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『大人の関係』(SIDE 王賀 努)※R-18 (大学教授X大学教授)
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~~~~登場人物~~~~
♢王賀 努(おうが つとむ) 45歳
屋敷、亜弥の同級生。
アメリカで遺伝子工学の研究をしており、大学教授として活躍中。
帰国したばかり。学生時代から、屋敷に憎まれ口を叩き、からかうのが好き。
前髪が重ためのカーキグレージュの髪色。丸メガネ。190センチ近くある長身。
体格に恵まれており、細身だが骨がしっかりしている男らしい肉体の持ち主。
コーヒーばかり飲んでいる。
♢屋敷 比呂久(やしき ひろひさ) 文学部教授 45歳
有名な大学教授で、何冊も本を出版している。
出版社の女性担当者から言い寄られるほどのイケオジ。
細身の長身。フェロモン漂う大人の男。垂れ目、茶髪で緩やかなウエーブがかかった髪。
研究以外のほとんどのことには興味がない。大学院で助手をしている南川梓と恋人同士だったが、自分の浮気が原因で振られる。
~~~~~~~~~~~
屋敷のことは学生時代から嫌なやつだと思っていた。
理系の俺は、文系の屋敷と思考が合わない。
アメリカで働いていた頃、世の中のほとんどのことは理系が発展させてきたのだと豪語している同僚がいたが、そこまでとは言わなくても文系のやつが考えることは理解できないし理解したくもないくらいには思っていた。
アメリカの生活は色々と刺激があって充実していたけれど、どうしてもやりたかった仕事を成し遂げた後、俺は燃え尽きてしまったようにやる気を失っていた。
休日にふと入った古本屋で、屋敷が好きだと言っていた本が目に飛び込んできた。
嫌いなやつが話した言葉はどうしてこうも胸に残っているんだろう。
もう20年以上前の話だ。
学生時代、彼が好きだと言っていた本。
初版本がその店にあって、たまたま手にした。その瞬間、あぁ日本に帰ろう、とそう思った。
久々に再会した屋敷は、あの頃と同じ。ほとんど何も変わっていなかった。
歳をとって幾分か大人の色気を身につけたようだが、それだけ。
相変わらず俺に対しての態度が悪い。
日本に戻り地元の街に部屋を借りた。
高台にあるマンション。そのあたり一体の街並みがレトロな雰囲気を残したエリアで、気に入っていた。
隣に屋敷が住んでいると知った時はまさかと思ったけれど、このタイミングでこの土地へ戻ってきたことにはやはり意味があったのだと納得する。
屋敷の部屋でワインを飲んでいたら、お互い酔って変な雰囲気になった。
というのは言い訳で、酒に強い俺は全く酔っていない。この歳になると何をするにも言い訳が必要で、俺は屋敷と大人の関係になるためにアルコールの力を借りたのだ。
キッチンの横にあるワインセラーに、追加のワインを取りに行った彼の後ろから抱きしめた。
抱きしめるというよりは、キッチンの棚と、俺の身体の間に彼を挟み込んだ、という感じだ。
この部屋に来るたびに彼と距離を縮めて反応を見ていた。
奴は嫌だという割には俺を部屋へあげ、物欲しそうな目で試すように俺を見る。
「王賀・・近い・・・」
酔って赤くなった比呂久の顔に、俺は欲情していた。
彼の大人の色気にやられたのだ。彼は学生時代と違い目でモノを言うようになった。
尻を撫でると、ピクンと彼の身体が跳ねる。
「溜まってるのか?」
「な・・・何言って・・・」
腰に手を置き片手で股間を撫でると、彼は甘い吐息とともに腰を揺らした。
「抜いてやろうか。」
彼の返事は待たなかった。彼の身体を自分の方へ向かせると、口付ける。
「ん・・・・ッ・・・王賀・・ッ」
彼の目に拒絶の色はない。俺はそのまま跪いて、彼のペニスを取り出し口に含んだ。
硬く勃ち上がっているソレは、官能的な香りを放っていた。
媚薬のように俺の欲情を煽る。
舌を使って丁寧に舐め上げてやると、彼はすぐに俺の口の中で絶頂を迎えた。
「ダメだ・・・出る・・・あ・・ッんんッ!!」
舌の上に放たれた彼の欲望を、ごくりと喉に通した。
「お前は、堪え性がないな。」
嫌味を言うと、彼がカッと赤くなる。
彼の下半身は足りないと懇願するように、勃ち上がったままだった。
「このままここで無理矢理挿れられるのと、ベッドで激しく愛されるのと、どっちがいい?」
「な・・・ッ・・・王賀・・・お前・・」
「お前が選べ。」
