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少年の肌
しおりを挟む「真美様、お召し物をお着替えください。」
一度部屋を出て行ったアザトが私の着替えを持って戻って来た。
そして彼の服装も変わっている。
夜の衣装だろうか。
先ほどの服よりも明らかに露出が多い。
太ももまでスリットが入った布を腰に巻き付け、上半身は腹部も腕も丸出しになっている。胸部だけを隠す小さな布地。羽織りは薄い材質で出来ていて、綺麗な褐色の肌が透けて見える。頭には同じく透けた材質でできているベールのようなものをかぶっていた。
ニッコリと微笑んだ彼と目が合う。
(う・・・美しい・・・・!!)
私は目のやり場に困って、思わず目を伏せた。
彼に導かれるままに、部屋の奥にあるプールのような大きさの内湯で身体を清める。
手伝うという彼の申し出をなんとか断って私は身体を洗い、アザトが持ってきてくれたバスローブのような形の服に着替えた。ツルツルと肌触りが気持ちいい。
替えの下着も何もないしどうせ脱ぐことになるんだし、とめくるめくベッドでの熱い夜を想像しながら、裸に服を羽織った。
「真美様・・・お美しい・・・」
彼がうっとりとろけるような視線で私を見るので、もしかして超絶美人に生まれ変わったのでは?と今更ハッとした。
アラベスク模様の美しい壁に取り付けられた、荘厳な金縁の鏡を見ると以前と全く変わらない地味でブスな顔が映っていて逆に驚いた。
(以前と寸分変わらぬブスなのに・・・なんでこんなお姫様扱い・・?!)
アザトに導かれるままにベッドに寝転ぶ。
(あぁ・・・こんな豪華なベッドで、この美少年と・・・私はようやく処女を捨てるのね・・・!!)
「失礼します。」
ベッドの上に、彼が乗ってきた。胸が躍る。
彼がつけている黄金の装飾品がジャラッ、っと小気味よい音をたてた。
彼は私にアピールするように、立ち膝で目の前にその身体を晒す。
「真美様・・・今夜、僕を選んでいただけて光栄です。」
彼が恍惚の表情で私を見下ろしながら、上着を脱ぐ。
褐色の美しい肌。彼は美しい肉体を惜しげもなく披露する。
「今夜あなたを何度でも、昇天させてみせましょう。」
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