている。
薬剤部の羽山とは小学校からの同級生で親友。一生懸命で真っ直ぐな性格。純粋で鈍感。









~~~~~~~~~~



♡『嫉妬』(SIDE 羽山 柊)




俺と篠は小学校からの同級生で、大親友だ。


薬剤師になりたい俺と、医者になりたい篠。


小学生の頃にはすでに将来の夢が固まっていた俺たちは、

同じ医療系を目指す同志としてすぐに仲良くなった。



俺は中学2年生の春に突然、篠への気持ちに気付いた。


彼と初めて別のクラスになり、俺を悩ませたのは、

篠に俺よりもっと仲の良い友達ができるんじゃないかという不安。



篠が他の誰かと話ししている時、憎悪とまでは言い過ぎにしても、

それに近い激しい感情が心の中に渦巻いて、苦しかった。




俺の篠に勝手に話しかけるな。


誰よりも篠のことを理解しているのは自分だ。



そんな風に思っている自分に気が付いた。



これは嫉妬だ。

そう気づいた時、全てが腑に落ちた。




俺は女の子が好きで、中学生の頃から色々な子と付き合っていた。


それでも、一人でする時にいつも頭に浮かぶのは、篠の顔だった。


付き合う女の子は皆、篠に似たおっとりとした雰囲気の子ばかりだし、

彼女たちと寝る時も、頭の片隅にはいつも篠がいた。






大学生になり、俺と篠はルームシェアをして、一緒に暮らし始めた。


彼と暮らすようになってから、俺の歪んだ愛情はさらに激しさを増して、

自分ではどうしようもないほどに、大きくなっていった。



自分の気持ちを打ち明けることさえしないくせに、

篠がこの感情に気付かないことが、裏切りのように思えて苦しくなった。


俺のことをもっと理解しようと努力しろよ。

何年一緒にいるんだ。

篠のことで俺はこんなに苦しいのに。



そんな理不尽な感情が、心の中を暴れ回るようになっていた。





