【※R-18】僕のブチギレ彼氏が、可愛すぎて困ってます。

aika

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ブチギレ彼氏

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幼馴染のいくちゃんは、いつも怒っている。

「あ?みどり・・・お前って、ほんとめんどくせえな。」

「面倒くさいってなんだよ、郁ちゃんが先に言い出したことでしょう。」


彼に正論は通じない。
怒りのエネルギーが強すぎて制御できず、いつも感情優先で突っ走る。

「いちいち小言いうんじゃねぇよ。」

まるで彼の性格を表すようにツンツン尖っている髪先を、気だるそうに指でいじりながら暴言を吐く。
次の瞬間、彼は突然壁に向かってクッションを投げつけた。

イラつくとすぐ物を投げる癖は、子どもの頃から変わっていない。
それがわかっているから、投げたら壊れるような物は僕の部屋には置いていなかった。


「すぐイラつくのやめて、ちゃんと話そうよ。」

「マジでうぜえ。もう別れる!お前とは終わりだ!」

言うと同時に部屋を出ていく彼の背中を、引き止める術はなかった。
バン!と大きな音を立てて、扉が閉まる。

「ハァ~・・・またかよ・・もう・・・。」

これで何度目だろう。
気に入らないことがあるとすぐに「別れる!」宣言をする恋人に、僕は困り果てていた。

幼なじみから恋人同士になって、早2ヶ月。
俺の彼氏、永剛えいごう 郁斗いくとは、攻略不可能に思えるほど、気性が荒いツンデレ男だ。
いつも何かに苛立っているし、怒りの沸点がめちゃくちゃ低い。

口が悪くて素直じゃなくて取り扱いが難しいけれど、ベッドでは信じられないほど可愛い。
僕はそのギャップにすっかりやられてしまっていた。


「昨日の郁ちゃん、可愛かったなぁ・・・♡」

まだセックスまで到達できていないけれど、お互いのペニスを扱き合うだけで満足してしまうくらい、ベッドでの彼は可愛い。

突き放されれば突き放されるほど、冷たくされればされるほど、ベッドで彼のギャップに悶える。
僕は郁ちゃんの魅力にどっぷりハマってしまっていた。


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