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うん、夢だな

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ふと気づくと、目の前には好みど真ん中の男性がいた。
その人が、私に優しく微笑んでいる。
見たことも無い豪華な部屋。
見たことも無いイケメン。
私はピンときた。

これ、夢だ!

だからいつものお行儀のよい仮面はかなぐり捨てた。
だって、こんな都合のいい夢、そうそう見られるものじゃない。もしかしたら二度と見られないかもしれない。
どうせ夢なのだから…。

のしかかってきたその人の首に手を回した。
……温かい。

夢にしては確かな手触り。
でもイケメン。
超イケメン。
だからリアリティがあって、むしろラッキー。

彼の吐息がかかる。
こちらもほんのり暖かい。

やばい。ゾクゾクする。

軽く腕に力を込めると、彼の顔が近づいて唇が重なった。
柔らかくて気持ちいい。
それに唾液の感触までリアルなんだけど…

…でも気持ちいい……

キスに夢中になる。
彼の手が私の胸に服の上から触れた。
人差し指が、優しく乳首に触れる。

あれ?下着つけてない…?

驚いたけど、所詮夢だ。そういう事もあるだろう。それに、そっと動かされる指先が気持ちいい……。

「んっ…んっ……」

素直に声が出た。
だってこれは夢だから。
こんなに好みのイケメンにキスされて気持ちいい事されて、我慢する理由なんて無いから。

彼は微かに笑ってキスを続ける。
胸を弄る指もそのまま。
思わず身体を捩っても、くっついたかのように離れない。

「んっ…んあっ……」

無意識に逃げようとして、大きく身体を捩る。

「可愛い…」

彼が初めてしゃべった。

声まで好み!

そう思った瞬間、擦られていた乳首を、親指と人差し指できゅっと摘ままれた。

「んうっ…!?」

腰が跳ねて身体が反る。
舌を絡められて吸われる。

「んぅうっ…!!」

ゾクっとして軽くイってしまった。
こんなに簡単に…

彼が笑った。

「あれだけでイったの?敏感なんだね。続きが楽しみ…」

そして微笑む彼に、ワンピースの裾をめくられた。



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