【R18】知らない人と、電話でエッチ

ハリエニシダ・レン

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二回目

二回目当日の朝

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結局あの後、断るタイミングをつかめず、日曜日になってしまった。

朝早くになんとなく目が覚めた。
起き上がって、ベッドの上でぼーっとする。

今日…本当にまた…するのかな………この前みたいなこと…

顔が赤くなる。

この前…凄かった…

思い出して、赤くなった顔を枕に突っ込んだ。

あんな凄いこと…またされちゃうのかな……

恥ずかしいけれど、少し期待してしまっている自覚もあって。
断らなかったってことは、結局はオッケーしたってことで。

今日…また……


◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎


ベッドから起き出して、朝食を食べた。
もしまたあんなのだったら…お腹空いちゃう…から…

保温してたごはんと卵焼き、それとお味噌汁。卵焼きにはラー油をかけて。


食べ終わってお皿を洗って。まだ連絡がこないので、洗濯機を回してしまうことにした。

ピッとスタートボタンを押して息を吐く。

…タケルさん、いつ始めるんだろう…

チラリと壁の時計を見た。
まだそんなに遅い訳ではない。
でも朝早いという時間でもない。
何時にとは約束していなかったので、そわそわする。

どうしよう…こっちから連絡した方がいいのかな…?

でもそんなの、したくて待ちきれませんでした、って言ってるみたいで恥ずかしいし…

別にそんなのじゃないんだから。
ちょっとこう…連絡を待ってるのが落ちつかないっていうか…ただそれだけなんだからっ…

そんなことを考えていたら、通知が入った。
タケルさんからだった。

[ミキ、今からいい?]

顔が熱くなる。

[うん…]

すぐに電話が鳴った。




「…はい」

「ミキだー」

タケルさんの声。
…ちょっと疲れてる?

「タケルさん…?」

「何ー?」

「…疲れてる?」

「うん。疲れてるよー。もー今週、大っ変だったー」

…大丈夫かな…。

「じゃあ…今日はゆっくり眠った方が…」

ちょっと残念だなんて思ってない。…思ってないったら!

けど、そう言った途端にタケルさんの声が大きくなった。

「何言ってるの!?ミキと今日話す為に、俺ちょー頑張ったのに!」

ええ…?

「ミキが相手してくれないなら、こんなコード全部消してやるっ…」

「そっちこそ何言ってるの!!?」

「だーかーらー癒してー」

…どうしよう。タケルさんが子どもっぽい。
………ちょっと可愛い。

「えっと…タケルさんが平気なら…私は別に…」

「そう?」

コロッと機嫌がよくなった。

「あ、でも…」

そして声のトーンが穏やかなものになった。

「ミキが気分のらないなら、無理しなくていいからね」

落ちついた、いつものタケルさんの声。

「ミキと話せるだけで、俺は凄く嬉しいから。ね?」

「…うん」

タケルさんのこういうところ、ズルいなあって思う。
そんな風に言われたら、タケルさんのしたいこと、してあげたくなるに決まってるのに。

でも、なんて言ったらいいんだろう?
私から誘うみたいなのは流石に恥ずかしいし…

「あ、でも…」

黙り込んで悩んでいたら、タケルさんの口調が急に悪戯っぽくなった。
嫌な予感がする。

「ミキがしたくてしたくてたまらないって言うんなら、俺いっぱい頑張るからね?」

「っ…!」

だからそんなこと言ってないってば!

恥ずかしくて、やつあたりで洗濯機をベシベシと何度も叩いた。


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