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♡『奴隷』(SIDE 榊 杉治)※R-18 副院長X薬剤師
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~~~~登場人物~~~~
♡榊 杉治(さかき すぎはる) 34歳 薬剤師
茶髪、天然パーマと間違われるパーマをかけている。
人当たりが良いが、根が暗い。自信のなさが顔に出ているが、仕事は信頼されている薬剤部のトップ。
長年にわたり、紫門副院長と不倫関係にある。穏やかで協調性がある一方、自分の意見を口にするのが苦手。
相手に合わせてしまい、NOと言えない性格。面倒見がよく、同僚たちから慕われている。
♡紫門 司(しもん つかさ) 42歳 副院長 整形外科医
坊主頭。目に色が無く、淡々と話す。無口で多くを語らない。人間味が感じられない人物。
腕は一流の整形外科医。
妻子持ちだが、薬剤師の榊と長年に渡り不倫関係にある。鬼畜系。
~~~~~~~~~~
♡『奴隷』(SIDE 榊 杉治)
人生は思い通りにいかないものだ。
俺の人生、こんなはずじゃなかった。
そんなことの連続。
夢を持って薬剤師になった。
人の役に立ちたい。
人に愛情を与えられる、そんな人間になりたい。
そう思って生きてきたのに。
人様の亭主と体を繋げ、快楽に耽る。
そんな人間に成り下がっていた。
~~~~~~~~
「榊、もっと締め付けろ、」
「・・痛・・ッ、あ・・・ぁ・・・!」
深夜の診察室。
俺の奥深くに、腰を打ち付けている白衣の男。
副院長の紫門 司。
俺は長年この男と不倫関係にある。
白衣の下、下半身は何も身につけず、
天井に向かって勃ち上がったペニスを、愛撫も無しに俺の最奥まで突き立てる。
彼とのセックスはいつもそうだ。
俺はただ、穴に突っ込まれるためだけに、彼の前に存在している。
キスも、触れ合いも、愛の言葉も何もない。
これじゃあオナホと変わらない。
それでも、彼のことが好きで、諦められない俺はバカだ。
ひくついてペニスを欲しがるいやらしい秘部を
恥ずかしげもなく彼の目の前にさらす。
今夜も彼が俺の体に飽きていないことを内心喜びながら、
彼に中出しされる快楽に溺れてしまう。
紫門 司は妻子もちだ。
資産家の娘である美人の奥さん、高校生の息子が二人。
息子さんは父親と同じ職業、医者を目指していると噂に聞いた。
彼は無口で、普段からあまり喋らない。
他の医師や、看護師たちとも、必要最低限の会話だけで済ませる。
俺は司さんの声が好きだ。
低くて、抑揚がなくて、何の感情も乗せていない彼の声。
それでも彼だとすぐにわかる、渋くてとても良い声をしている。
情事の最中、
司さんが俺を罵る声。
命令する声。
俺の中に、熱い精液を発射するときの、いやらしい声。
それを聞くだけで、俺は絶頂に達してしまう。
愛のないセックスに悩んでいるくせに、
身体はとても正直だ。
「もっとケツを高くあげろよ、」
スパン、と乾いた音を立てて、彼が俺の尻を叩いた。
「あぁ・・・っあ、司・・さ・・・んッ・・・!」
俺は痛めつけられるのが好きなんだ。
彼の手のひらの形が残ってしまうんじゃないかと思えるくらいの
激しい平手打ちに興奮が抑えられず、射精してしまった。
司さんが、チッと舌打ちする。
俺が先に射精するのを、彼は嫌がる。
快楽に耐えて耐えて、苦しんでいる顔が見たいのだ。
極限まで痛めつけて、射精させて欲しいと
泣いて懇願する俺の姿が、彼を満足させる。
2週間ぶりのセックスで、どうしても抑えられなかった。
「すみませ・・ん・・・っ、」
「いいから早く、ケツあげろ、」
司さんは、後背位でしかセックスしない。
余程俺の顔が見たくないんだろう。
どうしてそんな相手と情事を重ねるのだろうと、いつも疑問に思うけれど、
怖くて聞く勇気がない。
彼の機嫌を損ねて、抱いてもらえなくなることが、今の俺には一番の恐怖だった。
司さんが望む通りに秘部を差し出し、好きなように掻き回される。
まるで、奴隷だ。
「・・・っ、あ、・・・ッ、」
長いストロークで俺の中に抜き差しする。
白いライトが反射して窓ガラスに映し出される2人の姿。
それを見ると俺はたまらなく興奮してしまう。
俺の中を堪能するようにゆっくりと出入りする、
司さんの反りたった肉棒。
いやらしい腰の動き。
俺の穴に入り快楽を貪っている、彼の淫らな表情。
盗み見ながら、俺はさらなる絶頂に向かう。
「あ・・・っ、出すぞ、・・・杉治・・・っおぉ・・・ッうぅ・・・ッ!!」
バチン、バチン、と大きな音を立てて、俺の尻を叩き、
彼は最奥に射精した。
司さんは俺の中に出す時、いつも一度だけ名前を呼んでくれる。
それを聞くと、心が満たされていく。
彼が自分のことを好きなんじゃないか、なんて
図々しい勘違いを繰り返す。
そんなはずないのに。
♢♢♢♢♢♢♢♢
今夜の司さんは、上機嫌だ。
いつもはさせてくれないのに、
お掃除フェラを要求してきた。
今まで俺の中に入っていた彼のモノを、
根元から先端まで舌で綺麗に舐めあげる。
司さんの匂い。
たまらなく興奮する。
それでも、
どんなに恋焦がれても、この人は俺のものにはならない。
永遠に。
不倫なんてするべきじゃない。
誰かに嘘をつかなければ成立しない間柄なんて、
幸せになれるわけがないのだから。
他の誰かを好きになれば、
この人を忘れることが出来るだろうか?
