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宮殿の秘密、新たなイケメンたち

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私はこの身体で初めての愛を味わい、事後の気だるさを引き摺りながら、自分が特別良い女になったような錯覚に酔いしれていた。

それもそのはず。
翌朝、目が覚めると私は宮殿の大広間に案内された。
そこには我が目を疑うようなイケメンたちがズラリと整列し、私の顔を見ると一斉にひざまずく。

「真美様に仕える者たちです。」

アザトが愛くるしい笑顔で、彼らを紹介する。

いっぺんに多くのイケメンを見過ぎて、私は目がチカチカしていた。


「真美様、カラムと申します。以後お見知りおきを。」

これまた私好みの褐色肌に金色のストレートヘアが映える美しい少年。白いベールのような布を被り、ゴールドの輪で止めている。褐色肌を愛してやまない腐女子が定期的に行う、「褐色肌 イケメン イラスト」のネット検索で出てくるタイプの服装、容姿。
首や手足にもゴールドのアクセサリーをつけている。
私の手をとって口付けると、彼は意味深な笑みを浮かべた。
その姿から自信家で積極的な男性像が伺えて、私はたまらなくワクワクする。

彼はどうやって私を愛してくれるのだろう。

彼が一歩下がると、今度は大人の男性が私の前へ出る。


「私は名をハクトと申します。」

白い肌、腰まで長さのある銀髪ストレート。彼は和装と融合したような独特な服装をしている。着物の上にキラキラとした装飾が施された羽織を一枚。和装のイケメン。

(和装の知的イケメン・・・大好物です・・・・!!)

私はよだれを垂らしながら、「きれいな言葉で話す上品な顔立ちの男」を眺めた。



「俺はエイト。この宮殿で一番腕の立つ男です。」

次に前に出た男はいかにもワイルド系。綺麗なオレンジ色の短髪。 
真っ直ぐな男らしさを感じさせてくれる口調で話す。剣を腰に差していて、いかにも強そうな肉体美を披露している。ムキムキの上半身が惜しげもなく晒され、長いベストのような上着を羽織っていた。

「あなたをいつでもお守りします。」

(違うタイプのイケメンがよりどりみどり・・・!幸せすぎて死ぬ・・・!)

私の頭の中はイケメンでパンク寸前だった。



「この宮殿は外の世界から完全に守られています。」

アザトの案内で、宮殿の中を歩き回る。

(これは確実に迷子になるわ・・・)

一日ではとても周りきれないほどの大きさに、方向音痴の私は絶句した。

「あなたを狙う悪者たちは、ここの入り口さえ見つけられないでしょう。僕たちは特殊なまじないでここを守っているんです。」

「悪者たち・・・?そんな危ない輩がいるの?」

本当は全然恐れていないくせに、怖がっている様子をわざと演出して言った。

(イケメンたちに守ってもらう設定最高・・・!!!)


「大切な真美様が暮らす、この宮殿は僕たちが必ず守ります。だから安心してください。」

アザトは昨夜ベッドの中で見せた雄の本能を、可愛い顔に完璧に隠しながらにっこりと笑った。

「真美様はここで美味しいものを食べて、好きなことをして笑っていてください。それだけで僕たちは信じられないくらい毎日幸せなんです。」

(ただ存在しているだけでイケメンたちを幸せにできるチート魔法ゲット・・・・!!)

私は宮殿から見える綺麗な景色を眺めながら、イケメンたちに囲まれて素晴らしい午後を過ごした。


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