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♡『自慰行為』(SIDE 剛谷 猛)※R-18 消化器外科医

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~~~~登場人物~~~~

♡剛谷 猛(ごうたに たける)34歳

愛治医療センターの消化器外科医。
道原整形外科・内科の有明は医学部同期で、長年の片思いの相手。
がっしりとした190センチの大きな体。
背中が広く、胸板が厚い。筋肉質の体格に恵まれた大男。
男気に溢れ、面倒見が良い。
見た目のまま、同期からはゴリラ、と呼ばれている。周りから頼りにされている愛されキャラ。


♡蘭 汰一(あららぎ たいち) 22歳

看護師になったばかり。
黒髪にオレンジ色のインナーカラーがトレードマーク。
元気だけが取り柄。どこにいてもテンションが高く、やかましい。
情熱は誰にも負けない。
あっけらかんとしていて、めげないタフな精神の持ち主。
空気を読むのが苦手。剛谷に一目惚れして猛アタックする


♡湊 京(みなと けい) 41歳

愛治医療センターの優秀な心臓外科医。
肩まで伸ばしたロン毛。青光りする黒髪。
医者とは思えないチャラチャラした軽い雰囲気。いい加減で荒っぽい喋り方。
人を小馬鹿にした話し方をするが、愛があるので憎めない愛されキャラ。
剛谷の研修医時代の指導医。


