50 / 55
『恋人』(SIDE 泰莉)
しおりを挟む
快楽に耽る雫さんの姿があまりに官能的で、俺は一瞬で骨抜きにされてしまった。
物腰が柔らかく落ち着いた普段の彼と、ベッドで俺を求める彼とのギャップ。
エロイこととは無縁に見える、欲のなさそうな優男。
清純派とでも言おうか、中性的な顔立ちとサラサラの黒髪、細い腰、透き通るような白肌。
その彼が、俺の下で身を捩りながら快楽に翻弄される様は、どう言葉で表現したら良いかわからないほどエロかった。
「泰莉君、目玉焼き焼けたよ。」
(俺の嫁・・・・最高かよ・・・っ)
思わずそんな感想が頭に浮かぶ。
俺のロンTを着てキッチンで朝食を作る雫さんは、最高に可愛い。
フライパンを持ってこちらへやって来た彼が、目玉焼きを俺の皿に乗せた。
「ちょっと形崩れちゃった、ごめんね。」
「雫さんが作ってくれるものは、なんでも最高に美味い。」
カッと赤く頬を染めた彼を見て、たまらず引き寄せて口付ける。
以前の俺は、恋人に「尽くす」ことしか知らなかった。
俺のために朝食を作ってくれる雫さんの優しさが、嬉しくてつい浮かれてしまう。
まさに新婚初夜を迎えた夫の気分だ。
こんなに幸せな朝が来るなんて、人生は本当にわからない。
「雫さん、今日は帰り何時頃になりそ?」
「教員会議があるから・・多分、20時は過ぎちゃうかな。」
「迎えに行く。」
「え?」
「俺、今日夕方には上がれっから。車で迎えに行く。」
(ガキかよ・・・俺は・・)
1分1秒でも早く会いたい。
自分のどハマりぶりに若干引きながらも、抑えられない気持ちがあった。
物腰が柔らかく落ち着いた普段の彼と、ベッドで俺を求める彼とのギャップ。
エロイこととは無縁に見える、欲のなさそうな優男。
清純派とでも言おうか、中性的な顔立ちとサラサラの黒髪、細い腰、透き通るような白肌。
その彼が、俺の下で身を捩りながら快楽に翻弄される様は、どう言葉で表現したら良いかわからないほどエロかった。
「泰莉君、目玉焼き焼けたよ。」
(俺の嫁・・・・最高かよ・・・っ)
思わずそんな感想が頭に浮かぶ。
俺のロンTを着てキッチンで朝食を作る雫さんは、最高に可愛い。
フライパンを持ってこちらへやって来た彼が、目玉焼きを俺の皿に乗せた。
「ちょっと形崩れちゃった、ごめんね。」
「雫さんが作ってくれるものは、なんでも最高に美味い。」
カッと赤く頬を染めた彼を見て、たまらず引き寄せて口付ける。
以前の俺は、恋人に「尽くす」ことしか知らなかった。
俺のために朝食を作ってくれる雫さんの優しさが、嬉しくてつい浮かれてしまう。
まさに新婚初夜を迎えた夫の気分だ。
こんなに幸せな朝が来るなんて、人生は本当にわからない。
「雫さん、今日は帰り何時頃になりそ?」
「教員会議があるから・・多分、20時は過ぎちゃうかな。」
「迎えに行く。」
「え?」
「俺、今日夕方には上がれっから。車で迎えに行く。」
(ガキかよ・・・俺は・・)
1分1秒でも早く会いたい。
自分のどハマりぶりに若干引きながらも、抑えられない気持ちがあった。
41
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説





【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。


塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる