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元気出して

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帰宅した彼が、後ろから抱きついてきた。

「ねぇ、お願いきいてくれる?」

首に頬を擦り付けるようにされると、彼の短めの髪がささってくすぐったい。

「何?」

「「洗濯機と一緒に私を犯して」って言ってみて?」

「っ…!?」

びっくりして振り向こうとしたけれど、しっかりと抱きしめられてしまって動けない。どういうつもりなのか確認したいのに…

「…ねぇ、ダメ?」

いつもより少しだけ元気のない声。
会社で何かあったのだろうか。彼は滅多に仕事の愚痴を言わないから分からない。

「ねぇ…」

また、甘えるように首に頬を擦りよせられた。どうしよう…恥ずかしいけど…

「…そう言ったら、元気出る?」

「………うん…」

少しだけ弱々しい返事。
…しょうがないなぁ。

「………洗濯機と一緒に犯して…」

とりあえず、彼のアレは元気になったのが伝わってきた。

「…いいの?」

興奮したような囁きに、コクンと頷く。これで彼が元気になるのなら、それでもいいかなって。
…本当に私は彼に弱い。

「愛してる…」

さっきまで頬を押し当てられていたうなじを強く吸われた。跡ついちゃうって思っても、髪で隠れるからまぁいいか、なんてすでに許してしまっていて。

「本当…愛してる…」

シャツの下から入り込んできた手に、大人しくされるがままになる。
ブラをずらされ、胸を揉まれ乳首に触れられて…

「愛してる…」

耳を舐められた。
力が抜けて、洗濯機の上に倒れ込む。お尻に彼の硬いモノが当たっている。

胸だけじゃなくてお尻も触って欲しい…

そう思ってすぐに、お尻を撫でられた。
…時々、彼に心を読まれているんじゃないかって思う…。

円を描くように撫でられ、ぐっとつかまれては揉まれる。
喘ぎ声が出てしまう。

「ねぇ。服、汚してもいい?」

やっぱり少しだけ元気のない声。今日は帰ってきてから一度も顔を見せてくれていないから、余計に心配になってしまう。

少しモヤモヤしながらもコクンと頷いた。
何があったのかわからないけれど、元気出して欲しい。服なんて洗えばいい。

「ん…」

うなじを吸われながら、スカートの上からアレを擦り付けられる。彼の荒い息がどんどん早くなって…

彼がイった。
お尻から脚へと、出されたものが伝い落ちていく。その感覚にゾクリと身体が震えてしまう。

くるりと向きを変えられた。向き合うように。そして下着を下ろされ、片膝を曲げて上げさせられる。
あそこを大きく開いて彼に見せつけるような、恥ずかしい格好。

「っ…」

「恥ずかしい?」

わかってるくせにわざわざ聞く彼に口を尖らせて頷くと、口元だけで笑われた。

「ごめんね…」

囁いた彼が俯いて、前髪で表情がまた見えなくなる。今どんな顔をしているのだろう…
彼のモノを入り口にあてがわれた。
挿れられると思ったのに

「このまま僕のでオナニーするみたいにイってみせて」

彼が腰を緩く揺すり始めた。
先っぽで入り口を刺激するように。
くちゅくちゅ音が鳴って、時折滑っては陰核を擦られる。

「んっ…くっ…ゃっ…」

「恥ずかしい?」

もう一度聞かれてコクンと頷く。
こんなの恥ずかしいに決まっている。
聞いた癖に、彼が止まる気配はない。
息が上がって腰が震える。

恥ずかしいけど気持ちいい…

きゅっと目を瞑って擦られる感覚に集中する。
いっそイった方が楽になれる。
そう思って。

「あっ…んっ…やっ…」

「イって…」

コクンと頷いて素直にイった。
頭がぼーっとする。

「もう一回イこうね」

彼は腰を動かし続ける。
頭の中がパチパチしてちょっと苦しい。
でも彼のことを拒めない。
拒もうと思えない。
なんでそんな辛そうなの。

「少し、洗濯機にも手伝ってもらおうね」

彼が私の肩ごしにスタートボタンを押した。洗濯機が、注水を始める。中身は空のまま。
洗濯機の揺れる細かな振動が身体に伝わる。

「んっ…ふっ…」

「可愛いよ。僕と洗濯機に、君のイくとこ見せて」

喘ぐ私に彼が囁く。
抱きつこうとしたら、引き剥がされた。

「ダメ。イき顔見せて」

強い視線に思わず目を瞑る。

「うん。目を瞑っててもいいからイき顔見せて」

彼の動きが速くなった。
あ……また…イっちゃう…

イく瞬間、薄眼を開けた。
じっと私を見ている彼と目が合った。獲物を狙うみたいな目つきにゾクリとして、視線を絡め取られてイった。まだ何も入れられていない中が、きゅっと締まる。

