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大人の男

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(もう・・我慢できない・・・っ)

オイルの効果なのか、ハクトの手のひらで全身を愛撫された余韻なのか、私は彼が欲しくてたまらなかった。
アザトが提案してくれなかったら、彼に夜這いでも仕掛けていたかもしれない。

ハクトは相変わらず涼しい顔で、私のベッドに腰掛けた。
穏やかで冷静な大人の男。

広い背中、肩幅、服の中に隠されている男の身体。


(もっと・・・私を求めてよ・・・お願いだから・・・・)


私の衣服を全部、乱暴に剥ぎ取ってまだほぐしていない膣の中へ乱暴に突き立ててほしい。
乱暴にされたい、深く犯されたい。

そんな願望を持つなんて。


いつも冷静な男が、興奮をコントロールできず雄の荒々しい一面を見せる。
想像しただけで、身体が熱く敏感になり乳首がキュンと熱くなった。


「真美様、失礼します。」

私の頬に指をかけ引き寄せると彼は、優しく重ねるだけのキスをする。

(違う・・そんなんじゃ・・・全然足りない・・・っ)

「ん・・・っ・・・・・」

自分から舌を絡める。彼の口の中に舌を思い切り差し込んで、無我夢中で彼の舌を舐めた。

驚いたのか、彼の身体が一瞬強張るのがわかる。

(・・・もどかしい・・・早く・・・触れて・・・・っ)

私の身体は一体どうしたというのだろう。
熱くてたまらない。触れていないのに、乳首やクリトリスがジンジンと熱を持っている。
彼のペニスのことしか考えられない。

私は衣服を脱ぎ捨て裸になると、彼を押し倒しその上に乗った。


「もう・・待てないの・・・っ・・・・」

大人の男の身体。
衣服の中に秘められている彼の身体を暴きたい。


寝室用だろうか、彼はいつもより薄手の生地で出来た浴衣を着ている。
浴衣なんて子どもの時着せられた以外、興味も持たずにいた私は、色男の浴衣姿に目を細めた。
彼を見ていると、浴衣の良さを再発見した気分になる。


(う・・・色っぽい・・・色気ありすぎでしょう・・・・!!眩しい・・・っ)

脱がせようと腰紐に手を伸ばすと、彼が自分で腰の後ろ側へ手を回した。
シュルッと、紐を緩める音がもうすでにエロイ。

私に自分の身体を捧げようとしている、ハクトの表情。


(た・・・たまらない・・・・・)


胸元がはだけて、彼の白い肌が露わになる。
浴衣の内側からチラリと見えるハクトの肉体。

(な・・・なんてエロイの・・・・)


大人の男の色香。
私の身体に浸透して、発情してゆく。


私は本能の赴くままに、彼の綺麗な首筋に吸い付いた。


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