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猫の日 当日昼
しおりを挟む「行ってきます」
爽やかに笑う彼に、行ってらっしゃいのちゅーをして送り出す。
今日はちゅーの最中に胸を揉まれたけど、それはこの際どうでもいい。
そんな事より……
寝室に戻って、ベッドの上のそれをじっと見る。
朝の光を反射して、黒々と輝くそれ。
意を決してつまみ上げる。
でも……
……………どう着るの?
困惑して首を傾げた。
着用する物だとは確信してる。
けど、ジョイントに金属のクルクル回転するのが使われてて、それと本体?は細めのベルトな事もあって、完成形がさっぱり想像できない。
………考えないでおこう…
絶対絶対、エッチなやつに決まってるから。彼のあの顔は絶対そう。
一式を入ってた紙袋に戻していく。
視界から消すように。
まず謎の革製品を。
次に猫耳。
前回のより毛足が長い。
今回のは茶色の猫耳だ。
ちょっとフチを撫でてみた。
耳毛が出てて可愛い。
……手錠
ふわふわ毛が生えてるけど騙されないっ…!
紙袋に落とすと、ゴトっと重量のある音がした。
なんでそんな頑丈そうなの…。
…………尻尾
あ……毛が長くて気持ちいいかも。
耳とお揃いの茶色の尻尾は、凄く手触りが良かった。
思わずモミモミ撫で撫でスリスリしてしまう。
ふわぁー、可愛い。
ベッドに寝転んで、両手で掴んで一心不乱に頬ずりする。
……気づいたら、お昼近くになってた…。
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