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『乱暴にして』
しおりを挟むスポーツイベントから帰宅した耀亮と私は、晩御飯の時間までそれぞれ自室で休もうと階段を上っていた。
「大和さんって・・繭の前だとあんな風に笑うんだな。なんか意外だった。」
「や・・やっぱり見られてた・・?」
私のほっぺを摘みながら、甘い言葉を吐いた大和。
側から見たらさぞかしラブラブに見えただろう。
今日の彼は、妻の私でさえ初めて見るような甘い表情をしていた。
夫とイチャイチャしている場面を、他の夫に目撃されるのは少し恥ずかしい。
「お前に・・・浮気されたような気分だった。」
「え・・・?!」
夫の意外な言葉に、驚く。
「大和さんの前で自分がどんな顔してたか、全然自覚ねぇだろ?」
(どんな顔してたんだろ・・・私・・・・)
「大和さんのことは家族としてもちろん好きだし、アスリートとして尊敬もしてる。けど・・・すげぇ妬けた。」
「耀亮君・・・?」
「馬鹿みてぇだけど・・俺のもんに触るなって、マジでムカついた。大和さんだってお前の夫なんだから当然のことなのに、、俺は・・頭では理解してるつもりでも、身体が全然追いつかねぇ。」
ぎりっと手首を強い力で掴まれ、壁に追いやられる。
(痛いっ・・・けど、イイ・・・・っ!!!怒りに任せて壁ドンしちゃう耀亮君・・・眩しすぎる・・・♡)
夫がカッコ良すぎて、直視できない。
「お前は俺のもんだって・・めちゃくちゃに抱いて、身体でわからせてやりたい。」
低く押し殺したような彼の声がセクシーで、身体がゾクリと震える。
彼は私の首筋に、噛み付くように歯を立てた。
「抱くけど、良いよな?」
有無を言わさず自室に私を引き摺り込むと、ベッドに押し倒す。
(はい・・・♡好きなだけ乱暴にしてください・・・♡)
本能むき出しの瞳で見下ろす夫に、私はうっとりと見惚れてしまった。
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