婚約破棄?お前には飽きたから何処かに消えてくれ?仕方ないですね、そうしてほしいなら私は去るけど、しっかり後片付けはさせて貰います。

仰木 あん

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「ソフィア、お前にはもう飽き飽きだ!なぜこんなことも出来ない?いつも、いつもくだらないことばかりしおって、私を満足させられるのはベッドの上だけか?」

「す、すみません……。」

「まったく……こんなことでは婚約を破棄しなければいけないな!」

「そ、そんな、…」

「あ~、それも良いか、お前の身体にも飽きてきたころだ、お前との婚約を破棄して他の令嬢に乗り換えよう!」

「ハ、ハルト様!それは本気ですか?」

「ああ、いま決めたぞ!ソフィア、お前とは婚約破棄だ!」

「え、そ、そんな……」

「ふ、そうと決まったら、さっさと私の屋敷から出ていけ!」

「そ、そんな……身体に飽きただなんて……」

「ふ、ショックか?」

「ええ、サキュバスとして、私は失格と言われたも同然なんだもの……。」

ソフィアの口調が変わる!

「は?サキュバス?な、何を言って……」

「あ~あ、こんな男に捨てられたなんて、恥ずかしくて魔界に帰れないじゃないか!!」

「へ?な、何を言って……」

「分からないかい?このヘボ侯爵が!」

「な、なんだ……その姿は!」

ソフィアは、人の皮を脱ぎ捨て、悪魔の姿に成る!

「ふぅ、皮を被るのも大変だな。猫ではないけどね!キャハハハハハ!!!」

「ひ、ひぃ……」

「そんなに怖がらなくても大丈夫よ♪」

「た、たすけ!!」

ソフィアはハルトの胸を手刀でひと突きに貫き、屋敷に火を放つ!! 

「キャハハハハハ!!ハルト侯爵様、今までお世話になりました。立つ鳥跡を濁さずで、しっかりと屋敷は掃除して行きますよ。あ、更地か!!!」

こうして一夜にしてハルト侯爵の屋敷は荒野と化したのでした。
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