冷たくされても、
酷い扱いをされても、
嫌いになれない。
彼の声、
彼の冷たい視線、
彼の全てがたまらなく好きで、
欲しいと思うこの浅ましさを、どう切り捨てたらいいのだろう。
ぐるぐると同じことを考えながら何年も
ズルズルとこんな関係を続けている。
「杉治、今週末から学会で大阪へ行く。一緒に来るか?」
情事が終わり診察室を出ようとした俺に、司さんが言った。
驚いて息が止まる。
俺に言っているんだろうか?
二人しか居ないのだから、俺に言っているに決まっているのに、
何かの間違いじゃないかと、振り返って彼を見る。
俺たちはいつもこの診察室の中でのみ、
関係を持ってきた。
彼は俺の部屋にも来たことはないし、
彼の家にはもちろん行けるはずもなく、
外で会ったことさえない。
二人で食事したことさえないのだ。
「俺、ですか?」
「決まってるだろう。」
彼は白衣を脱いで、帰宅の準備をしながら
いつものように抑揚のない声でそう言った。
「行きます。」
嬉しさをなるべく顔に出さないように、
震える声を抑えて答える。
別れようと何度も葛藤してきたけれど、
司さんの気まぐれ一つで、俺はこんなにも幸せを感じている。
俺は一生、彼の奴隷なのかもしれない。
♡榊 杉治(さかき すぎはる) 34歳 薬剤師
茶髪、天然パーマと間違われるパーマをかけている。
人当たりが良いが、根が暗い。自信のなさが顔に出ているが、仕事は信頼されている薬剤部のトップ。
長年にわたり、紫門副院長と不倫関係にある。穏やかで協調性がある一方、自分の意見を口にするのが苦手。
相手に合わせてしまい、NOと言えない性格。面倒見がよく、同僚たちから慕われている。
♡紫門 司(しもん つかさ) 42歳 副院長 整形外科医
坊主頭。目に色が無く、淡々と話す。無口で多くを語らない。人間味が感じられない人物。
腕は一流の整形外科医。
妻子持ちだが、薬剤師の榊と長年に渡り不倫関係にある。鬼畜系。
~~~~~~~~~~
♡『奴隷』(SIDE 榊 杉治)
人生は思い通りにいかないものだ。
俺の人生、こんなはずじゃなかった。
そんなことの連続。
夢を持って薬剤師になった。
人の役に立ちたい。
人に愛情を与えられる、そんな人間になりたい。
そう思って生きてきたのに。
人様の亭主と体を繋げ、快楽に耽る。
そんな人間に成り下がっていた。
~~~~~~~~
「榊、もっと締め付けろ、」
「・・痛・・ッ、あ・・・ぁ・・・!」
深夜の診察室。
俺の奥深くに、腰を打ち付けている白衣の男。
副院長の紫門 司。
俺は長年この男と不倫関係にある。
白衣の下、下半身は何も身につけず、
天井に向かって勃ち上がったペニスを、愛撫も無しに俺の最奥まで突き立てる。
彼とのセックスはいつもそうだ。
俺はただ、穴に突っ込まれるためだけに、彼の前に存在している。
キスも、触れ合いも、愛の言葉も何もない。
これじゃあオナホと変わらない。
それでも、彼のことが好きで、諦められない俺はバカだ。
ひくついてペニスを欲しがるいやらしい秘部を
恥ずかしげもなく彼の目の前にさらす。
今夜も彼が俺の体に飽きていないことを内心喜びながら、
彼に中出しされる快楽に溺れてしまう。
紫門 司は妻子もちだ。
資産家の娘である美人の奥さん、高校生の息子が二人。
息子さんは父親と同じ職業、医者を目指していると噂に聞いた。
彼は無口で、普段からあまり喋らない。
他の医師や、看護師たちとも、必要最低限の会話だけで済ませる。
俺は司さんの声が好きだ。
低くて、抑揚がなくて、何の感情も乗せていない彼の声。
それでも彼だとすぐにわかる、渋くてとても良い声をしている。
情事の最中、
司さんが俺を罵る声。
命令する声。
俺の中に、熱い精液を発射するときの、いやらしい声。
それを聞くだけで、俺は絶頂に達してしまう。
愛のないセックスに悩んでいるくせに、
