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第2話 『エッチなお稽古』
しおりを挟む「ほら、ここがイイんだろう・・・?真白はほんとここ弱いよね・・・」
(エロイエロイエロイ・・・・!!しかも俺の名前・・・!)
真白は自分の部屋のベッドの上で、彼を家にあげたことを心底後悔していた。
稽古をつけてもらうはずが、役の名前じゃなく真白の名前を耳元で囁く暁。
彼の目は完全にエロさ全開、雄の目をしている。
耳にハァ、と吐息をかけられ、ピクリと身体が震えた。
彼は吐息だけでエロさを演出できる男なのだ。
暁リョウは事務所の先輩声優。
低くて奥行きのある男の色気たっぷりの声で、女性たちに大人気のイケメン。
(そんな人がなんで・・俺にセクシーボイスの無駄遣いしてんの・・・?!)
あっさりベッドに押し倒された不甲斐ない自分への後悔と、上に乗って舌舐めずりする先輩をどのように避けようかという難問で、真白の頭はいっぱいだった。
ボーイズラブCDの演技練習という名目で、酔った暁を家に入れたのが運の尽きだ。
お酒に弱い彼は、酔うとすぐにエロボイスを暴走させる癖がある。
「真白・・・力抜いて・・?」
「ちょ・・っと・・・先輩、そこ・・・乳首だから・・・ぁ・・」
女性ファンの気持ちがよくわかる。
男の自分が聞いても下半身に響いてくる暁のいやらしい声。真白は反応してしまいそうになるのをなんとか抑えようと必死で抵抗した。
「あ・・そこぉ・・・・ぁ・・ッ」
服の上から遠慮なく乳首を探り当てようと触れてくる暁の指先が、ツン、と先っぽに触れて、真白の口から甘い声が漏れた。
「ここ?すごい・・・ピクピクしてるね・・気持ちイイ?」
指先で乳首を転がしながら、首筋に唇を這わす。
(ヤバイって・・・!!これ以上は・・・・!!)
ぴくん、と反応した真白の下半身は、熱を持って立ち上がっていた。
(暁先輩相手に・・・こんな・・・・)
先輩相手に興奮してしまっている自分の下半身に、真白は半泣きになりながら抵抗を続ける。
「ダメ・・・っ、ちょっ・・・先輩ぃ・・・」
「こっちも触って欲しい?」
(この人、本当に酔ってるんだよな・・・?!)
乳首をいじっていた彼の手が、真白の下半身の膨らみへと伸ばされて、ツゥッと触れた瞬間、身体がビクンと大きく仰け反った。
「あ・・・!!ダメ・・・・!!!」
(ヤバイ・・・!!)
「そうそう、その声、出来るじゃん、真白・・・」
(え・・?え・・・?!)
「暁先輩・・・!?」
彼は一言そう言い残すと、真白の上に乗ったまま爆睡していた。
先ほどまでエロボイスに責められていた耳元に、スゥスゥ、と気持ち良さそうな寝息が聞こえてくる。
「ちょっと・・・先輩・・・なんだよ、それ・・・」
完全に反応してしまっている下半身を持て余しながら、真白は寝落ちした先輩を恨めしそうに見つめていた。
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