【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

『予期せぬ妊娠』

「嘘だろ・・・おいおい、マジかよ・・・・？！」


男性用の妊娠検査薬なんて、初めて見た。

（いや、女性用も見たことないけど・・・・）


数ヶ月前の自分には、まるで関係なかった世界に、今の私は居る。


夫の桜雅おうがが手に握りしめている、スティック状の妊娠検査薬には、「陽性」の反応がくっきりと刻み込まれていた。





「妊娠、しているみたいだね。」

念の為もう一つ妊娠検査薬を使ってみたけれど、同じ結果だった。
慶斗けいとは、いつもと変わらない落ち着いた様子で、桜雅にそう告げる。

当の本人は信じられないといった様子で、放心していた。


「俺は処置してないけど、心当たりある？精液が体内に入るようなことがあった？」


「「あ・・・」」

私と桜雅は、顔を見合わせて同時に声を上げた。


頭の中で、あの熱い夜の出来事を回想する。



♢♢♢




「なぁ、こっちもいじってくんねぇ？繭まゆちゃんに、気持ち良くして欲しいんだけど。」

性生活に貪欲どんよくな桜雅おうがは、後ろをいじられてイクという高度な性技が好きらしい。
彼のアナルは信じられないほどに美しく、私を誘うようにひくついていた。

夫たちにもそれぞれ色々な性癖があるけれど、初めてのことにドキドキする。

ペロリ、と舐め上げると、彼が甘い声を上げた。


「あ・・すげぇ・・繭、気持ちイイ・・・」

低くて特徴的な彼の声が、甘く響く。


「これ挿れてくれ。何回でも繭のこと気持ち良くしてやれるから。」


（これって・・・エネマ◯ラ・・・？！）

特徴的な形状が、彼のアナルに吸い込まれるように入り込んでいった。



「これこれ・・・ヤベぇわ・・もうビンビンになってる・・・繭ちゃん、触ってみ？」

「すごい・・・っ」


彼のペニスは、痛そうなほどパンパンに膨らんでいる。


「これ挿れてやるから、お尻こっち向けて。」

自分のペニスを握らせ、切羽詰まった声で指示する彼に、興奮が高まるのを抑えられない。



「うっ・・あ・・キツ・・・繭ちゃん、キツすぎ・・・いろんな男に串刺しにされてんのに、全然・・・ゆるくなんねぇな・・・ぁ」

桜雅は直接的な言葉で煽あおってくるので、私はいつも興奮して彼を求めてしまう。


（桜雅君ってモテモテだっただろうなぁ・・・まぁうちの夫は全員モテるに違いないけど・・・・）


「繭ちゃん、今他の男のこと考えてただろ？顔見りゃわかるわ。俺のベッドで他の夫のことなんて、考えんなよ？」


激しく何度も愛し合う。
彼のセックスはいつも激しくて、一度で終わった試しがない。

「あ～、いいわ、繭の中・・・たまんねぇ・・・何回でも出せそう・・・」



♢♢♢



（あの夜の桜雅君・・激しかったなぁ・・・・♡）

思い切り回想に浸ってしまった。
慶斗が、私と桜雅を交互に見つめる。


「へぇ、エネマ◯ラね。」

彼は興味深いという顔で、頷いた。


「体液が付着したものを体内に入れたから妊娠したんだな。俺たちは特殊な薬を飲んでいるから、少量でも妊娠に至るんだよ。俺もまさかここまでとは思っていなかったけど・・・驚いたな。」



「うっ・・・・」

桜雅は突然顔を真っ青にして、口に手を当て慌ててトイレに駆け込んだ。



「つわりだな。明日、病院に付き添うよ。」

「・・・私も、行きます。」



最近桜雅の胃腸の調子が悪かったのは、これが原因だったのかと納得する。


予期せぬ妊娠に、私は戸惑っていた。

桜雅は今すぐ妊娠したいとは、望んでいなかったはずだ。
以前、私にそう話してくれていた。

仕事で挑戦したいことや、現在進行中のこともある。
落ち着いて自分自身が納得するまでは、妊娠は避けたい。

そう言っていた。


男性として、妊娠するということ自体に、抵抗があるのかもしれない。
彼の言葉を聞いて、私はそんな印象を持ったのだ。


夫なのだから妊娠しても何の問題もないのだけれど、私は彼の気持ちが気になって仕方なかった。