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『自然妊娠』

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まゆたん、お願い!・・・俺を受精させて?!」

最年少の夫、いつきの上目遣いに、私はくらりとめまいを覚えた。
あまりの可愛さに、彼がキラキラ輝いて見える。

祈るように両手を組んで、眉毛を下げて懇願する彼が、さらにグイと私に迫った。

「繭たんの誕生日に、受精したいって思って、俺・・・準備してきたから!!」

野球チームを作れるくらいたくさん子どもを産むのが彼の夢だということは、以前から知っていた。


「準備って・・?」

「俺、どうしても自然に妊娠したくて、慶斗けいとさんに相談して・・・やり方聞いて準備したんだ!」

全然内容が飲み込めない。
私が困っていると、ノックの音が聞こえ、慶斗が部屋に入ってきた。

「樹の説明じゃわからないと思うから、俺が説明するよ。」

慶斗の説明を聞いて、私は息を飲んだ。

通常であれば、行為が終わった後に医者である慶斗が私の体内から夫の精液を抽出して、夫の体内へ戻すという処置がなされる。
樹のいう「自然妊娠」とは、医師の力を借りず、夫婦で協力して精液を取り出し、私が夫の身体に戻すということらしい。

元々男性が妊娠するのは、自然じゃない。
けれど、夫婦だけの行為で妊娠したいと願う樹の気持ちを、ないがしろには出来なかった。

「私が戻すって・・・慶斗さんがやってくれるみたいに・・ですか?」

「あれは医療行為だから、医師免許がないと出来ないんだ。」

細いチューブを夫の体内へ挿し込み、注入するのは何度も見た。
いかにも医療行為という感じで、見ているだけの私でさえ未だに慣れずソワソワする。

「あくまで夫婦の性行為の一環として、こういうおもちゃを使って、受精させることになるね。」

慶斗が手にしているいわゆるペニバンを目にして、私は一瞬にして意味を理解し赤面した。
男性の体内に挿れることを考慮してか、ペニスを模した細身のおもちゃの中に精液が注入できるようになっている。

「ここに精液を入れて、これを樹の体内に挿入して、このボタンを押すと射精できるって仕組みだね。」

淡々と説明し終えると、「じゃあ頑張ってね。」と一言残し、慶斗は去っていった。


♢♢♢



「繭たん~っ・・・気持ちいぃ・・・もう出ちゃうぅ・・・ッ・イクイクッ・・・・うぅぅ!!!」

樹が何度も私の中で射精する。
今後の展開が頭にちらついて、私はあまり行為に集中できなかった。

「繭たん・・気持ちくない?・・もっと繭たんを気持ちよくしたい・・・っ」

私を感じさせようと、樹はペニスを挿入したまま乳首を舌で刺激する。
必死な彼が、とても可愛い。

「気持ちいいよ、樹君、・・・そこ・・もっとシて・・・・?」

乳首を甘噛みしたり舐め回したりする彼の顔を見て、興奮が煽られる。
ペニスを一度も引き抜くことなく何度も射精を繰り返す彼の若さに、私は何度も絶頂を味わされた。


「えっと・・・本当に挿れて大丈夫・・・?」

夫の体内に何かを挿入する行為は、桜雅おうが真琴まことと経験したことがある。
エネマ○ラで予期せぬ妊娠をさせてしまった経験から、この方法での妊娠が可能なのは理解できた。

自分の下半身に装着したペニスのようなモノを見て、私はごくりと息をのむ。

「大丈夫!繭たんに挿れてもらえるように・・・いっぱいほぐして慣らしたから・・・っ」

形勢逆転。
私の下で脚を広げ、両手で秘部を大きく開いて見せている樹の姿が、刺激的すぎる。

「い・・・挿れるよ・・・?」

「う~~っ・・・あ・・・・」

「苦しくない・・・?大丈夫?樹君・・・?」

一番奥まで入ったところで、彼がぎゅっと私の身体に抱きついた。
苦しいのかと心配になり、すぐにボタンを押そうとした私の手を彼はグッと掴んだ。

「繭たんので気持ちよくなりたい・・・お願い・・っ」

(これ・・私のじゃないけど・・・なんか背徳感がすごくて興奮しちゃう・・・・!!!!)


樹の可愛い上目遣いに、私は完全に興奮してしまった。
夫たちがしてくれるように、腰をゆっくりと前後に動かす。

「んんっ・・・そこ・・・ぉ・・・気持ち・・・」

腰をゆっくり往復させているうちに、彼の反応を見てイイところがわかってきた。
ハァハァ、と興奮で息が上がってしまう。

(男の人って・・こんな気持ちで出し入れしてるのかなぁ・・・なんか興奮してやばい・・・!!)

彼の気持ちイイところに擦り付けたくて、腰の動きが早くなる。


「あっ・・繭たん・・っ・・・イッちゃいそぉ・・・・一緒に・・・俺の中に・・・射精してぇ・・!!」

樹の切羽詰まった声に、身体がかぁぁっと一気に熱くなった。

「イクッ・・・イクゥ・・・・中に・・・出してっ・・・あああっ!!!!」

彼のペニスからビュクビュクと熱い液体が飛び出したと同時に、私はボタンを押し彼の内部に精液を注入する。


(これ・・・なんだか癖になっちゃうかも・・・・・っ)

私は彼と同時に絶頂に達したような気持ちになり、初めて感じる興奮を味わっていた。


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