上 下
37 / 54

猫の日 当日夜 謎の物体装着

しおりを挟む

イってグッタリしているところに、脚を持ち上げられたり広げられたり身体をひっくり返されたりしながら、それを装着されていく。

「あー…想像以上……」

彼の興奮しきった声がちょっと怖い。
パチンと首元で音がして

「できたよ」

囁かれた。
チラっと自分の身体を見下ろすと、革のベルトが縦横無尽に這っていた。


………本来、隠さなきゃいけない筈のところは一切隠さずに!


すっっっごい恥ずかしいけれど、もう今日はこれ着るって決めてたから我慢する。
でも…割と複雑な作りっぽいのに、彼の手には全く迷いがなかった。

「…こんなの、どうやって覚えて…」

ほんの少しだけ浮気の2文字が頭に浮かびかけて

「最近は通勤中、ずっと頭の中でこれのシミュレーションしてた」

次の瞬間、消え去った。

「何やってるの!?」

本当、私の旦那様は外で何やってるの!?

「あー、やっぱり生の君の方がずっと可愛い…」

でも、抱きしめられたら何も言えなくなる。

私…彼に弱いにも程があるんじゃないだろうか。
惚れた弱みにも限度があっていいと思うのに

「大好き。僕の奥さん。僕だけの猫さん…」

そう言われたら、ぎゅっと抱きしめ返す以外、できる事なんてなくなった。



それから身体を離した彼に、じっと見つめられた。
昨日の夜みたいに。

「…見過ぎっ……」

でも今日は抗議してもやめてくれない。

「折角だから脳内に焼き付けておきたい」

「っ…!」

睨むと

「だって写真撮るのはダメでしょ?」

「当たり前っ!」

叩こうとしたら手を掴まれた。

「うん。僕も、もし偶然にでも君のこんな姿を他の人に見られたら殺しちゃうから撮らないけど。だからせめて、この目で見させて?」

………今、サラッと怖いことを言われた気がする…。

「と思う」とか「かもしれない」とかじゃなくて断定だった…。
軽く青ざめて動きを止めた私の身体を、彼の視線が隅々まで這う。
ちょっと言葉が出ない…。


「んっ…もう我慢できない…」

しばらくして呟いた彼が、ようやく触れてくれた。



革に沿って撫でられたりキスされたりする。そっと撫でられる皮膚がくすぐったい。
彼の指から逃げようと身を捩ると、宥めるようにキスされる。

「逃げちゃダメ」

「んっ…」

そんなこと言われても、これは反射だ。くすぐったくて、身体が反応してしまう。

「好きだよ、猫さん…」

撫でられてはキスされる。

「猫さん、君は僕のものだよ…」

コクリと頷くと、唇にキスされた。
舌が入ってきて舐め回される。

「んっ…ふっ…」

苦しくなって口を開くと、両の乳首を同時に摘まれた。

「あぅっ……」

舌が擦れ合う。
乳首も優しい手つきで執拗に弄られる。

どうしよう…凄く気持ちいい…

ちゅうっと舌を吸い上げられて軽くイった。

「猫さん…猫さん……」

彼の熱のこもった声にゾクゾクする。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...