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紫苑 【※R-18】(男性向け)

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今日もボクは、お菓子の世界を気ままに散歩している。
この世界は全てがお菓子で出来ていて、甘い香りが漂う中でストレスのない生活を送ることができる。

ボクは特別勉強もスポーツもできるわけじゃないけれど、そういったことはこの世界ではちっとも悲しいことじゃない。


今歩いているこの道は、チョコレートのバーでできている。
甘いナッツの香りと、凸凹した道を楽しみながら、空を見上げる。

今日も良い天気だ。


ピコン、と可愛い電子音をたてて、今日を楽しく過ごすための便りが届いた。

スマホの画面には、「紺藤station」の文字と、いつもの可愛いゆるキャラ猫がGOGOサインを出しているスタンプ。

今日はどんな一日になるだろう。
ふわふわの綿菓子で出来た雲を仰ぎながら、ボクは駅へと歩を進める。




指定された駅の前には大きな研究所が立っていた。
白衣を着た人物たちが、一斉に建物から出てくる。終業時間なのかな、と何となく納得した。
オレンジ色のマーブルチョコで出来た日が暮れかけていたから。


「お疲れ様でした~。」

建物の中に入ると、ゼリーのようにぷるんとした人間たちが挨拶をし合って足早に通り過ぎていく。
研究所の奥に紫色の光を放つ扉があった。

ここだ。


どうしてかはわからないけれど、ボクにははっきりとここだとわかる。

扉を開けるとそこは研究室で、あちこちにビーカーや試験管、何かを攪拌するような機械なんかが並んでいた。

無機質な部屋の中に、美少女を見つける。

眼鏡をかけた紫色の髪の少女が、スッと背筋を伸ばし顕微鏡に向かっていた。

髪はサラサラで、定規で線を引いたみたいに真っ直ぐに切りそろえられた前髪。
サイドの髪は、耳の下でこれまた定規で引いた線のようにまっすぐ揃っている。
白衣を着ているので、彼女の体型までははっきり見えないけれど、すらりとした印象の美少女だ。
視線は冷たく真実を見逃さないような鋭さがあって、顔にはあまり表情がない。

「あなたは、誰?」

囁くようなその声は消え入りそうなほど小さくて、声の印象も冷たい。
タイトスカートとヒールの間に見える彼女の脚は綺麗に伸びていて、白衣でほとんどのパーツが隠れているだけに妙に艶かしくボクの目に焼き付いた。


「君は、ここの研究者?」

冷静な彼女の切れ長の瞳に少し圧倒される。
眼鏡の奥には、何もかも見透かされそうな鋭い視線。


「そうだけど。あなたは?」

愛想も色も何もかも、無駄なものは削ぎ落としたような彼女の淡々とした声。


「ここで今日、君に出会う運命の男だよ。」


彼女は相変わらず乏しい表情のままで、静かに囁いた。

「私、運命なんて非科学的なもの、信じない。」

人間らしさを感じられない彼女の姿が、かえってボクの興味を煽る。


「君は何の研究をしているの?」


「遺伝子。」

彼女は顕微鏡を覗き込んだまま、そう答えた。


「ボクも遺伝子には興味があるんだ。」

ボクがこの場にいることを忘れてしまったかのように、彼女の視線は顕微鏡の中の世界に夢中だった。


「ボクの遺伝子に、興味はない?」

ピクリ、と彼女の耳が震えたのがわかる。


「あなたの、遺伝子?」


彼女がこちらへ視線を移す。
その目には相変わらず、ボクの期待するような色はなかった。


「そう。ボクの、遺伝子。君とボクの遺伝子が合体したらどうなるのかなって。」


信じられない口説き文句だけれど、ボクには自信があった。


なぜならこの世界は、そういう風に出来ているから。




「遺伝子には、興味あるわ。」

やっぱりそうだ。
彼女はボクの提案に、深い興味を示したようだった。



研究室のデスクは冷たい。
デスクも、丸い椅子も、無機質な黒一色。
ブラックチョコレートでできたその机に、彼女の身体を押し倒す。

彼女の名前は、紫苑シオン
遺伝子の研究者で、興味があるのは遺伝子についてだけだと色の無い声で言った。


白衣の下に手を入れる。
彼女はとても華奢で、胸の膨らみに手を当てると、ちょうど手のひらにおさまるくらいの大きさだった。

白衣の下に来ているブラウスを押し上げると、白いレースのブラジャーが現れる。
フロントホックを外すと、可愛いサイズの胸が露わになった。

彼女の表情は相変わらず、全く変わらない。
冷静で無表情な彼女の顔を、快楽で歪めてやりたい、という乱暴な感情が下半身を大きくした。

小ぶりな胸に大きな乳首がその存在を主張している。
ボクが乳首にかぶりつくように吸い付くと、彼女は細い身をよじって反応した。

「ん・・・・」

彼女の小さな喘ぎ声。

大ぶりな乳首は、ボクの口の中で固く腫れ上がり、性的快楽を感じているのだと伝える。


「可愛い乳首だね。すごいコリコリしてるよ。」

「ん・・・や・・・」


目を閉じて、快楽をやり過ごそうとしている彼女の眉間にはシワが寄っている。

ボクが彼女の表情を変化させているのだと思ったら、たまらない征服欲が突き上がってきた。


タイトスカートを捲し上げて、白い下着の上からクリトリスを指で探す。
下着の上からでもはっきりと分かるくらいに隆起したそれを、指の先で刺激すると、彼女はハッと身を震わせた。


大袈裟ではないけれど、彼女の反応一つ一つが可愛くボクの興奮を煽る。


細くて白い彼女の脚を眺めながら、下着を足先へとおろしていく。

秘部がボクの目の前に曝け出されると、恥ずかしいのか彼女は手のひらで秘部を隠すように覆った。


「恥ずかしい・・?」

「・・・あまり見ないで。」


彼女の手のひらを避けようと、手を掴むと、可愛い抵抗を見せる。


「ねぇ、ボクのを見てよ。」

ベルトを外して急いで下着を下ろすと、ボクは立ち上がったペニスを彼女の手に掴ませた。


「・・・すごいわ。」

彼女が興味津々と言った様子で、研究対象を観察するかのようにボクのペニスを触る。

確かめるように触れる彼女の指先に、先走りが溢れ出た。


「先端から、こんなに出てる・・・。」

指先で拭うように触れる彼女は、完全に研究者の顔つきをしていた。


「見たことないの?」


「・・・見たことはあるけど、触るのは初めて。」


ジロジロと見られるのは恥ずかしいけれど、すごいという言葉は自分のペニスを褒められている気がして悪くない。

「この奥に、ボクの遺伝子が詰まってるよ。」


根元の膨らみに手を誘導すると、彼女がゴクリと息を飲んだのがわかった。


「欲しいわ。あなたの遺伝子。」




パックリと開いた割れ目の中に、指をツッコミ奥へと進めると、彼女が細い腰をよじらせて反応を示す。


「はぁ・・・っ・・・」


緊張なのか、身を固くする彼女に、乱暴に突っ込んでしまいたいという欲情が湧き上がる。


それでもまだこの割れ目をじっくりと拝んでいたいという欲が勝ち、指で掻き出すように彼女の内部を堪能した。


愛液が次から次に溢れ出してくる。
淡々とした彼女が性的に興奮しているとはっきりわかって、ボクの下半身がさらにむくむく大きくなった。


「気持ちよさそうだね。」

耳元で意地悪を言うと、彼女が顔を背けながら、小さな声で答える。


「興奮している方が、成功率が上がるの。」

本当か嘘かわからないような言葉を淡々と言いながらも、彼女の耳は真っ赤に染まっていた。


冷静で無表情な研究者の紫苑。

彼女が白衣の下でいやらしく身体を興奮させている。


興奮した彼女の割れ目からピュピュッと何度も飛び出している愛液で、デスクはいつの間にか濡れていた。


「早く・・結合して・・・」

結合、という言葉のいやらしさと、彼女の懇願するような声に、ボクは一気に興奮してしまった。


ヌルヌルと愛液が溢れ出る彼女の割れ目に、ペニスをあてがう。
クリトリスを擦るように先端を揺らすと、彼女の腰がいやらしく揺れた。


「結合、するよ・・・」

穴の入り口にペニスの先端をあてがうと、あとは力がいらなかった。


吸い込まれるように、彼女の内側へ吸い込まれていく。
熱くて、ギチギチとボクを締め付ける、愛液に満たされた彼女の膣。
入り口が狭い彼女の秘部へペニスを埋め込むと、あまりの狭さに痛くないだろうかと彼女の顔を見た。
パクパクと彼女の唇がいやらしく緩んでいて、興奮がさらに加速する。