~~~~~~~



毎年お互いの誕生日は、部屋で祝うことに決めていた。


ケーキを買って、ピザを頼んだり、

俺がいつもより少し豪華な食事を作ったりして、二人きりで祝う。


篠の誕生日当日。



俺は部屋に女の子を連れ込んで、歪んだ欲望を解消すべく、セックスしまくっていた。



篠が帰宅して状況を把握したのがわかって、俺はたまらなく興奮してしまった。

篠が傷ついたと思ったから。


俺のしたことで篠が傷つく。

そんなふうに、自分が彼に与える影響力を確かめて、自分を納得させようともがいていた。



女の子が帰った後、篠は明らかにいつもとは様子が違い、機嫌が悪かった。


篠は自分の感情にも他人の感情にも鈍感だから、

明らかな不機嫌さを見せるのは珍しいことで、それを見た俺は内心喜んだ。


自分が女の子とセックスしていることに、篠が嫉妬したのだと都合の良い解釈をしたからだ。



俺の愛情は歪んでいる。





「篠、ごめんな。お前の誕生日を忘れてたわけじゃなくて、」


ソファに座って本を読んでいる篠は、明らかにむくれた表情をしていた。


「いいよ。柊君には彼女がいるんだから、僕のことばかり優先できないのはわかるし、」


「さっきの彼女じゃないよ。」


「え・・・?だって、」


「セックスしてただけ。彼女じゃない。」



篠は黙り込んだ。



「俺と彼女がセックスしてるとこ、見た?」



俺は、篠に目撃させようと、部屋をわざと開けておいた。



彼が目をそらして顔を赤く染める。



「ごめん・・・、わざとじゃないんだけど・・・見えちゃって・・・」



篠は思い出したのか、気まずそうに目を伏せる。




「興奮した?」



「え・・・、柊・・・君・・・?」



篠の太ももに手を置いた。


彼の股間が反応しているのがわかって、そっと手を伸ばす。



「ごめんね・・っ、僕・・・っ、あ・・・ッ・・」


篠が夜中にオナニーしている声を、何度か聞いてしまったことがある。


その時のような、鼻にかかった甘い声。




「篠、セックスしたことある?」



「な・・ないよ・・・、僕は・・」



恥ずかしそうに俯いた彼に、口付ける。


「ん・・・っ、柊、く・・・ん」



舌を絡めると、篠は拒絶するでもなく、


大人しくされるがままに身を任せた。




「あ・・あの・・・っ、」



「大丈夫。篠にもセックスの気持ちよさ、知って欲しいから・・・シよ?」



彼の下半身をむき出しにして、口に含む。



「ん・・・ッ、あ・・・、あ・・ッ」



篠は初めての感覚に、肩で息をしながら、耐えていた。



「あ、柊君・・・っ、だ・・め、そんなにしたら・・・っ」



片手で握って扱きながら、唇を窄めて先端を刺激する。



「出ちゃう・・・っ、あ、離し・・て・・っ、あッ!!!」




篠は俺の口の中に、精を吐き出した。



じわり、と苦味が広がって、俺はたまらなく興奮してしまう。



篠の、精液。

ゴクリ、と音を立てて飲み干す。



篠は、ごめん、ごめん、と涙目で何度も謝っている。




「中で出すと、もっと気持ちいいんだよ。篠、」



「え・・・?」



俺は篠が好きだと気付いた時から、いつか篠を受け入れられるようにと

準備していた。


中指と薬指を唾液で濡らすと、

自分の秘部に埋めていく。


十分に広がっている内側を優しくほぐす。



ここに篠のモノを咥え込める。

想像だけで達してしまいそうだった。



ソファに座っている篠の下半身は、射精後の今も十分に勃ち上がっていて、

すぐに俺の中に挿入できそうだった。


彼に跨って、秘部にペニスをあてがう。



「柊君・・・、ダメだよ・・・っ、あ・・あ・・!!!」



今まで指で散々ほぐして開発してきた秘部に、初めて受け入れる男のモノ。



想像以上の快感に、いやらしい声が漏れる。



「あぁ・・ッ、篠・・ぉ・・・・!!!」



奥まで飲み込んだところで、篠の先端が気持ちのイイ部分に当たり、


瞬間的に体液がピュッっと飛び出した。



篠は驚いた顔で、射精した俺を見る。



気持ち良くて、死んでしまいそうだ。



俺の中に入った彼の熱がさらにひとまわり大きくなった。




足を開いて座り込むような姿勢で、腰を上下に振る。

篠のモノが擦り付けられる感覚。



気持ちイイ・・・・!!!!



俺は狂ったように夢中で腰を振っていた。



「柊・・くん、あ・・っ、柊・・く・・・ん、」



篠は必死で俺の名前を呼びながら、快楽に耐えている。



上下する速度を上げて、腰を打ち付けると


もうダメ、と射精が近いことを知らせる声を上げた。




「篠・・ッ、気持ちイイ・・・・ッ、中に・・・俺の中に・・出して・・・!」



「柊くん、柊く・・ん・・・・・っ、あ~、出ちゃう、出ちゃう・・ぅ・ッッ!!!!!」





俺たちは同時に快楽の絶頂に達していた。







♢♢♢♢♢♢♢♢♢




深く身体を重ねて、俺の中に出したのに、

篠は全く俺の気持ちに気がつかなかった。



鈍感もここまでくるとすごいよな。と

他人事のようにぼんやり思う。



それ以来、

篠と身体を重ねたことはない。



あの夜、一度きり。



次に身体を重ねるのは、篠が求めてきた時に、と

自分で決めた。



俺は今でも篠のことが大好きで、

彼が俺を求めてくれる日を待っている。



最近彼は、有明という内科医と仲良くしている。


鈍感な篠は、彼を好きだという自分の気持ちに、まだ気付いていないんだろうと思う。



俺は篠と有明先生が恋仲にならないように、

日々祈るしかできない自分に嫌気がさしていた。




時々、篠とお互いの性処理をし合う。




それが今の俺の、精一杯の立ち位置だった。





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