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『幸せな朝』(SIDE 雫)
しおりを挟む「雫さんとこうしてると、すげぇ安心する。」
翌朝、同じベッドで目覚めた俺たちは、裸のまま幸せの余韻に浸る。
お互い離れがたくて、なかなかベッドから出られなかった。
泰莉くんの肌が、気持ちいい。
あたたかくて、良い香りがして、とても安心する。
「昨夜は・・すごくヨかった。雫さん、身体辛くねぇ?」
背後から俺を抱きしめた泰莉君が、首筋にキスしながら呟く。
寝起きでちょっと掠れている、彼の声。
俺の身体を気遣ってくれる彼の優しさが、胸にじんと沁みた。
くすぐったいのと気持ち良いのが入り混じって、ドキドキする。
「大丈夫だよ。俺も・・・すごく・・良かったです、」
泰莉君に全てを曝け出して、快楽に溺れた夜。
こんなに幸せな朝を迎えるのは、初めてだ。
「なぁ、毎晩一緒にここで寝ねぇ?」
彼に下腹部を触られただけで、下半身が甘く疼いて息があがる。
発情期みたいな自分が、少し恥ずかしい。
「毎晩・・・・?」
毎晩あんなことを・・?なんて一人で変な想像をして赤面する。
「あ、、毎晩シようって意味じゃねぇよ?」
俺の赤面に気付いた彼が、揶揄うように苦笑した。
毎晩求められたら、幸せすぎて死んじゃうかも、、なんて、そっと心の中で思う。
「俺も・・・泰莉君と一緒に寝たい。」
「お互い仕事が立て込んでたり遅くなる時以外・・・ってことでどうすか?」
「うん、いいよ。」
俺の一言一言に、彼が喜んでくれるのがわかる。
二人だけの約束が増えていくのが、とても嬉しい。
泰莉くんの手のひらが、肌の上を滑る。
それだけで、幸せすぎて涙が溢れた。
泰莉くんが俺の隣にいる。
ただそれだけで、俺は生まれて来て良かったって・・心からそう思えたんだ。
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