「あ~~・・・・」

あまりの快感に、ボクはペニスの感覚以外のことは全て頭から吹っ飛んでしまった。


ヌヌヌと奥まで吸い込まれる感覚。
ボクの腰はほとんど力を使っていないのに、彼女の最奥までペニスが進んでいった。

「ん・・・っ」

快感のためか、彼女が深く息を吐き出す。
明らかに痛みに対してではないとわかる、深いため息。
その艶かしさに、ボクは目を閉じて快感に耐えるしかなかった。

すぐに遺伝子を発射してしまえば、この快楽に満ちた結合は終わってしまう。


恥ずかしそうに隠していた彼女の秘部は露わになり、ボクのペニスをいやらしく飲み込んでいた。
いつの間にか、彼女の細くて白い脚は大きく開かれ、ボクのモノをさらに奥へと欲しているようだ。


いやらしい。


白衣にメガネ、彼女の知的な視線。
胸はいやらしくはだけ、突起が大きく快楽を露呈している。
脚は大きく淫らに開かれて、秘部をボクの前に曝け出す醜態。

知的な彼女のいやらしいギャップに、ボクは興奮してしまう。

彼女は大股を開いた状態で顔を手で隠したまま、ボクの腰の動きに合わせて声を上げた。


「ん・・・っ・・・ん・・ぅ・・・」


ゆっくりと味わおうと思っているのに、あまりの気持ちよさに腰が止まらない。


「あ~、紫苑、君の中・・・最高だよ・・・」


ボクの言葉に彼女の膣がキュウウっと締まった。

彼女がボクの言葉で、興奮している。


たまらない。


「そんなに締めたら・・・すぐ出ちゃうよ・・・」

快楽が根元から昇ってきて、情けない声になってしまう。


あぁ、気持ちイイ。
このまま結合部の奥深くへ、思い切り射精してしまいたい。


そんな欲望と同時に、この気持ちイイ蜜壺を長く味わっていたいという欲望の板挟みになる。


「ダメ・・・あ・・・」

彼女が切羽詰まった声を上げる。

いつも通り小さなささやき声だけれど、少し鼻にかかったような甘い声で、ボクはギャップにやられてしまった。


「あ・・紫苑・・可愛い・・・そんな声聞かされたら・・保たないよ・・・ッ」


熱く興奮しきった下半身から、思い切り射精感がこみ上げてきて、ボクは快楽を上手くやりすごせず観念したように彼女の奥深くへペニスを高速で突き立てる。


もう彼女の奥深くに射精することから逃れられそうにない。

我慢なんて、できるわけがない。


気持ちイイ結合に、ボクは我を失い無我夢中で腰を打ち付ける。

ヌルヌルな液体で満たされた彼女のヒダが、ボクのペニスに食い込むように刺激を与えて、頭が真っ白になった。


「奥に・・・っ」

彼女が、ボクのお尻に足をひっかけて離れられないように固定する。


そんなにボクの遺伝子が欲しいのか。

そう思ったらたまらない快感が一気にこみ上げた。



「気持ちイイ。おぉ・・・っ、うぉ・・・紫苑・・・・・ぅ・・イイ・・・・!」


ボクは獣のような声を上げながら、彼女の奥深くへ遺伝子の元を思い切りぶちまけた。

これ以上ないくらい、大量に何度も発射する。


「・・・・ッ!!!」


紫苑が声にならない声をあげて、キュウキュウと膣を締め付けた。
彼女も同時にイッたのだとわかり、ボクは激しい興奮の中に意識を置いてきてしまった。





♢♢♢♢



「大丈夫?」

全然心配していなさそうな声音で、紫苑は言った。
淡々と業務連絡をするかのような口調。

意識が飛んでいたらしい。
ボクはブラックチョコレートでできた研究室のデスクの上でのびていた。

「だ、大丈夫。君は?」

彼女はいつの間にか白衣姿に戻り、きちんとした研究者の顔をしている。


起き上がって、洋服を探す。
床に脱ぎ捨てた服を、彼女がデスクの上に置いてくれていた。


ふと、白衣の下から彼女の艶かしい脚が目に入って、先ほどの快楽が戻ってくる。


「紫苑、もう一度、いいかな?」

「・・・・!」


彼女が一瞬だけ、驚いたような顔を見せた。
耳が赤く染まっていく。


「後ろから注がれた方が、確率が上がるって聞いたわ。」

彼女がまた真偽のわからない説を口にする。
淡々とした、研究者の顔つきで。


「じゃあ、実験してみようか。」


ボクが彼女の方を見ると、彼女は無表情のままゆっくりと頷いた。


眼鏡の位置を直す仕草をしながら、コツコツとヒールでこちらへ歩いてくる彼女を、ボクは期待に下半身を膨らませながら見つめていた。


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