♡有明 総司(ありあけ そうし) 34歳 内科医

道原整形外科・内科の内科医。
元は、愛治医療センターで勤務していた。
サラサラのマッシュルームヘア。色素の薄い茶髪。クォーター。
童顔で30代には見えない優男。いつもニコニコしている。
剛谷が長年片思いしていた相手。



~~~~~~~~~~~



「・・・イけない・・・ごめん、汰一。」

恋人の奥深くにペニスを突っ込みながら、何度ピストンを繰り返しても絶頂に達することができない。
俺は情けない気持ちで、恋人に性行為の終わりを告げる。

「・・・ッ、大丈夫です。すみません、俺ばっかり・・気持ち良くなってしまって・・・」

汰一がどう見ても空元気というテンションで声を上げ、次の瞬間申し訳なさそうに苦笑した。

恋人の蘭 汰一あららぎ たいち
付き合いたての可愛い恋人と、3回目のセックス。
挿入して何分経っても俺は射精に至らなかった。

とりあえず彼を3回もイかせることが出来たことに安堵しながら、俺はペニスを彼の中からズルリと引き抜く。

彼との行為に興奮しないわけじゃない。

 汰一はとても可愛い。
一生懸命俺を気持ちよくしようと努力してくれる健気さにグッとくる。
彼を気持ちよくさせたいと心から思うし、彼の中に思い切り射精したいと思っている。
ペニスだって萎えるどころか、ずっと硬度を保ったままだ。
それなのに。

俺は元々遅漏気味で、持続力はある方だった。
自慰行為でもなかなか射精に至らなくて、疲れててそのまま眠ってしまうことがよくある。

それに加えてーーー

以前湊先生に促されて射精した時の興奮が、今でもずっと忘れられずにいた。


研修医時代。
湊先生に前立腺をいじられて、射精した時の狂おしいほどの快楽。
彼の綺麗な指が俺のアナルに深く差し込まれて、気持ちがイイ部分を執拗に攻められたあの日の興奮。

それからずっと俺の中で湊先生は特別気になる存在として、心の一部分を占めている。


俺は消化器外科医になり、心臓外科医の湊先生とは違う道を進んだ。
それでも指導医と研修医としての関係はいまだに続いている。

ランチタイムは心臓外科の控え室に行き、湊先生と彼の後輩樽馬先生たちと雑談しながら昼飯を食う。

何事もなかったように過ごしているけれど、俺は彼に射精させられた時の快感が忘れられない。
彼の顔を見るたびにあの興奮が蘇る。
湊先生に弄られて射精したい。叶うはずもない欲求が、俺の中で何年も燻っていた。


一人ベッドに入る夜は、いつも湊先生のことを考えている。
彼の指が前立腺にあたる感覚。
下半身が燃えるように熱くて、射精すること以外何も考えられなかった。
射精したくてたまらない。そのためならなんでもすると思うほどに、あの瞬間俺は快楽に狂っていた。
四つん這いで尻を彼の前に突き出して、獣のような声を上げて射精した。


「ん・・・・ッ」

あの夜のことを思い出しながら、自慰行為に耽る。
ペニスだけの刺激ではイけない身体になってしまった。

ベッドの上、一人四つん這いになる。
この姿勢になるだけで、彼の指に与えられた刺激が蘇ってきて興奮する。
俺は自分の指を口に咥えて唾液で濡らすと、高く突き上げた尻の中心を探った。

穴の周りをマッサージするように指で揉む。
そのまま指をヌルっとアナルに挿入していく。

「ふ・・・ぅ・・ッ・・・」

自分のアナルに指を入れ気持ちの良いポイントを探る。
アナルを使った自慰行為。

湊先生にマッサージされて射精した快感が忘れられずに、何度かアナルオナニーを試した。
その度に後ろめたい気持ちがあったし、自分の指だけでは結局射精には至らなかった。

汰一は初めてできた恋人だ。
俺はこの歳まで童貞で、汰一が初めての恋人だった。

彼と付き合うまでは、有明という同期にずっと片思いをしていたから、恋愛経験は乏しい。
汰一とのセックスで射精できなかったのは流石にショックで、俺は彼との性生活のために自分の体を開発しようと実行に移すことにした。

ヌルヌルと指を出し入れする。
自分で指を突っ込むのは、体勢がキツイ。
キュウキュウと自分の穴の締め付けを感じながら、ゆっくり指を抜き差しした。

「湊・・・先生・・・ッ」

彼に弄ばれた時のことを思い出す。
お尻の奥深くがたまらなく気持ち良くて、すぐに射精してしまった。
いてもたってもいられないような快感が、お尻の奥からペニスに直接伝わって、耐えられずに静液を飛び散らせてしまった。
もっと太いもので刺激されたら、どうなってしまうんだろう。

ーーー湊先生の・・・ペニスで・・・

妄想が膨らむ。

白衣の下、興奮して勃ち上がったペニスを取り出す。
挑発するような彼の瞳。
口元は俺を嘲笑し、見下すような笑みを浮かべている。

トントントン、
アナルに出し入れする指の動きが早くなる。

ーーーあぁ・・。届きそうで届かない。もどかしい。

クチュクチュと卑猥な音を立てながら、尻を窄めて気持ち良いところへ指をググッと進める。

自分ではうまく届かない。角度が悪いのか、腕も首も、あちこち痛む。

「あぁ・・・っ、イきたい・・・・ッ、湊・・・センセ・・・」

脚を大きく広げて、より深くへ指を伸ばす。
パチュパチュと尻に手が当たる音が、抜き差しの激しさを強調する。


シーツにペニスの先を擦り付けると、快感が急激に上ってきた。

「あ~~ッ、気持ちイイ・・・・湊・・・先生・・・ぃ・・・」

彼の名前を呼ぶと、お尻の奥深くがキュウっと締まった。


あの夜のように、我を忘れ獣のような声を上げながら、快楽に狂ってしまいたい。

喉の奥が、ヒィ、と鳴る。
穴の奥深くに、彼のペニスがねじ込まれ、パンパンと肌のぶつかり合う音がなる。

妄想が止まらない。
湊先生に、奥深くまで突っ込まれ、彼のペニスでイかされる、卑猥な妄想。

「あ~~~、あ~~~、湊・・せんせ・・・ぇ・・・イかせて・・・っ」

彼のペニスが、俺の中で一段と太くなり、大きく脈打つ。
耳元に感じる、苦しそうな彼の声。
うぅ!!と、男らしい声を上げて、俺の中に彼の精液が発射される。

彼の射精する時の顔。
何度も下半身をビクビク震わせながら、発射される彼の濃い精液。


「イク~~~ぅ、お尻で・・・イッちゃう・・・イク~~~!!ああ~~イイ・・・ッイイッ・・・!!気持ちイイ~~~!!!うううっ!!!!」

気持ち良すぎて声が止まらない。
叫声に近い甲高い声を上げながら、ペニスの先端をシーツに擦り付けたまま射精した。

ズルリとアナルから指を引き抜くと、その快感でまたペニスから精液がびゅっと飛び出す。
俺はあの夜、アナルを刺激されて射精する快感に取り憑かれてしまったのかもしれない。

自分の中に溢れるこの激しい欲求を抑え込むなんてことは、到底できそうになかった。






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