息が上がっているが、思考は恐ろしいほどクリアだ。
物欲しそうに俺を見つめている比呂久の次の言葉を待っていた。
♢王賀 努(おうが つとむ) 45歳
屋敷、亜弥の同級生。
アメリカで遺伝子工学の研究をしており、大学教授として活躍中。
帰国したばかり。学生時代から、屋敷に憎まれ口を叩き、からかうのが好き。
前髪が重ためのカーキグレージュの髪色。丸メガネ。190センチ近くある長身。
体格に恵まれており、細身だが骨がしっかりしている男らしい肉体の持ち主。
コーヒーばかり飲んでいる。
♢屋敷 比呂久(やしき ひろひさ) 文学部教授 45歳
有名な大学教授で、何冊も本を出版している。
出版社の女性担当者から言い寄られるほどのイケオジ。
細身の長身。フェロモン漂う大人の男。垂れ目、茶髪で緩やかなウエーブがかかった髪。
研究以外のほとんどのことには興味がない。大学院で助手をしている南川梓と恋人同士だったが、自分の浮気が原因で振られる。
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屋敷のことは学生時代から嫌なやつだと思っていた。
理系の俺は、文系の屋敷と思考が合わない。
アメリカで働いていた頃、世の中のほとんどのことは理系が発展させてきたのだと豪語している同僚がいたが、そこまでとは言わなくても文系のやつが考えることは理解できないし理解したくもないくらいには思っていた。
アメリカの生活は色々と刺激があって充実していたけれど、どうしてもやりたかった仕事を成し遂げた後、俺は燃え尽きてしまったようにやる気を失っていた。
休日にふと入った古本屋で、屋敷が好きだと言っていた本が目に飛び込んできた。
嫌いなやつが話した言葉はどうしてこうも胸に残っているんだろう。
もう20年以上前の話だ。
学生時代、彼が好きだと言っていた本。
初版本がその店にあって、たまたま手にした。その瞬間、あぁ日本に帰ろう、とそう思った。
久々に再会した屋敷は、あの頃と同じ。ほとんど何も変わっていなかった。
歳をとって幾分か大人の色気を身につけたようだが、それだけ。
相変わらず俺に対しての態度が悪い。
日本に戻り地元の街に部屋を借りた。
高台にあるマンション。そのあたり一体の街並みがレトロな雰囲気を残したエリアで、気に入っていた。
隣に屋敷が住んでいると知った時はまさかと思ったけれど、このタイミングでこの土地へ戻ってきたことにはやはり意味があったのだと納得する。
屋敷の部屋でワインを飲んでいたら、お互い酔って変な雰囲気になった。
というのは言い訳で、酒に強い俺は全く酔っていない。この歳になると何をするにも言い訳が必要で、俺は屋敷と大人の関係になるためにアルコールの力を借りたのだ。
キッチンの横にあるワインセラーに、追加のワインを取りに行った彼の後ろから抱きしめた。
抱きしめるというよりは、キッチンの棚と、俺の身体の間に彼を挟み込んだ、という感じだ。
この部屋に来るたびに彼と距離を縮めて反応を見ていた。
奴は嫌だという割には俺を部屋へあげ、物欲しそうな目で試すように俺を見る。
「王賀・・近い・・・」
酔って赤くなった比呂久の顔に、俺は欲情していた。
彼の大人の色気にやられたのだ。彼は学生時代と違い目でモノを言うようになった。
尻を撫でると、ピクンと彼の身体が跳ねる。
「溜まってるのか?」
「な・・・何言って・・・」
腰に手を置き片手で股間を撫でると、彼は甘い吐息とともに腰を揺らした。
「抜いてやろうか。」
彼の返事は待たなかった。彼の身体を自分の方へ向かせると、口付ける。
「ん・・・・ッ・・・王賀・・ッ」
彼の目に拒絶の色はない。俺はそのまま跪いて、彼のペニスを取り出し口に含んだ。
硬く勃ち上がっているソレは、官能的な香りを放っていた。
媚薬のように俺の欲情を煽る。
舌を使って丁寧に舐め上げてやると、彼はすぐに俺の口の中で絶頂を迎えた。
「ダメだ・・・出る・・・あ・・ッんんッ!!」
舌の上に放たれた彼の欲望を、ごくりと喉に通した。
「お前は、堪え性がないな。」
嫌味を言うと、彼がカッと赤くなる。
彼の下半身は足りないと懇願するように、勃ち上がったままだった。
「このままここで無理矢理挿れられるのと、ベッドで激しく愛されるのと、どっちがいい?」
「な・・・ッ・・・王賀・・・お前・・」
「お前が選べ。」
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