「あっ…はあっ…はあっ…はあっ…」

「挿れるよ」

「っ待…」

止めかけて、彼の瞳に口を閉ざして頷いた。
酷い目。
苛立ちと悔しさが混ざったような。
本当、何があったんだろう…
余計なことを考えた私を叱るように、さっきの行為で柔らかくなったそこに挿入ってきた。
熱…い…。

あ…イっちゃう…

…挿れられただけであっさりイってしまった。
それをわかってるくせに、彼は止まってくれない。

「んっ…やだっ…また…イっちゃうっ…からっ…」

「イってよ。何度でも。俺ので」

言うことを聞いてくれない。
洗濯機が脱水に切り替わった。
ガタゴトと激しい振動が体内にまで伝わる。

やだっ…やだっ…また…イっちゃっ…

イった。

「お願っ…お願いっ…」

これ…ダメっ…
脱水…ダメ…っ…

「いっぱいイこうね」

首を横に振る。
そんなにいっぱいイきたくない。苦しい。

「やだっ…私ばっかり…やっ…」

「僕も一緒がいいの?」

コクコクと頷く。

「じゃあ頑張って」

奥を激しく突かれる。
…そんなこと…されたらっ……頑張れ…な…いっ…っ……

「またイったの?」

頷く。
もう顔は涙でぐちゃぐちゃだ。

「あと十回くらいイかせたいなぁ」

本気の声。

「や…だっ…やだっ…」

またイっちゃうっ…
やだ…本当に…彼と洗濯機にイかされてる…

「イって。…愛してる」

ズルい…

「愛してる」はズルい。
身体は辛いのに、彼からそう言われたら拒める訳がない。身体が勝手に抵抗をやめて、またイってしまった。
口がだらしなく開く。うわ向かされ、その口にキスされる。
流し込まれた唾液が、飲みきれずに口端から零れた。

「凄くやらしい」

彼が意地悪く笑った。
身体を持ち上げられて両足が宙に浮く。ぎゅっと洗濯機との間に挟まれるようにして何度も奥を突かれる。脚に食い込む彼の手が気持ちいい。

あ…イっちゃう…んっ…

「またイったの?」

コクコクと頷く。
今日の彼がやめてくれないのは、もうわかっている。だからもう止めない。

「僕の奥さんは淫乱だなぁ」

少し満足そうな声。
彼の動きが激しくなった。

「淫乱で凄く可愛い」

シャツを捲り上げられ、胸を舐められる。中が締まる。軽く胸の先を噛まれてまたイってしまった。
イきすぎて、頭の中がおかしい。

私を抱え直した彼の手が、お尻をつかんだ。中を突きながらお尻を揉まれる。
やだ…それ…ダメっ…

「んっ…やあっ…やだっ…またイっちゃうぅっ…」

くすりと彼の揶揄うような笑み。
それでまたイってしまった。

「淫乱な僕の奥さん」

その言葉でまたイってしまう。どうしよう…もう何されてもイっちゃう…

「旦那様のおちんちん気持ちいい?」

頷く。

「旦那様のおちんちんにも気持ちよくなって欲しい?」

頷く。

「…気持ち…よく…なって…私の中で…」

彼は目を見開いて、それから笑った。

「うん。気持ちよくさせてもらうね」

奥をいっぱい突かれる。
奥の気持ちいいところ。
弱いところを突かれてきゅうきゅうと締めつけてしまう。

「僕のことイかせたいの?」

コクコクと頷く。
身体がキツいから終わって欲しいのもあるけれど、それ以上に彼に気持ちよくなって欲しい。
だから誘った。

「一緒に…イこ…?気持ちよく…一緒に…」

唇を塞がれた。
腰の動きが激しくなる。

気持ちいい…おかしくなっちゃう…気持ちいい…お腹…きゅってなってる…早く中に…出して欲しい…

「…出すよ」

コクンと頷くとぎゅっと抱きしめられた。ぴったり身体を押しつけられる。背中からは洗濯機の振動。喘ぎ声がいっぱい出てしまう。彼の手に力強く引き寄せられて身体が密着する。気持ちいい…。

彼のモノが、私の中から抜かれた。彼の胸にぐったりともたれかかる。

流石にもう…無理…

目も開けていられず、彼の腕の中でただ呼吸を繰り返す。
頭をそっと撫でられている。それと、額に唇が何度も押し当てられる感触。
彼の穏やかな気配。

「ありがとう、僕の大好きな奥さん。愛してる」

彼の落ち着きを取り戻した声が、耳をくすぐった。

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