【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

『甘々』

「繭まゆ、最近いつもボーッとしてる。恋でもしてるの？」

普段口数の少ない比奈多ひなたが突然そんなことを言い出したので、リビングにいた夫全員がこちらに注目する。

「比奈多さん、私・・ボーッとしてます？」

「してる。変だよ。なんか隠し事してるでしょ？」

（す・・・鋭い・・・・！）

彼の鋭さにギクリとしながらも、想定外の質問に上手い言い訳が見つからない。
私は最近、志方しかた 凌りょうという男のことで、頭がいっぱいなのだ。

「女性は色々と大変なのだよ。比奈多君。」

スバルさんが的外れのフォローを入れるも、比奈多は納得しなかった。

「そんなんじゃない。今夜ベッドで問い詰めるから、別にいいけど。」

（ベッドで問い詰める・・・・？！比奈多さん、大胆・・・ッ♡）

「ベッドで問い詰めるって何だよ・・・っ・・・」

「比奈多さんかっけ～！！俺も繭たんをベッドで虐めて朝まで鳴かせたい・・・！！」

話を聞いていた泉が赤面し、樹が興奮して立ち上がる。

「樹、お前は黙ってろ・・・・！！」

ベッドで問い詰めるという言葉の威力に、その場にいた夫たちは顔を見合わせ複雑な表情を浮かべていた。



「俺以外に繭が夢中になってるの・・・なんか面白くない。」

「比奈多さんにだって、いつも夢中ですよ・・・？」

「繭が俺のことしか考えられなくなるように、気持ちイイこといっぱいしてあげなきゃね？」

最近の比奈多はとても積極的で、以前のように冷めた態度を取ることは無くなった。


「繭・・・俺のペニス、好き？」

一番奥まで到達したところで、彼は私を抱きしめ甘く囁く。

「えっ・・・？あ・・・・比奈多さ・・・んっ・・・・」

「何番目に好きなの・・？ねぇ、繭・・・っ」

彼を他の夫たちと比べたことはない。
みんな一番大好きで、一番大切な私の夫なのだ。

スバルさんの家に迎えに行ったあの夜以来、彼は感情をオープンにしてくれるようになった。
嫉妬や独占欲も、包み隠さず私に見せてくれる。

日常会話もかなり増えたし、最中も事後も常に私に興味を持ってくれている。

「もう一回シてもいい・・？」

２回目のセックスの後、横たわり私の髪を優しく撫でていた彼が、また男の顔になる。
いつもポーカーフェイスの彼が、わかりやすく欲望を見せる瞬間。

「繭にもっと・・・俺のこと好きって言わせたい。」

「比奈多さん・・・大好きです♡」

「俺は繭のこと・・・出会った時よりずっと、毎日もっと好きになってる。」

（比奈多さん・・・・♡今夜はいつにも増して甘々だなぁ・・・♡）

夫たちとの関係は、時間を重ねるごとに変わっていく。
こんなふうに良い変化ならいつでも大歓迎だ。

甘く優しいキスをくれる夫に、私は思い切り抱きついた。