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サディスティック
しおりを挟む「想像してみろよ。宵闇の住人が深夜にしか外に出られないなんて、お前らが馬鹿な妄想に取り憑かれているうちに、俺たちは世界の掟を覆した。」
これ以上暴力は振るわないと約束したナイルは、行為の最中だというのに、カナンへの語り掛けを忘れない。
身体だけでも愛し合っているのだから、私に集中して欲しいものだ。
彼の野生的な身のこなし。
私はすぐに、彼の身体の虜になってしまった。
「お前らには、闇の世界がお似合いだ・・・っ・・この外道が・・・」
唇から血を流しながら、カナンが苦しそうに咳き込む。
ナイルはその姿を、恍惚の笑みで見下ろしている。
(二人の過去に一体何があったの・・・?後ろ暗い過去があり、いがみ合っている・・ミステリアスな二人のイケメン・・・・・)
私はまたいつの間にか、めくるめく妄想の世界に、飛び込んでいた。
「姫、今夜は俺がアンタを昇天させてやるよ。」
挑発的な態度が、欲情を煽る。
唇から赤い舌を覗かせた彼は、私の乳首に勢いよくしゃぶりついた。
ジュルジュルとわざと音を立てむしゃぶりつく。勃ち上がったオスの本能を、私の太ももに何度も擦り付けた。
彼は身につけていた衣服を全て剥ぎ取り、裸になる。
カナンに見えやすいように角度を変えて、私の秘部に反りたったモノを挿入した。
「うっ・・・あ~・・・・たまんねぇ・・・」
甲高い声で快感を漏らした彼は、ブルリと大きく身体を震わせる。
「やめろ・・・っ・・・」
カナンは見るに耐えないのだろう、ぎゅっと苦しそうに瞳を閉じていた。
「姫の中・・・すげぇよ。いやらしくまとわりついてくる。」
カリの部分までゆっくり引き抜くと、グンと腰をすすめ、根元までしっかりと差し込む。
その衝撃に、私は思わず懇願していた。
「あ・・・っ!・・ゆっくりして・・・っ」
(こんな大きくて太いの・・・激しくされたら壊れちゃう・・・・・っ)
ユサユサと、ゆるく下半身を揺さぶる。
彼は、激しく打ち込みたい衝動を、なんとかやり過ごしているように見えた。
(私の言うことちゃんと聞いてくれるんだなぁ・・・乱暴な男なのに・・・なんだか可愛い・・・・♡)
この世界は、全て私の思い通りになる。
そんな身勝手な優越感が、じわじわと私の心を満たしていった。
「あ~~、そんなに締め付けられたら、我慢できねえよ。」
「あっ・・あっ・・ん・・・ナイル・・・っダメ・・・っ・・・」
我慢できないと言いながらも、ゆっくりと腰をすすめる彼が、妙に愛おしく感じてしまう。
緩慢な動きでも、彼の大きなペニスが擦り付けられる刺激に、私はすぐに達してしまった。
「イ・・・ク・・・・・っ!!!」
ビクビクと体を震わせ達し、ふと我に返る。
カナンの荒い呼吸音が耳に届いて、彼が屈辱に耐える表情が見えた。
(あぁ・・・♡なんてエロイの・・・・♡)
私は、新しい扉を開いてしまいそうだ。
屈辱に歪む男の顔が、こんなにも興奮を煽るだなんて。
私には、サディスティックな一面もあるらしい。
「お前は傲慢なんだよ。いつでも自分が一番正しいと思ってやがる。」
ナイルがまた、カナンに向けて吐き出し始める。
私の中に突き立てられているペニスは、彼の怒りなのかもしれない。
それでもいい、もっと欲しいと思えるほどに、彼の肉体は雄の魅力に溢れていた。
自分の節操のなさが、まさかここまでとは。
私は心の底からイケメンを求めている。敵だろうが味方だろうが、そんなことはまるで関係ないのだ。
イケメンは、正義。
そしてここは私の思うままに振る舞える、私のための世界だ。
「ナイル。。。っ、お前・・・殺してやる・・・っ」
怒りを抑えきれず、ぎりっときつく噛み締めているカナンの唇に血が滲む。
いつも涼しげなカナンの顔が、絶望と憎しみに歪む様は、たまらなく官能的だった。
(彼の苦しむ顔を見て興奮してる私って、まるで悪者みたいだわ・・・カナンの顔・・・・最高にイヤラシイ・・・・・♡)
落ち着きのある知的な男性が、激情に身を任せる様は、何度見ても下半身にクル。
「姫、俺の名前を呼んでくれよ。」
グチュグチュと、雄の欲望を深く突き刺しながら、ナイルが甘い声で囁いた。
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