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彼の誕生日8 エピローグ

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頭まですっぽりシーツを被った。
もう、恥ずかしすぎて言葉もない。

彼は、クスクス笑いながらそんな私をシーツごと抱きしめた。

「すっごく可愛かったよ?僕の発情猫さん」

「うう……」

その呼び方はやめて欲しい……思い出しちゃうから…自分がどれだけいやらしく……

「ううう………」

もう、呻くことしかできない。

「本当、最高だった。また明日もしてもらおうかな?」

「しっ…しないからねっ…?」

またあんなことしたら、なんかダメになっちゃう。

「えーーー?」

「しないからっ…」

「えー?してよー」

「やっ…」

「ケチー」

でも、拗ねたような声でしつこく食い下がられて。後ろから抱きしめる彼の身体が温かくて。あんな恥ずかしいことさせられても、彼のことはやっぱり大好きで。
だから極々たまになら、彼が喜んでくれるならしてもいいかな、って思っちゃって。

「っ…ああいうのはっ…特別な時だけっ…」

ちょっとだけ譲歩した。
そしたら彼が黙ってしまった。
…そんなにがっかりしたの?
………あんな恥ずかしいこと…毎日したいの…!?

落ちつかずにもぞもぞと動くと、彼がシーツ越しに私のうなじに唇を寄せた。

「…特別な時ならいいんだ」

さっきの続きみたいな色気のある声に、ビクリと身体が震えてしまう。

「特別な時なら、あれよりもっとエッチなことしてくれるんだ」

ちゅっ、とうなじを吸うようにキスされた。

そんなこと言ってないっ…っていうかあれ以上にエッチなことなんて想像つかないっ…。

「そっかあ…」

でも、満足そうに私を抱きしめながら呟く彼には、何かが思い浮かんでいるようで。楽しそうな彼に水をさすことなんて、私にはできなくて。

「じゃあもっと色々頑張るよ。君から特別なご褒美もらえるように」

だから、本当に本当に不本意ではあるけれど。私をぎゅっと抱きしめ直した彼に、肯定代わりの沈黙で答えた。

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話自体はまだ続きます。多分
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