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お仕置きされたい・・!
しおりを挟む兄の部屋に、二人きり。
リヒトの部屋は、いつも綺麗に片付いている。
ごちゃごちゃと物が乱雑に散らかっている、ライトの部屋とは大違いだ。
(さすがリヒト兄さん♡・・・きちんとしてるなぁ・・・)
お風呂でイカされて、すっかりのぼせてしまった身体を団扇で扇ぎながら、花奈はリヒトの部屋を見回した。
机の上に置いてある本に、ふと目を止める。
(世界の性玩具・・・?!清純派兄さんが読む本じゃないでしょ・・!?そういう趣味?!)
あの理性的な彼が、こんな卑猥な本を読んでいるかと思うと、背筋がゾクゾクする。
花奈はイケメンの性癖ならなんでも許せる!と本気で思っている自分が恐ろしかった。
清純派の兄が、お風呂で見せたいやらしく、意地悪な表情。
(あの綺麗な顔で、もっと虐めて欲しい・・・♡)
花奈は、兄の手で射精させられる快感の虜になってしまった。
「そろそろ寝ようか。」
リヒトは部屋に戻って来ると、間接照明に切り替えた。
オレンジ色の優しい灯りが、部屋を包む。
男子高校生二人で眠るには、少し小さなベッド。
パジャマ姿の彼が布団に潜り込んできた瞬間、いい香りが鼻を掠める。
それだけで、ライトは興奮してしまった。
お風呂での快感を思い出す。
兄の指使い、舌の動き。
彼が与えてくれる快楽への期待で、身体が火照る。
「ライトの初めてを、僕にくれない?」
「え・・?」
「誰よりも・・・ライトのこと愛してる。」
(初めて、じゃないんだけど・・・禁断の関係最高・・・♡)
「思い切り優しくするから、ね?いいでしょ?」
太ももにあたっている、兄のペニスは硬く勃ち上がっていた。
風呂場で見た彼の凶暴なモノを思い出して、身震いする。
(あの大きいペニスで、ぐちゃぐちゃにされたい・・・♡)
「うん・・・兄さん、優しくしてくれる・・・?」
可愛い弟を装いながら上目遣いで見上げると、彼は美しい顔で微笑んだ。
「あれぇ?おかしいなぁ。ライトのここ、随分柔らかいね。」
ライトを四つん這いにして、ジュプジュプと指を出し入れするリヒトが首を傾げる。
「ひぅっ・・・あ・・・・」
的確に気持ちのイイ部分をついてくる彼は、相当なテクニシャンだ。
「僕の指をあっさり咥え込んじゃったけど、どうして?」
「し・・・知らない・・・っ・・・」
(兄さんの声・・聞いてるだけでゾクゾクする・・♡たまらない・・♡)
兄の声がいつもとは明らかに違っていて、責め立てるようなその声に花奈は鼻息を荒くした。
もっと責めて欲しい。
整った顔立ちの兄に、お仕置きされたい願望がムクムクと膨らんでいく。
「おかしいね。ここ、誰にも触られたこと、ないんだよねぇ?」
リヒトは気付いている。
ライトのアナルがすでに、他人によって使い込まれていることに。
「あ・・あぁあっ・・・・!!」
彼の指がクイッと折り曲げられて、イイところに当たる。
「ひっ・・ひぃ・・・あ・・・」
「僕の可愛いライト♡エッチな声出しちゃって・・そんなにイイの?」
どんどん低くなっていく彼の声に、ぞわりと全身の毛が逆立つ。
聞いたことのない、ドスの効いた兄の声。嘲笑するような声色。
明らかに彼は、怒っている。
「お兄ちゃん、って呼んでごらん?ライト。」
穢れを知らぬ清純な美しさを纏った兄が、いやらしい表情を浮かべて舌なめずりしていた。
ライトは一瞬、我が目を疑う。
(ああ・・・♡兄さんの顔、最高にいやらしい・・・っ♡お仕置きされたい・・♡)
花奈はこれから起こる、禁断の情事に期待を膨らませながら、兄を見つめていた。
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