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ただの幼馴染
しおりを挟む御影の熱い目が、私を見つめている。
私がイッたのを見て、興奮したのだろう。
彼のその顔を見て、私はまたドキドキと胸が高鳴っていた。
クリトリスでイカされた私は、早く指を中に挿れて欲しくてたまらない。
このまま彼のペニスを奥深くへ突き刺されたとしても、すんなり受け入れられるほどに、私の中は愛液で満ちている。
隣の部屋に浅葱が寝ているという事実に、私の興奮は煽られていた。
さすがにこのベッドで御影とセックスしたら、ギシギシとうるさい音で彼が起きてしまうかもしれない。
「お前のイク顔見たら、興奮しちゃったな。」
彼は私の手をとって、自分の股間に導く。
未だスーツのズボンを履いたままの彼の下半身。
見ただけでわかるほど、彼のモノは硬く勃起していた。
ハァハァ、と息があがる。
久々の快感に、私は興奮しきっていた。
今まで見たことがない、幼馴染の雄の素顔。
いつも冷静な彼の涼しい瞳に、雄の荒々しさが宿っている。
「真美・・・俺のこと好き?」
「え・・・?」
彼に真っ直ぐ見つめられて、私は思い切りたじろいだ。
長年ずっと、ただの幼馴染として接してきた。
もちろん御影はイケメンだし、揶揄い好きの悪戯な部分も魅力的で、知的な上に料理も出来るハイスペックな色男だ。
私のような取り柄もないただの干物女からしたら、手が届くはずもない高嶺の花。
彼を恋愛対象にしないようにと目を背けていた習慣が、簡単に身体から抜けるとは思えなかった。
黙り込んでいる私に、彼はスッと身を引いて、謝る。
「ごめん、俺、勝手にこんなことして。」
傷ついたような顔を見せた彼に、私の頭は一気に混乱してしまう。
(え・・??御影・・・?)
そういえば、私は彼に愛の告白をされていたのだ。
いつも揶揄われるので、彼の言葉は真に受けず、流す癖がついていた。
私を好きだと言った彼の言葉は、本気だったのだ。
「御影・・、私、」
「お前を困らせるつもりは全然ないから。・・・悪かった。」
彼はそう言い残すと、私の部屋から出て行った。
(どどどどうしよう・・・・!?御影を傷つけちゃった・・・!?)
経験の少ない私には、どうフォローして良いのかわからず、彼を追いかけることも、弁解することも出来ない。
下半身丸出しの淫らな格好のまま、私はしばらく呆然としていた。
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