最低最悪な不倫夫と別れようと決意したら、不倫相手がイケメンすぎてBLにハマってしまった・・・？！

夫の浮気

私、荻原おぎわら 麻由まゆは完璧と言える人生を歩んでいた。

大学を卒業して数年のOL生活の後、憧れの先輩だった一哉いちやと結婚。
彼はデザイナーで、ルックス抜群のイケメン。優しくて思いやりがあり、私を大切にしてくれている最高の夫だ。

そう思っていた。

実際蓋を開けてみれば、「優しく完璧な夫」というのはかりそめの姿で、どうしようもない浮気男だったのだ。


あの日・・・休日出勤した夫の忘れ物に気づいた私は、彼の職場を訪ねた。


「大丈夫。美春みはるの恥ずかしいところ全部・・・俺だけに見せて？」

甘ったるい声が耳に届いて、全身が一瞬で硬直する。

夫の低くて甘い声。
下半身に直接響いて骨の髄まで彼の色に染められる。ダダ漏れのフェロモン、甘いマスク、成功者特有の自信に満ちた振る舞い。彼に囁かれれば成す術もなく、誰もが身体を開いてしまうだろう。それほどに私の夫は魅力的な男性なのだ。

（美春って誰よ・・・どこの女・・・？！）

「一哉さん・・・僕・・・こういうの初めてで・・・ッ」

（え・・・僕・・・・？！）

恐る恐る現場を覗くと、夫の前で霰もない姿を晒しているのは、くりっとした大きな瞳のいかにも純情そうな童顔男子だった。

（え・・・？不倫相手は可愛い系イケメン・・・・？！）

「一哉さん・・ぅ・・・気持ちイイ・・っ・・・僕・・・変になっちゃう・・・ッ・・あ・・・！」

「美春、可愛い。俺もすごく気持ちイイよ・・・中にいっぱい出すから受け止めてね？」

物陰に隠れて一部始終を目撃してしまった私は、放心状態でその場にへたり込んだ。

（イケメンとイケメンのエッチなシーン・・・・・）

見てはいけないものを見た。
それなのに、どうして私の心はこんなにもドキドキと高鳴っているのだろう。

（・・・・最高にイイ・・・ッ♡）

夫の不倫現場。
修羅場になるはずが・・・私は彼らのイケナイ行為を見る快感にハマってしまった。