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猫の日 当日夜 朝まで

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クタっとする。
もう限界。

彼が抱きしめてくれる。
身体をすり寄せて甘える。

「にゃー」

あったかい。大好き。

「あ……」

何かに気づいた彼が、上に手を伸ばして手錠を外してくれた。
片方だけ。

肩が楽になって、ほっとして腕を下ろす。
けれどすぐに、再度繋がれた。
今度は彼の腕に。

「にゃっ…!?」

驚いて声をあげる。

「逃さないよ、僕の猫さん」

耳元で囁かれて

「にゃー……」

思わず情け無い声が出た。

「朝までこのままで、ね?」

言い聞かせるように大好きな声で言われて、ぎゅうっと抱きしめられる。
あったかくて気持ちいい。
彼の高めの体温に安心する。
眠くなる…うとうと……

「にゃぁ……」

目蓋を閉じながら渋々返事をした。



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