【※R-18】死神君１００人との恋

全員男

「逆ハーレムを作りたいんです。」

「テメェいい加減にしろよ・・・と言いたいところだが、まぁいい、許可する。」

私の言葉に一瞬ブチギレかけた暁あかつきは、目を閉じて何とか平常心を取り戻したようだ。
尊みことというフェロモン系イケメンの耳打ちにより、死神界のトップ暁あかつきは私の意のままに操れるようになった。

「蓮れん、お前が責任持ってナビしろよ。各方面に話は通しておく。」


♢♢♢


「自己紹介が遅れて悪い、俺は蓮れん。お前をあの世までナビゲートする死神だ。」

「蓮君・・・どこまでもついていきます・・・♡」

こんなイケメンとだったら、地獄へだって私は喜んで行くだろう。
担当の死神君が優しい人でよかった。

「本当に緊張感のない女だな・・・暁さんの許可はおりた。逆ハーレム？を作るミッションを遂行するため、お前を死神寮へ連れて行く。」

突然の「お前」呼び、自信家っぽい喋り方、ほんの少し俺様な印象があるけれど、情に厚い色男。
私担当の死神、蓮君。オレンジ色の髪がよく似合う、死神には見えない爽やかなイケメンだ。

私はすでに彼に夢中だった。

「これで私も恋が出来るのね・・・嬉しい。惨めな人生も少しは報われるかも・・・」

「生前どんなブスだろうが、死ねば関係ない。魂が全てだ。」

（うわそれ普通に傷つくわぁ・・蓮君って天然？もしかしてディスられてる・・・？！）

フォローのつもりだろうが、さすがに傷つく。


「俺にはお前がすごく綺麗な女に見える。」

「え・・・？！」

「な、何言わせるんだ・・っ。お前の自虐が聞くに耐えないせいだな。」

自分で言っておいて勝手に赤面している蓮の可愛さに、私は襲い掛かりたい気持ちを何とか抑える。


「恋をしたことがないからって、気にするな。死神で恋を経験したものはいない。」

「え・・？蓮君も・・・？」

「もちろんそうだ。この世界に女はいない。死神は全員男なんだ。」

（嘘っ？！勝ち確！！神様、死神様ありがとうございます・・・！！！）

死神界のど真ん中で、私は初めて心から神に感謝した。