身体はとても正直だ。
「もっとケツを高くあげろよ、」
スパン、と乾いた音を立てて、彼が俺の尻を叩いた。
「あぁ・・・っあ、司・・さ・・・んッ・・・!」
俺は痛めつけられるのが好きなんだ。
彼の手のひらの形が残ってしまうんじゃないかと思えるくらいの
激しい平手打ちに興奮が抑えられず、射精してしまった。
司さんが、チッと舌打ちする。
俺が先に射精するのを、彼は嫌がる。
快楽に耐えて耐えて、苦しんでいる顔が見たいのだ。
極限まで痛めつけて、射精させて欲しいと
泣いて懇願する俺の姿が、彼を満足させる。
2週間ぶりのセックスで、どうしても抑えられなかった。
「すみませ・・ん・・・っ、」
「いいから早く、ケツあげろ、」
司さんは、後背位でしかセックスしない。
余程俺の顔が見たくないんだろう。
どうしてそんな相手と情事を重ねるのだろうと、いつも疑問に思うけれど、
怖くて聞く勇気がない。
彼の機嫌を損ねて、抱いてもらえなくなることが、今の俺には一番の恐怖だった。
司さんが望む通りに秘部を差し出し、好きなように掻き回される。
まるで、奴隷だ。
「・・・っ、あ、・・・ッ、」
長いストロークで俺の中に抜き差しする。
白いライトが反射して窓ガラスに映し出される2人の姿。
それを見ると俺はたまらなく興奮してしまう。
俺の中を堪能するようにゆっくりと出入りする、
司さんの反りたった肉棒。
いやらしい腰の動き。
俺の穴に入り快楽を貪っている、彼の淫らな表情。
盗み見ながら、俺はさらなる絶頂に向かう。
「あ・・・っ、出すぞ、・・・杉治・・・っおぉ・・・ッうぅ・・・ッ!!」
バチン、バチン、と大きな音を立てて、俺の尻を叩き、
彼は最奥に射精した。
司さんは俺の中に出す時、いつも一度だけ名前を呼んでくれる。
それを聞くと、心が満たされていく。
彼が自分のことを好きなんじゃないか、なんて
図々しい勘違いを繰り返す。
そんなはずないのに。
♢♢♢♢♢♢♢♢
今夜の司さんは、上機嫌だ。
いつもはさせてくれないのに、
お掃除フェラを要求してきた。
今まで俺の中に入っていた彼のモノを、
根元から先端まで舌で綺麗に舐めあげる。
司さんの匂い。
たまらなく興奮する。
それでも、
どんなに恋焦がれても、この人は俺のものにはならない。
永遠に。
不倫なんてするべきじゃない。
誰かに嘘をつかなければ成立しない間柄なんて、
幸せになれるわけがないのだから。
他の誰かを好きになれば、
この人を忘れることが出来るだろうか?
冷たくされても、
酷い扱いをされても、
嫌いになれない。
彼の声、
彼の冷たい視線、
彼の全てがたまらなく好きで、
欲しいと思うこの浅ましさを、どう切り捨てたらいいのだろう。
ぐるぐると同じことを考えながら何年も
ズルズルとこんな関係を続けている。
「杉治、今週末から学会で大阪へ行く。一緒に来るか?」
情事が終わり診察室を出ようとした俺に、司さんが言った。
驚いて息が止まる。
俺に言っているんだろうか?
二人しか居ないのだから、俺に言っているに決まっているのに、
何かの間違いじゃないかと、振り返って彼を見る。
俺たちはいつもこの診察室の中でのみ、
関係を持ってきた。
彼は俺の部屋にも来たことはないし、
彼の家にはもちろん行けるはずもなく、
外で会ったことさえない。
二人で食事したことさえないのだ。
「俺、ですか?」
「決まってるだろう。」
彼は白衣を脱いで、帰宅の準備をしながら
いつものように抑揚のない声でそう言った。
「行きます。」
嬉しさをなるべく顔に出さないように、
震える声を抑えて答える。
別れようと何度も葛藤してきたけれど、
司さんの気まぐれ一つで、俺はこんなにも幸せを感じている。
俺は一生、彼の奴隷なのかもしれない。
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