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本編

24 羞恥プレイ

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「なんだったか…」

いつになく甘さの混じるザーク様の視線にさらされて、たくさんキスされて胸もあそこも触られて、身体がすっかり熱くなった頃、ザーク様が視線を宙にさ迷わせた。何かを思い出そうとするように。

「『君のここは蕩ける薔薇の蜜のように甘い』だったか?」

「っ…!」

「…『君のこんなに可愛らしいここに、私のものを挿れてもよいのか躊躇ってしまうんだ』だったか…。合っているか?」

っ!!!

指でそこを弄られながら囁かれて、身体がビクリと跳ねた。

「なんでっ…それっ…!」

どうしてザーク様がその台詞を…
ようやく聞きたかったことが聞けたけれど、正直答えは知りたくない。薄々予想はつくけれど認めたくない。だってまさかザーク様が……

「君はこういうのが好きなんだろう?仕事の合間に読んだんだ。君の愛読書を」

ザーク様は、そんな私の気持ちには気づきもしないで、サラリと少し得意気な顔で答えた。
恥ずかしくて顔から火が出そうになる。

だって、こっそり一人で読んでるつもりだったのにっ…。男の人は、恋愛小説なんかに興味ないだろうってそう思ってて…
私の好きな本には結構詳細な性描写もある。そんなの読んでるなんて知られたくなかったのにっ…

「~~~~っ…!!」

ザーク様は顔を真っ赤にした私を笑うと、指をそっと私の胸元に伸ばした。

「ほら、『小さな胸の突起を優しくつまみ、指で転がす。…可愛らしい彼女を、決して怖がらせないように』」

ザーク様の指が、言った通りに動いた。

「っ…も…やめて…くださ…」

恥ずかしすぎるっ…

自分がこういう小説を好んで読んでいることを、ザーク様に知られてしまった…こんなに…いやらしい小説を……
居た堪れなくて顔を逸らして懇願する。

「違うだろう?そうしたら君は、『微かな喘ぎ声をあげて、私を見つめながら恥ずかしそうに悶える』んだ」

けれどザーク様の手で、顔の向きを直された。ザーク様としっかり向き合うように。
そして再び乳首を指でそっと転がされて、声をあげて悶えてしまった。真っ赤な顔で。その顔を正面からザーク様に見られながら…

「は…っ…あっ…もうっ…」

涙目で訴えた私を、ザーク様はじっと見下ろして微笑んだ。

「そうだルーシー。それでいい」

額に優しいキス。

「『すると彼女の秘所からは、とろとろと甘い蜜が溢れ出し』…ああ、本当にあふれているな」

あそこを覗き込んだザーク様の、嬉しそうな声にゾクリとして、

「『私はそれを丹念にすする』」

「ぁああっ…」

そう言うなりジュルリとすすられて首が仰け反った。

「『そして私は、時間をかけてそこを解すのだ。指と舌を使って丹念に。大切な彼女を、決して傷つけることのないように』…一時間くらいでいいだろうか?」

すぐ横の棚に飾りとして置かれていた砂時計に手を伸ばして、ひょいとひっくり返すザーク様。


結局、そのあと泣きながら何度もやめてくれと懇願したにも関わらず、最後までその本のシーン通りにされてしまった…。

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